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それは次の二つである。

1「外来の特徴を残したままの輸入宗教に魅力を感じるのは、
おそらく社会の周縁部にいる人々だけだろう。」

 これは近年非常に読み応えのあるマーク・R・マリンズの
「メイド・イン・ジャパンのキリスト教」(高崎恵訳 2005)
224ページに出てくる言葉である。日本のモルモン教会はメッ
セージはもちろん表面的にも監督をビショップと言い換えた
り、会衆が教会で握手しあうなど、顕著に外来の特徴を留め
ている。末日聖徒イエスキリスト教会に魅力を感じて改宗し
た教会員が社会の周縁部にいる者であろう、という指摘もお
おむね当たっているように思われる。

2「相当数の日本人が、少なくとも一時的であったにせよ、
モルモン教徒になる決意をしたことは驚くべきことである。」
(オークランド大学、ゲーリー・シェパード)



 ブリガムヤング大学の社会学部教授ジョン・P・ホフマン
が書いた「日本の聖徒 日の出ずる国のモルモン教徒」
(Japanese Saints - - Mormons in the Land of the Rising
Sun、2007)に寄せた言葉。こんにち、日本の末日聖徒イエス
キリスト教会の定着率(あるいは活発率)は高くなく、教会
を去った者、反モルモンも多く存在するが、この書はそうい
った人たちもなぜ、どのような背景で改宗したのか、改宗の
度合いは?、どのような結果になったのかなどを宗教社会学
の視点で分析している。 



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コメント
 
 
 
ムラ社会から弾き出された層について (名無し)
2007-07-01 00:21:26
>「外来の特徴を残したままの輸入宗教に
>魅力を感じるのは、おそらく社会の周縁
>部にいる人々だけだろう。」

この周縁部の人々を惹きつける宗教も
また主流と傍流を分ける傾向が顕著なわけ
で。
主流に残れた人は良い。
社会の周縁にムラ社会を形成できるわけ
ですから。
ムラ社会から弾き出された層は一層社会の
隅に追いやられてしまう。
人によっては社会からの退場宣告に等しい
ものと受け取る人も多いでしょう。

私はこのムラ社会から弾き出された人を
憐れに思いますし、外社会に向けて存在を
主張する必要があると思っています。

反モルモンという用語があるようですが、
きちんとした組織があるわけではなく
社会的認知を得ているとは言い難い現状です。
それにはあと10年から20年かかると
私は想定しています。
自らの意思でモルモン教会に退会届を提出
した最初の層が社会的地位を確立する、
あるいは一線から引退して活動に注力できる
ようになるには少なくともあと10年程度は
必要だと考えるからです。

>顕著に外来の特徴を留めている。

殊にヒンクレー氏が大管長になって顕著
にその傾向が出ています。

>どのような結果になったのか

控えめに言って悲惨な結果です。
 
 
 
当事者の視点/観察者の視点 (NJ(誰の視点かで))
2007-07-02 00:15:35
事情に通じた方の重いコメントと受け止めています。匿名さんの視点は当事者の立場に立った、あるいは理解を示すものとお見受けいたします。

ムラ社会(周縁部の人々を惹きつける外来宗教内にできた)を弾き出された層に焦点を当てる必要性を説いていただきました。会ってお話しできれば、文字では尽くせない理解と対話が広がると感じました。

反モルモンについてもご意見、ありがとうございました。(この点については、一時その方向で運動する人も消えていく--社会での活動[仕事、事業、他の運動]にエネルギーを注いでいく--ことがあって常に流動的なのではないでしょうか。例、H.M○ri氏の場合。)
 
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