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森羅万象 ~ 歩く印象派

上司の暴言と自殺の因果関係認める 東京地裁判決

2007年10月15日 21時26分36秒 | 仕事
2007年10月15日19時57分朝日COM

 上司から「お前は給料泥棒だ」「目障りだから消えてくれ」などと言われ続けた会社員が自殺した。暴言が自殺の引き金になったかどうかが争われた訴訟の判決で、東京地裁は15日、自殺と暴言との因果関係を認め、会社員の死を労災と認める判断を示した。渡辺弘裁判長は「心理的負荷は、人生でまれに経験する程度に強度だった」と指摘した。被告の国側は「自殺は業務によるものではない」と主張していた。

 原告側代理人の弁護士は「ハラスメント(嫌がらせ)を正面で取り上げ、労災を認めたケースは初めてではないか。これまで上司の暴言も『指導上の範囲だ』とされ、労災認定から放置されてきたことに一石を投じる判決だ」としている。

 03年3月に自殺した医薬品販売会社「日研化学」(現・興和創薬)の男性社員(当時35)の妻が、労災に対する給付金を不支給とした静岡労働基準監督署の処分を取り消すよう求めていた。

 判決などによると、男性は静岡県沼津市などで病院への営業などを担当。02年4月に営業成績の改善を図るために赴任した係長が、同年秋ごろから男性に暴言を浴びせたほか、相談に応じないなどのハラスメントを繰り返した。

 渡辺裁判長は、係長が「お前は会社を食い物にしている。給料泥棒だ」「存在が目障りだ。お願いだから消えてくれ」「車のガソリン代がもったいない」「どこへ飛ばされようと、おれはお前が仕事をしないやつだと言いふらしたる」などと発言したと認定し、「言葉の内容自体が過度に厳しい」などと指摘。男性が暴言をきっかけにうつ病を発症し、正常な認識や判断力が低下して自殺に及んだと認めて不支給処分を取り消した。

>身近な得意先でも、これに近い「パワハラ」が公然と行なわれていて、すでに何人かが職を辞し、心身両面のストレスによる入院者まで出ている。つい先日も「腹を切って責任を取れ!」と恫喝したそうだ。被害者が顔見知りな善人なだけに心が痛む。加害者は一部上場している親会社から「天下り」的に赴任してきた人物だが、「自分に甘く他人に厳しい」典型的なタイプ。(自身の任命責任があるにも関わらず、とにかく部下を責立てるだけに終始。)こういう輩を放任している会社の責任も重い。


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2 コメント

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子供なのね (LE)
2007-10-18 19:30:29
人の上に立つ器じゃないですね。会社にはいってもまだこういういじめの構造があるなんて、陰湿だね。

今回の仕事では、できのいい部下が出来の悪い上司を持つとどうなるか、が歴然とするケースをみました。できのいい方は数年で10キロも体重が減ったんだって!いやな職場にいくとダイエット効果があるのかも。(笑)
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パワハラって (>LEさん      ZERO)
2007-10-19 09:14:59
そういうアンマッチな(不適材)人事を行なった責任があるのに、頬かむりするケースが多いのに閉口します。

私はかなりできのいい上司を持っているので、なかなかダイエットできません。(W)
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