今日はBLSについて。
去年はAHAのBLSインストラクターとして、自分の職場でインストをやらせてもらったんで軽く整理しておく。
BLSはBasic Life Support、つまり一次救命処置のことで、医療者と名のつく人は新人だろうが定年間近だろうが出来なきゃダメってやつである。
また、大切な家族を守りたいと願う一般の方も是非知って欲しい内容。
まずこの図を見て欲しい
あまり厳密ではないが
「心臓が止まってから」、「呼吸が止まってから」、または「多量出血」の状態から、時間の経過による死亡率を示したもので
心臓停止後約3分
呼吸停止後約10分
多量出血後約30分
を経過すると、50%が死亡してしまうことを意味している。
例えば突然の心停止。救急車呼んであたふたしてたらあっという間に5分経過→もう助からないとなってしまう。
こうならないためにも早期の介入が不可欠。
前置きが長くなってしまったが今日はBLSについて。
①まず人が倒れてたら安全を確認する。
安全が確保されていないところでの救命活動は二次被害予防のためにも大事。
②意識と呼吸の確認(5秒以上10秒以内)
「大丈夫ですか」と両肩をたたいて確認←麻痺があると悪いから。
呼吸してないか、死戦期呼吸か(あえぎ呼吸)をcheck!
10秒以内に分からないようなら呼吸してないって事で助けを呼ぶ
③助けを呼ぶ。119番、AED持ってきて~!!
一人じゃ戦えない。とにかく人を集める。チームで協力して蘇生する。
いくら胸骨圧迫してても不整脈が治る訳じゃない。あくまで胸骨圧迫は時間稼ぎ。AEDを早くかけることが大事。
④頸動脈の触知(医療関係者じゃなきゃこれは見なくても良い)5秒以上10秒以内
これも分からなかったら10秒以上時間をかけないで胸骨圧迫スタート
⑤胸骨圧迫開始。胸骨圧迫と人工呼吸の割合は30:2。
胸骨圧迫のポイントは速さ(100回以上/分)、深さ(5cm以上)、手の位置(胸骨の下半分)、押したらしっかりと戻す(Chest Recoil)、中断は10秒以内
とにかく強く早く押す。胸骨がメリメリってなるくらい押す。そのくらい押しても普段の心臓の一回拍出量にはかなわない...。
⑥AEDが来たらショックをかける
まずAEDがあれば(到着したら)電源を入れる。そうするとAEDが次に何をすればいいか教えてくれるからその通りに動く。
ショックが必要なのはVF,Pulseless VTの2つ。Asystole,PEAはショック不要。AEDが判断してくれる。
2分おきに勝手に解析してくれるからそのときに胸骨圧迫する人を交代する。疲れる前に交代するのがポイント(疲れを感じた時点で有効な胸骨圧迫が出来ていない!)
解析の時とショックをかけるときは傷病者に触っちゃダメ。電源も切っちゃダメ。
⑦ショックをかけたら直ちに胸骨圧迫を再開。
と、BLSの流れはこんな感じ。
どんな名医でも最初の5分に出来ることは大きく違わない!?
まずは人を集めること、そして胸骨圧迫。いかにAEDを早くかけるか。
さて、胸骨圧迫をやり始めたはいいけどいつまで続けるべきか。
勝手にやめてはいけない。
やめていいのは2つだけ。
1つは傷病者の意識が戻る(痛ったいなぁ~的な)。もう一つは救急隊やACLSチームが来たとき。
これまでは頑張って続ける。
とざっくり重要だと思うことに関してまとめてみました。
やっぱり心肺停止は時間との勝負でスペシャリストが到着するのを待ってたら到底助からないのが現状です。
近くに居合わせた人がその場で動けるか動けないかが何よりも大事ってことで、是非周りの大切な人を助けられる人でいたいと思います。
今日のは大人に関してのものですが他にも小児、乳児に関する内容や窒息に対する対応なども網羅しているコースなので受けていない方には是非オススメです♪
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去年はAHAのBLSインストラクターとして、自分の職場でインストをやらせてもらったんで軽く整理しておく。
BLSはBasic Life Support、つまり一次救命処置のことで、医療者と名のつく人は新人だろうが定年間近だろうが出来なきゃダメってやつである。
また、大切な家族を守りたいと願う一般の方も是非知って欲しい内容。
まずこの図を見て欲しい
あまり厳密ではないが
「心臓が止まってから」、「呼吸が止まってから」、または「多量出血」の状態から、時間の経過による死亡率を示したもので
心臓停止後約3分
呼吸停止後約10分
多量出血後約30分
を経過すると、50%が死亡してしまうことを意味している。
例えば突然の心停止。救急車呼んであたふたしてたらあっという間に5分経過→もう助からないとなってしまう。
こうならないためにも早期の介入が不可欠。
前置きが長くなってしまったが今日はBLSについて。
①まず人が倒れてたら安全を確認する。
安全が確保されていないところでの救命活動は二次被害予防のためにも大事。
②意識と呼吸の確認(5秒以上10秒以内)
「大丈夫ですか」と両肩をたたいて確認←麻痺があると悪いから。
呼吸してないか、死戦期呼吸か(あえぎ呼吸)をcheck!
10秒以内に分からないようなら呼吸してないって事で助けを呼ぶ
③助けを呼ぶ。119番、AED持ってきて~!!
一人じゃ戦えない。とにかく人を集める。チームで協力して蘇生する。
いくら胸骨圧迫してても不整脈が治る訳じゃない。あくまで胸骨圧迫は時間稼ぎ。AEDを早くかけることが大事。
④頸動脈の触知(医療関係者じゃなきゃこれは見なくても良い)5秒以上10秒以内
これも分からなかったら10秒以上時間をかけないで胸骨圧迫スタート
⑤胸骨圧迫開始。胸骨圧迫と人工呼吸の割合は30:2。
胸骨圧迫のポイントは速さ(100回以上/分)、深さ(5cm以上)、手の位置(胸骨の下半分)、押したらしっかりと戻す(Chest Recoil)、中断は10秒以内
とにかく強く早く押す。胸骨がメリメリってなるくらい押す。そのくらい押しても普段の心臓の一回拍出量にはかなわない...。
⑥AEDが来たらショックをかける
まずAEDがあれば(到着したら)電源を入れる。そうするとAEDが次に何をすればいいか教えてくれるからその通りに動く。
ショックが必要なのはVF,Pulseless VTの2つ。Asystole,PEAはショック不要。AEDが判断してくれる。
2分おきに勝手に解析してくれるからそのときに胸骨圧迫する人を交代する。疲れる前に交代するのがポイント(疲れを感じた時点で有効な胸骨圧迫が出来ていない!)
解析の時とショックをかけるときは傷病者に触っちゃダメ。電源も切っちゃダメ。
⑦ショックをかけたら直ちに胸骨圧迫を再開。
と、BLSの流れはこんな感じ。
どんな名医でも最初の5分に出来ることは大きく違わない!?
まずは人を集めること、そして胸骨圧迫。いかにAEDを早くかけるか。
さて、胸骨圧迫をやり始めたはいいけどいつまで続けるべきか。
勝手にやめてはいけない。
やめていいのは2つだけ。
1つは傷病者の意識が戻る(痛ったいなぁ~的な)。もう一つは救急隊やACLSチームが来たとき。
これまでは頑張って続ける。
とざっくり重要だと思うことに関してまとめてみました。
やっぱり心肺停止は時間との勝負でスペシャリストが到着するのを待ってたら到底助からないのが現状です。
近くに居合わせた人がその場で動けるか動けないかが何よりも大事ってことで、是非周りの大切な人を助けられる人でいたいと思います。
今日のは大人に関してのものですが他にも小児、乳児に関する内容や窒息に対する対応なども網羅しているコースなので受けていない方には是非オススメです♪
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