モルモニズムの情報源、主要な主題を扱うサイト。目次を最新月1日に置きます。カテゴリー、本ブログ左下の検索も利用ください。
NJWindow(J)



昨年から今年にかけて個人的に親しみを覚えていた末日聖徒が亡くなっていった。

ロバート・J・マシューズ
2009年8月30日逝去。BYUの古代聖典学教授であった。享年82歳。1950年代復元教会に日参するように再三訪問して、ジョセフ・スミスの霊感訳聖書原本の研究を許されて、その方面の権威となった。私はBYU留学時、食堂で教授を見かけ一番聞きたかった質問をした。「ジョセフ・スミスは聖書の本文を回復したのですか?」彼は率直にそうではない、しかし聖書解釈において意義ある注釈を行ったのだ、と答えてくれた。穏やかな人柄の研究者であった。

C.ジェス・グローズベック
2009年10月26日逝去。75歳。カリフォルニア州立大学デービス校精神医学准教授であり、精神病学者、ユング精神分析家であった。サンストーン誌(‘88/3月, ‘04/3月)に、モルモン書にはジョセフ・スミスの幼少・青年時代の経験が反映されている、という記事を掲載。例えばリーハイの夢は父ジョセフ・スミスが語った夢との関連が考えられるなど、モルモン書をJSの生涯や精神を象徴的に反映したものと見る分析を紹介した。これは後に他の研究者による同様の分析を引き出し、ボーゲルやブッシュマン(一部)にも影響を与えている。

ハリソン・T・プライス
2010年4月19日逝去。84歳。1976年、アジア全域を担当する移民局大使館員を辞して東京伝道部長に赴任。昔日本で伝道後、働いていた時日本語ができるということで、サンフランシスコに呼び出されFBIや他の調査官が何週間かけても解決できなかった事件を、数時間で全貌を把握し、破格の昇進を遂げたことがあった。私はモルモンフォーラムを編集発行していた頃、東京で宣教師訓練センター長であったプライス長老をインタビューすることができた。(記事「四半世紀にわたってアジアに献身」’94年春季)。快く引き受けていただいた気さくで暖かい人柄が記憶に残る。


コメント ( 1 ) | Trackback ( 0 )



« カトリック教... [注目した言葉... »
 
コメント
 
 
 
親のような愛情で訓練してくれました (ZOE)
2010-04-25 17:02:34
ハリソン・T・プライスは僕のJMTC時のセンター長でした。なんだかとても寂しい気持ちです。
 
コメントを投稿する
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。