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1/23-1/30の8日間にわたってイタリア旅行ツアーに参加した。実質は行き帰りに要した時間を除くと5日間で、その間に8都市を巡る駆け足の観光旅行であった。

そうであってもイタリアが、また古代ローマ帝国がぐっと身近に感じられるようになって有意義であった。なぜこの旅行を思い立ったかと言うと、これまで私だけが海外へ行くことが多く妻にその機会が少なかったことと昨年の夏頃からユーロ安の影響で割合安い欧州ツアーの広告が目についたから夫婦で行こうということになった。

訪ねた都市は北から順に南へミラノ、ベローナ、パドバ、ベネツィア、フィレンツェ、ローマ、ポンペイ、ナポリであった。それぞれ特徴があって異なるが、我々にとって共通して言えるのは、ローマ帝国時代の遺跡や壮大なカトリック教会の大寺院が強い印象を与え、圧倒されたことである。文明とは何かを考え、太古からの歴史・残された文化の重厚さ・豊富さなどを突きつけられる。中でもポンペイの遺跡は非常に興味深かった。また、今日の経済的危機状況を知っている私としては、常に文明の栄枯盛衰を思いながらガイドの解説を聞いていた。

サン・ピエトロ大聖堂とその前の同名の広場

イタリア、しかもローマ、そしてバチカンを訪ねたので、カトリック教会のただ中にいたわけである。どの都市にも中心となる大寺院(ドゥオーモ)があって、長い伝統が感じられた。ミサを呼び掛ける鐘の音に街にとけ込む教会の文化を感じることができた。現地ガイドの言葉に誇りが感じられる。バチカン広場とサンピエトロ寺院もさすがに素晴らしかった。ただ、フィレンツェで案内してくれた日本人ガイドに聞くと、イタリアのカトリック教徒はほんの15%がミサに出席し、大きな教会堂の前の方だけ席が埋まる状態であるという。現在学校で宗教教育(カテキズム)をしなくなり、宗教について学ぶ科目が施されるだけに変わったことも影響しているだろうと説明してくれた。

このイタリアにも末日聖徒の教会が存在する。2008年の統計によれば、会員数22,633人(活発会員 5,658人)、伝道部 3、ステーク 4、地方部 12、ワード 31、支部 71、(集会所数計 102)となっている。活発率 25%、1ユニット平均会員数 221、活発人数 55人とあった。自由時間をぬってフィレンツェに一つ支部があることを知り訪ねてみた。市の北部相当離れた住宅街にアパートに部屋を借りているのがわかった。予想してはいたが、寂しい状況が予想された。ローマには三つ支部がある。この状態でローマに神殿を建てるのは、不釣り合いに感じられた。lds教会は台湾神殿の場合も香港神殿の場合も、このローマ神殿の場合も、橋頭堡を築くという意味で建設計画が立てられたものと思われる。なお、ローマに入る際、建築される地区の近くを通った。当たりはなだらかな丘陵地帯で緑の牧草地[ or畑]におおわれていた。郊外の感じのよい地域という印象であった。残念ながら建設地を訪ねる時間はなかった。

この度のツアーは阪急交通社が企画したもので37人が参加し、ほかに2組同時に催行されているという。行った先々でJTBなどほかの日本人のツアーと出会った。また、中国人のツアーも春節を利用して多く来ていた。韓国語も負けず聞かれる状況で、東アジア三国から押し掛けていたことになる。暖かい季節になると観光スポットや美術館はもっと一杯の人でごった返すという。絵画や彫刻の好きな私はサンピエトロ寺院や多くの有名な作品を置くフィレンツェのウフィッツィ美術館はじっくり時間をかけて観賞したいと思った。

アジアの勢いが感じられたツアーであった。当のイタリアはというと観光客の目からは分からなかったが、ある日本人ガイドは、最近政府に抗議してストライキが頻発し、現在イタリアは「今まで洗濯するのに石鹸を入れずにしてきたみたいでひっちゃかめっちゃかの状態」と描写した。金持ちは利息で生活し郊外の丘の上に第二、第三の家を持っている。それに今税がかかるようになって騒いでいる。失業率も17%に達している。世界に深刻な影響を与える事態であるので、ギリシャ、イタリアを始めEUに立ち直ってもらいたいと思いながらの旅であった。

(統計は http://www.cumorah.com)


コメント ( 12 ) | Trackback ( 0 )



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コメント
 
 
 
ローマの休日(^^) (オムナイ)
2012-02-03 19:51:34
円高ユーロ安!で絶好の時期でしたね。
それにしても8日で9都市とは強行軍 (^^;

実はわたくしも仕事で去年イタリアのローマとフィレンツェに行って来ました。

芸術の都パリに次いであこがれの都市がローマだったので期待したのですが。。
ツアーでないこともあってタクシーや両替所でぼったくられたり、あまりに観光化されすぎてたり、今イチでした。
ローマ法王様のブロマイドにもげんなり、

イエス様 再臨したら 宮清め と一句詠みました(^^;
ジェラートもピザもパスタも日本の方がお美味しいし。

しかし、花の都フィレンツェは素晴らしいかった!!

町並みの景観にさすが、ダビンチだルネッサンスだと感動しました。

また行きたい!と思える都でした。

確かにフィレンツェの人々にはなんとなくモルモンは会わない気がしますね。牧歌的というかローマに比べてシャイな感じがしました。

イタリア紀行ありがとうございました。
ミラノ、ナポリも是非行ってみたいです。
 
 
 
フィレンツェはいい (NJ)
2012-02-03 23:10:01
去年!?ごく最近ですね、先輩。個人で行くのと、ツアーで行くのと一長一短がありますね。私はどちらかというと一人で一か所3日ぐらい滞在して自分のペースでゆっくり探索するのが性に合っています。

lds教会はヨーロッパでは分が悪いようです。完全にカルト視されていると以前論文で読みました。アメリカ的すぎて肌が合わない?宗教離れしているのに、なにぶんカトリックの本拠地ですからね。 

コメントありがとうございました。
 
 
 
アメリカ嫌い (オムナイ)
2012-02-04 01:41:24
>lds教会はヨーロッパでは分が悪いようです。完全にカルト視されていると以前論文で読みました。アメリカ的すぎて肌が合わない?

モルモン嫌いの国々にはどんな特徴があるのか興味深いです。


以前ユニットにいたフランス留学が長かった友人に聞いたのですが、留学中小さな神殿を建てる話があったそうです。
しかし、フランスのモルモンはプライドが高く立派な神殿を望んでお流れになったとか。

イギリス、ドイツの神殿に遅れを取る事は受け入れがたかったのでしょうか。

そういえば、ロムニーさんはフランスで伝道したとか。
日本で1970年(万博の年)に出版された”幸福の探求”には

http://www.geocities.jp/waters_of_mormon/koufuku/1-1.html

*この本か書かれている現在、。。。フランス、マルセイユのモルモン教徒は、八名から一躍四五〇名に急増した。

とありました。時期から考えるとロムニーさんのご活躍だったりして?(^^)

まぁオバマさんの再選だろうと予想しますが、まかり間違ってアメリカ大統領になればカルト視も薄まろうというもの
さすればローマ神殿に続きパリ神殿も実現するかもしれませんね。
生きてる内に見たい
 
 
 
なるほど (NJ)
2012-02-04 08:14:24
フランスねえ。興味ある逸話をありがとうございます。フランスにもやはり将来建つでしょう。もちろん立派なのが。

オバマが再選!私はその可能性にも期待しています。共和党苦手党ですから。(ロムニーがなると私に悩みが生じると予測。)
 
 
 
Unknown (エフライム)
2012-02-10 14:31:33
教会員には、なってはいけない職業があります。アメリカ大統領という職業はそのひとつだと思います。
 
 
 
それはまた・・・ (NJ)
2012-02-10 14:51:11
それはまたどうしてですか?確かに国の指導者になると本人の考えや教会の教えと異なる判断や決定を強いられることも普通に出てくるでしょうけれども。

なってはいけない職業とまで言い切ることができるでしょうか。個人の考えではもちろんあり得ることですが。
 
 
 
Unknown (エフライム)
2012-02-10 21:28:05
罪を犯さずに大統領職を全うできるとはとても思えません。よっぽどつんぼさじきにされれば別かも知れませんが。それも考えられないことです。
例えば、ブッシュの時に起こしたイラク戦争は、アメリにになにか大義があったでしょうか。大量破壊兵器があると言うことで始めましたが、結局ありませんでした。何人の罪のないイラク人を殺したのでしょうか。ベトナム戦争なども一緒です。
それらの当事者となり、私は罪がないなどと言えるのでしょうか。
教会員は、政治の裏でどれほど汚いことが行われているかと言ったことも少しは知るべきだと思います。
知る手段は、たくさんあるわけですから。
単純に大統領になったらうれしいなどと思っていたとしたら、バカとしか思えません。
現代の秘密結社について少しは勉強すべきだと思います。
 
 
 
組織悪!? (NJ)
2012-02-10 23:11:20
分かりました。私もブッシュ大統領には散々不快な思いと憤りを感じました。

確かに国の指導者ともなると、全体や将来を見据えて国の利害のため、政策や外交を行なうので、人道・倫理・道徳面からみると不義を犯す場面が出てくると思います。(誰から見てということになりますが。)

それに権力を巡る争い、腐敗などどろどろしたものがあふれているわけですね。

しかし、それでも善政を敷くことも可能と思いたいですね。少ないかも知れませんが、世界の平和に貢献した政治家もいたと思います。
 
 
 
Unknown (エフライム)
2012-02-10 23:59:36
アメリカ大統領が、もし善政を敷こうとしたら、ケネディのようになってしまうでしょう。
ケネディより以降の大統領はすべて、権力者の傀儡だと思います。
大統領一人の力では、何も出来ないでしょう。権力者が上にいるわけですから。この世で力を持っている人間は金を握っている連中です。大統領は金を握っている連中の傀儡です。それはケネディの頃よりひどくなっていると感じます。

ロムニーは大統領なんかにならない方が良いと思います。なれば罪を犯すか、殺されるかどちらかでしょう。
当て馬に使われているようなので、ならないとは思いますが。
 
 
 
傀儡か本当の首脳か (NJ)
2012-02-11 21:45:10
米国大統領が他者の傀儡、あまり考えたことがありません。ロビー活動をする者の存在や軍部の力などがあるかもしれません。ブッシュの場合はネオコンと呼ばれる好戦的な輩がいて彼はその強い影響を受けました。しかし、イラク戦争後彼らは失脚しました。

そういうことがありましたが、アメリカは大統領の権限が大変強い国だと思っていますが、違うのでしょうか。

人は何か自分の考えを実現しようとすると、平の地位ではできませんが、上位にあがるとしやすくなります。お金もあった方が容易です。それで人は権力を得ようとするわけです。私は両方とも無縁でしたが、それでも大学の世界で年齢と経験を経るにつれて、中間管理職にいたように思います。物事が運営されるのを見たわけです。能力のある者が長に就く時物事を成し遂げます。問題処理能力があるとされるロムニーは米国民の期待を受けているのでしょう。
 
 
 
Unknown (エフライム)
2012-02-12 01:05:51
秘密結社ガデアントン強盗団がいたときに、ニーファイ人は、斥候を送って彼らの動向を探りました。
ヒラマンの僕は、キシクメンの所に潜り込み、キシクメンを殺しました。

私たちも現在の秘密結社は何か、それをよく知る必要があります。
ネットや本でそれを知ることができます。テレビや新聞はそれを教えてくれません。あちら側の情報ですから。
教会員はもっと秘密結社について知る必要があります。
現代の秘密結社が、マフィアやヤクザ、アルカイダだと思っている人間は、もっと勉強すべきだと思いますよ。彼らを操っている人間こそが、現代の秘密結社です。大統領も彼らの傀儡だと言うことですよ。
NJさんも、もっとネットや本で勉強されたらいいと思いますよ。ウソ情報もあふれているのでお気をつけて。テレビや新聞は本当の情報など流していませんよ。
ニーファイ人が、秘密結社について知ろうとしなければ、全滅していたでしょう。
再度言いますが、現代の秘密結社は、マフィアや大統領を操っている人間です。
 
 
 
厳しい勧告 (NJ)
2012-02-13 22:25:54
勧告ありがとうございます。よく勉強しなければといつも思っています。

嘘情報もあふれているようで時間も限られていて難しいですが。。。指南をいただかなければなりません。
 
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