Whatever will be, will be.

気まぐれ日記。

日本ダービーの回顧(まとめ)

2017-05-30 14:50:45 | G1
普通に考えて、それなりに流れれば2分23秒台は普通に出る馬場状態。
それが勝ちタイムが2分26秒9。
もちろん、超スローだからこのタイムになったわけでその分、ある意味の極限の瞬発能力を求められたから、
並の馬では差しては来れない。
そういう意味で上位に来た差し馬はそれなりの能力はあるが、世代最強決定戦がこれでは拍子抜けの思いが強い。
一概には言えないまでもそれでも凡戦だろう!!

勝ったレイデオロは昨年末の時点ではクラシック最有力の存在。
順調さを欠いて皐月賞がぶっつけになったが、そこでそれなりの走りをして、
今回叩き良化で巻き返しを決めた。
この世代ではもともと強かったわけで、まぐれとも言えないが...
この馬に限ったことではないが、このレースに関しては能力評価の面ではノーカウント。
次走以降、古馬との対戦も含めて能力判断は下される。
あとはルメールの手腕が勝たせたという事も大きなポイントだった。

2着スワーヴリチャードはレイデオロに並びかけるシーンもあったが、そこから突き放された。
スローの前残りで絶好のポジションで、実力もさることながら一番流れに乗ったレースをしたという事だろう。

3着アドミラブルは脚を余した。
この超スローで直線で後方の位置では物理的に勝つのは不可能だった。
良く伸びているが流れに泣いた。
それと結果論もあるだろうが、レイデオロが動いた時に一緒に動くことができなかった判断ことが
レイデオロと明暗を分けた。

4着マイスタイルは超スローの逃げ粘りで、全く価値はないし、それぞれ自分の馬を勝たせるために
騎手は乗っているのだから、超スローも作戦のうちだが、ある意味、日本最高峰のレースのダービーで
これはないなぁというレースで、厳しく言えば、こんなレースをした責任は重い。

逆に言えば、このスローを後続馬は交わすことなく淡々と進ませた他の騎手の責任も同じくらいに重く、
レースの流れは騎手が作るわけだから、のちに語られるような凌ぎ合いのレースをダービーではしてほしいモノ。
誰もこのレースを熱戦だったと評価されることはなく、ただ、ルメールの騎乗が巧かった。
それだけのレースになったと思う。

実質のカーウントのレース。
世代の頂点の争い、勝負付けは秋に持ち越し...。

連対馬の傾向
イチオシのレイデオロが1着。
さらにさらに残った馬3頭のうちの1頭だった。
2着スワーヴリチャードはさらに残った馬6頭のうちの1頭だった。


3着馬の傾向
アドミラブルはさらに残った馬4頭のうちの1頭だった。

展開は異例だったが、傾向は連対馬、3着馬とも傾向通りになったのはなんとも皮肉。
結局、ダービー馬(勝ち馬)の資質を問われる部分でレイデオロだったという事だろう。


オッズバランス編
サトノアーサーは人気になり過ぎだったと思う。