池袋の永井格税理士事務所  ながい いたる の心の通うブログです             

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新聞報道って何? ノ-ベル平和賞受賞者ムハマド・ユヌス氏について         

2007年07月07日 13時49分33秒 | ちょっと一息
 マスコミ報道がいかに一面的であるかを考えさせられる良い例があります。
 女性を通じた貧困対策としてのマイクロクレジットを生み出した、バングラデシュグラミン銀行総裁ムハマド・ユヌス氏は、昨年ノーベル平和賞を受賞しました。
 今回のユヌス氏の来日は、私の記憶では確か2度目になります。
 
 しかし、ユヌス氏のバングラデシュ国民の間での評価は、国際的な評価に比して相当低いようです。
 まず、金利の高さです。グラミン銀行のマイクロクレジットは年20%の高金利です。さらに債務者の女性には5人一組の連帯保証を付けます。無担保融資は名目だけで、実際には返済不能になった債務者からは山羊でも馬でも取り上げます。
 近年、グラミン銀行の融資がらみで相当数の債務者が自殺に追い込まれています。
    
 バングラデシュ国民の間では、ユヌス氏のノ-ベル平和賞受賞は選考委員会にアンダ-マネ-を遣った結果、という声さえ聞かれます。

 マスコミ報道だけではわからない事実が世間にはたくさんあります。イラク情勢然り。日本の社会保険庁の問題然り。自分の目で見て、体験して事実を把握することの大切さを痛感します。