かずこの想い

日本共産党区議会議員ぬかが和子の日々の出来事や想いを綴るページ

まちづくり公社問題について考える

2012年01月24日 | 区政全般
まちづくり公社について、よみうり新聞で「区施設の修繕事業で23年間にわたって財団法人足立区まちづくり公社と随意契約を結んでいた」「公社職員の約4割を区職員のOBが占めている 」「天下り先」とセンセーショナルにくりかえし報道されていました。

事実は全く違う!まちづくり公社工事総額の方が安い
 ここで指摘されている「区の修繕事業」とは、学校の施設修繕事業で、区内の全学校の修繕事業についてをまちづくり公社に委託していました。
 新聞報道はあたかも「随意契約で特定事業者に高い値段で発注を行い税金をムダ遣いしていた」かのように描いていますが、事実は全く違います。
 まずその発注総額ですが、22年度工事を検証し、区の契約課が見積もった額と、実際の公社の契約額を比べると、総額で1000万円まちづくり公社の方が低い額でした。個別の件数でも公社の方が高いものも62件ありますが、低いものも40件ありました。
 「随意契約」とはいいますが、3社で見積もり合わせを行い、一番価格の低かった業者に発注しています。

沢山の事業者が等しく契約できていた
 なによりも区の契約と違って優れているのは「すべて1000万円以下の小規模工事なので、特定の業者だけが受注するのではなく、区内の業者に等しく仕事を発注する」仕組みにあり、これがある意味で「ワークシェアリング」となり、区内の事業者の育成にもつながっていたことです。逆に区の契約課発注は、単純な入札なので「安い値段をつけた特定の事業者ばかりが沢山の仕事を持って行ってしまう」弊害があり、今その見直しをしているのです。

天下り先というが
 「天下り先」というのも誤解を招く表現です。一般の会社でも定年退職後、年金受給開始まで現役時代より低い給料で継続して雇用・勤務することが当たり前になっています。まちづくり公社の「再任用」もこれと同じです。現役時代の身分とは全く違い、はるかに低い給料で再任用されています。高級官僚が高額の退職金を大量に受け取るいわゆる「天下り」とは違いで、それを同一に描くとは、見識を疑うものです。もし破格の待遇で「天下り」があれば、私たち日本共産党が黙っているわけはありません。

問題は区長の姿勢
 区長はこのよみうり新聞の筋違いな批判を鵜呑みにして行動をおこしました。事実を正確に把握しての行動とは思えず、その独断専行の姿勢は問題です。

まちづくり公社解散について
 今回「まちづくり公社」は、「公益法人への移行がむずかしい」として解散をすることになりました。
 私たちは、「解散」に異議を唱えるものではありませんが、設立当初「公社じゃなければできない仕事がある」と言ってきたことは間違っていたのでしょうか。設立そのものがどうだったのか、十分な検証が必要ではないでしょうか。

総務委員会で論戦
 私(ぬかが和子)は、10日に行われた総務委員会でこの問題を取り上げ、「解散後は契約課が施設修繕の入札事務を行うことになる。まちづくり公社の良さを生かし、特定の事業者に発注がかたよらないように、区内事業者の健全な育成につながるような仕組みづくりを」と求めました。
 区も「まちづくり公社に委託していた工事だけでなく、契約全体でも特定事業者に発注がかたよらないように問題の解消を検討」の旨の答弁をしました。

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