ぼけますから、よろしくお願いします。8

胸ぐらを掴まれるような。
老いていく両親を娘である監督が記録し続けたドキュメント。87歳のボケていくばあちゃんを95歳で耳が遠いじいさんが世話するまさに老老介護。取材カメラは対象に関わらないのが鉄則だけど、親が目の前でそうなっててカメラ回せる？
見ながら、今はまだ元気な両親のことを考えて、堪らない気持ちになった。でも、こんなにボロボロになってもお互いに感謝して、支え合おうとする夫婦の愛。そしていくら自分がボケかけても、家族の面倒をみようとし、逆に世話になることを嫌がる母親のプライドに心から感動した。
両親に薦めるべきか、否か？迷う名作だ。