曖昧批評

調べないで書く適当な感想など

「まっしろ」第5話の感想

2015-02-11 00:14:51 | テレビ・映画


先週の続きで、朱里たち若手が師長につくか反乱軍に付くかの選択から始まった。朱里は師長の勉強会に行き、松岡は反乱軍のパーティーに途中から出席。和田は不倫相手?の医者と飲む。

ということで、朱里と松岡の旗色が鮮明になったはずなのに、なぜかその後その話が続かない。話は階段から落ちて怪我をした実業家の勝呂(竜雷太)のほうに持っていかれる。朱里と松岡は、多少けなしあいながらも、相変わらず朱里の部屋に集まってダベっていた。

松岡は病室の母と妹らしき人物の写真を見ていた。病気の母親を救いたくて勉強したり手術に立ち会ったりしているのかも。仲野に接近したのは、恋愛関係じゃなく、勉強のためだろう。

仲野は、松岡の勉強熱心な姿勢はもちろん、朱里の患者への接しかたについてもきちんと評価している。病院の方針や他の医者に対しても懐疑的な態度である。東王病院にはいろいろと問題があるように思えるので、彼は唯一まともな医者として視聴者にとって頼りになる存在になりつつある。僕としても彼の異様に太い眉毛が気にならなくなってきた。

仲野は父親に復習するために一生医者を辞めないらしい。アメリカでは落ちこぼれだったという話と何か関連があるのだろうか。

朱里の仲野への態度は「いがみ合っているけど本人も気づいていないところで実は好き」かと思っていたが、まだそこまでいってないかも。先週は若干嫉妬していたが、今週は松岡にがんばれとか言ってた。ミスパイロットでも堀北真希は誰ともなんともならなかったので、そういう規定があるのかも。

MEGUMIが抗不安剤を盗んでいたことについて、チクらなければ自分のせいにされるというピンチに陥る。その手の二律背反的な状況は、同じ井上由美子脚本の「白い巨塔」でも多用されていたが、「まっしろ」には、あのときの緊迫感がない。TPP批准後の自由診療の世界という設定が視聴者に浸透していないため、セレブ病院がマンガっぽいこと。それと、あんまり言いたくないが、朱里の「拝啓ナイチンゲール様」が、シリアス度を下げているのが原因だと思う。

マンガっぽくはあったが、朱里が「つい反射的に」勝呂の結婚指輪をチェックしてしまうところは面白かった。低迷する視聴率を挽回するには、朱里の寅さんエピソードをもっと増やして、突き抜けたギャグドラマにしたほうがいいかも。



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