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森羅万象 ~ 歩く印象派

夏休みの読書

2007年08月07日 00時01分49秒 | 読んだ本・おすすめ本・映画・TV評
今読んでる本、これから読む本です。
おすすめはクリストファー・プリースト著『双生児』(ハヤカワ書房)ですね。小野俊太郎著『モスラの精神史』も読み進めるのがもったいない(?)くらい面白い!
(チャーチル『第2次世界大戦』とヒトラー『我が闘争』は『双生児』をもっと深く読み解くためのサブテキストです。)
佐藤忠男の『草の根の軍国主義』は標題に惹かれて購入。
こうの 史代 著 『夕凪の街桜の国 』は映画化されましたね。

小谷野 敦 , 斎藤 貴男 , 栗原 裕一郎 著『禁煙ファシズムと戦う』 (ベスト新書) (新書)は著者達がただ一点の共通項である喫煙だけで出来上がった異色の本。まさにタバコが3人を結びつけてくれた奇跡の著作とでもいえるもの。(註:斎藤 貴男氏は非喫煙者です。)
本書についてはamazonの池田氏のレビュー「最高の反面教材」を紹介します。
          ↓
「「良き師の元に良き弟子は育たない」、「偉大な教師は心に火をつける」・・・、反面教師というものが、結構世の中の役に立っていることを示す言葉だ。そういう意味で、この本は格好の反面教材である。喫煙と肺がんの因果関係が明らかになって半世紀近く経ったこの時代に、このような本を出版される視野の狭さは特筆すべきありがたさである。依存症に陥って正常な判断ができない喫煙者を禁煙させるために、保健医療従事者に求められるのは知識と説得力である。この本の内容にすべて反論できるだけの知識と説得力を保健医療従事者は身につけなければならない。保健医療関係教育機関では、この本をできの悪い学生を卒業させるための反面教材として用いるべきだろう。禁煙関連の医学会も教材として採用するべきだろう。
 小谷野敦氏の活きの良い文章はここでも発揮されている。痛々しいくらいだ。このような人物の寿命がタバコにより縮むのは惜しいので、タバコをやめていつまでも活きの良い文章を書いてほしい。それに比べて「国家に隷従せず」と言いながら、自分はニコチンに隷従しないでニコチンに隷従せざるを得ない人たちをまるで「自由」であるかの如く表現する斎藤貴男氏は少々ずるい気がする。
 ただ、本書の難点を挙げるとすれば、「本気で戦うから本気でかかって来い!」と本のオビに書いているにも拘わらず小谷野氏が最初から本気で逃げている点だ。オビを取り除いて売るか「反面教材として最適」とでもオビを付け替えるのが妥当だろう。」

>私は池田氏のように本書の視野が狭いとは思っていません。私の論点である「他者との関わり」についての視点の欠落が不満なのです。続きは近日中に別の記事で詳述します。




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