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東近江で見つかった旧陸軍戦闘機遺物 「飛燕」エンジン近日中に展示(東近江市)

 東近江市内で見つかった大戦末期の旧日本陸軍戦闘機「飛燕(ひえん)」のエンジンが近日中にも、滋賀県平和祈念館(東近江市下中野町)で一般公開される。
 今年2月、東近江市五個荘竜田町、近江商人蔵屋敷跡で行われた造成工事で掘り出されたもの。埋められた経緯は明確に分かっていないが、八日市陸軍飛行場が現在の東近江市内沖野にあった関係で、戦局が悪化した1944年頃、軍事機密を守るためなど何らかの事情があったとされる。


↑写真:滋賀報知新聞より

滋賀県平和祈念館で常設
戦争や航空技術の考察で貴重

 エンジンは、地元有志で構成する戦争遺跡の会(山本享志代表)が譲り受け、酒造会社倉庫に使われていた建物に一時保管し、展示できる場所を探していた。

↑写真:滋賀報知新聞より

 「飛燕」のエンジンは液冷式で、長さ1・5m、幅1m、高さ75cm。ドイツが開発した技術を国産化し、1943年(昭和18)に採用された。
 当時主流だった空冷式に比べて空気抵抗を小さくできる特徴をもち、同エンジンを搭載した飛燕は細身の外形をもつ。終戦まで約3000機が製造されたがほとんど現存せず、貴重な資料とされる。

 保存に奔走した戦争遺跡の会の山本代表は、「八日市陸軍飛行場が東近江にあったことを語る『生の教材』だ。この地域で多くの人に見てもらい、戦争を考えるきっかけにしてほしい」と話す。
 滋賀県平和祈念館は、説明パネルに八日市陸軍飛行場との関連や今回出土した経緯、エンジンの解説を記すことにしている。
 同館の田井中洋介学芸員は、「当時の戦争を考えたり、航空技術を伝える貴重な資料と判断して展示を決めた。八日市陸軍飛行場との関連で分からない部分も多くあるので、今後、可能な限り調べたい」としている。

滋賀県平和祈念館
東近江市下中野町431 

<滋賀報知新聞より>
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