池袋の永井格税理士事務所  ながい いたる の心の通うブログです             

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サラリ-マンって本当に「納税者」?

2007年07月28日 14時36分37秒 | 仕事のこと
 サラリ-マンの給料はガラス張り。毎月源泉所得税をきちっと引かれます。これだけ納税している僕たちサラリ-マンは、経済社会の縁の下の力持ち。サラリ-マンだって「納税者」としての権利を大いに主張しよう。
      

 でも、ちょっと待って。サラリ-マンって本当に「納税者」?

 政治家がこんなことを言ったら、明日の選挙では落選間違いなし。全国のサラリ-マンから総スカンをくらうでしょう。
 でも、法律はとても冷酷。サラリ-マンは源泉所得税を天引きされているから税金を負担していることは間違いないけれど、法律にはどこにもサラリ-マンが「納税者」だとは書いてないのです。

 では、天引きされた税金の納税者っていったいだれなの?

 答えは簡単。「会社」が納税者です。サラリ-マンは、税金を負担する人(担税者)ではあっても、決して税金を納める人(納税者)ではありません。税金を負担だけさせられて「納税者」としての地位を与えられていないのが日本のサラリ-マンと言えるでしょう。--国税通則法第2条第5号参照   

 


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