曖昧批評

調べないで書く適当な感想など

「真田丸」第25回「別離」の感想

2016-06-26 23:35:06 | 大河ドラマ


秀吉の一人息子のお捨て改め鶴松が危篤の夜、関係者が淀城に集まる。各自の回想がいくつも差し込まれ、ここまでの経緯が語られる。

まず、いきなり千利休が切腹する。鶴松の病気は利休の恨みではないのか、そして、彼はなぜ切腹することになったのか…を振り返っていく。

発端は例の鉛だ。自分のマークを入れて北条家にも売るなんて、迂闊にもほどがある。敵味方関係なく売りまくっていたことで咎めるのだが、秀吉を説得する秀長の理屈が強引だった。有力大名が鶴松を支えるべきで、一つの大名が強くなりすぎてはいけないと。そりゃそうかもしれんが、その理屈で利休を警戒するのはちょっと無理があった。で、秀長はナレーションだけであっさり死亡。境屋太一の「豊臣秀長」を面白く読んだ者としては、かなりがっかり。

利休を切腹に追い込むには、やはりそれだけでは不足だったようで、例の山門の木像の件が出てくる。だが、僕のイメージとはかけ離れた巨大な木像(ほぼ実寸大の利休)だった。門の寺の名前プレートの脇にちょこんと乗せておくイメージ(全高20センチ程度)なのだが。

信繁「何でそんなものを殿下の頭上に置くかなー?」
利休「運命・・・ですかな」

この時点では何を言ってるのか分からんが、後で茶々が大徳寺に預けるように進言したことが判明。茶々の色香に迷って言うとおりにしてしまったのが運命ということかな。

カオルさんがなぜか上京していて、朝鮮人参のようなものを鶴松の薬にと献上する。煎じかたが難しい、とのことで、片桐且元が自ら加工の手伝いをすることに。ふわふわした根が残り、上手くいったと思ったら、薬になるのは捨てた煮汁のほうだった。加工してなかった根の切れ端で一粒の薬を精製したが、昌幸が味見してしまった。

昌幸「苦くない。これなら鶴松さまも飲めるだろう」
カオル「それが全てでございます」
昌幸「わしが元気になってどうする!」

人が一人死ぬというときに、コントやってていいのか。ていうか、鶴松が死んだのはこの薬がなかったから、かもしれんぞ。

大谷刑部が鶴松の葬儀の手配などする。利休粛清を主張したのは彼であり、利休に祟られるなら鶴松ではなく自分だと言っていた。利休の怨霊のせいで失明するとか、そういう話になるのかも。

加藤清正久々登場。一旦は断られるが、三成と水垢離する。三成だけが上半身をはだけたのは、筋肉を見せ付けるためか。御懐妊おめでとうございます。

家康と昌幸は、鶴松が死んだら面白くなると思っているが、会話では心配している。本当に戦争大好きなおっさんたちだ。

沼田城主となった信幸は統治で忙しい。とナレーションがあったのに、稲さんに言い寄って逃げられ、しかたなく元妻のおこうさんに迫る。ぜんぜん統治で忙しくしてはいなかった。

鶴松が死に、自分が関白になったら、結婚してくれと秀次がきりにプロポーズ。やはり好きだったのか。こんなときにする話ではないと、きりは上手く逃げた。まあ逃げなくても秀次も今後の人生長くないわけだが。

で、鶴松が息を引き取り、ふらふらと部屋から出た茶々が、寧さんに抱きとめられて号泣。次の間に控えていた大名・家臣たちは、それなりに数が揃っていた。揃っていたといえば、三成が豊臣家の一族を集めたシーンで、小早川秀秋もいたのだが、「軍師官兵衛」でも小早川秀秋をやっていた浅利陽介じゃないか。確かにメンタルが弱い裏切り者・小早川秀秋のイメージにはぴったりの役者だが…。
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