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森羅万象 ~ 歩く印象派

成人肥満比率の各国比較(OECD)

2009年12月18日 07時46分15秒 | 歩く印象派
 先進国では世界的に太りすぎ・肥満対策が大きな課題になっている。OECDでは各国の肥満比率を各国について公表している。

 世界の肥満比率は一般には身長と体重から計算されるBMIが30以上の成人人口比率であるが、わが国ではBMI25以上を肥満とすることが多い。国際的には25以上は過体重と定義される。上図には両方の値を示した。

 ここでは、各国データを男女計の大きい順に並べた肥満の国際比較の図録を作成した。対象国はOECD30カ国であり、具体的には、肥満比率と過体重比率の合計の高い順に、米国、メキシコ、英国、オーストラリア、スロバキア、ギリシャ、ニュージーランド、ハンガリー、ルクセンブルク、チェコ、ポルトガル、ドイツ、アイスランド、スペイン、アイルランド、カナダ、オーストリア、フィンランド、オランダ、ベルギー、トルコ、ポーランド、スウェーデン、ノルウェイ、イタリア、デンマーク、フランス、スイス、韓国、日本である。

 米国が肥満世界一であることは知られているがデータ的にも確認されている。米国の他、英国、オーストラリアといった英語圏の諸国の肥満比率が高いのが目立っている。

 所得の高い国ほど肥満比率が高いとは必ずしもいえないことは、メキシコが米国に次いで肥満比率が高い点、アジアの高所得国である日本や韓国の肥満比率は目立って低い点などから分かる。食生活様式の影響が大きいと考えられる。

 男女別には、米国、メキシコでは女性の肥満比率が男性を大きく上回っているが、その他の諸国では男女にそう大きな違いはない。

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