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森羅万象 ~ 歩く印象派

中国の旅(大連、瀋陽、撫順訪問)その5 開発区市内を歩く(2)

2006年05月10日 19時16分30秒 | 中国の旅(大連、瀋陽、撫順)
ほどなく大通りに出た。
なるほど、そこかしこに人があふれている。(車も)
テーマパークの賑わいに近い。

「ケンタッキー」もあった。
今回の旅ではマックよりケンタッキーをよく見かけた。

路面は紙や串だののゴミが目立つ。
誰も気にならないようだ。


「モラルが・・。」と言いかけたらKING父から
「朝になれば、きれいになってるよ。」
「ちゃんとお掃除する人たちがいるんだ。」
「みんながゴミ捨てなくなってしまうとその人
達が失業しちゃうんだ。」とゴミ捨て放題の裏話
を教えてくれた。
たしかに、翌朝にはすっかりきれいになっていた。

下の写真は瀋陽で撮影したのものだがこの方がお
掃除人である。


羽振りのよさ、いや景気のよさと云うべきなのか
打ち出の小槌ならぬ税収が鰻登りの市の管理委員
会(行政府)の建物が新築中だった。赤旗が居丈
高に翻っている。
KING父によれば
「ついこの間建て直したばかりなのに」
とのこと。(下の写真)

この国の最大最強の資源といったら、それはかの
14億の人民であろう。「人海戦術」は中国の最
大の武器である。「人材広場」=職業安定所の建
物も巨大だ。

驚愕の連続だが、ここでKING父の住む高層マンションへ
しばし、休憩を取ることとなった。(続く)


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4 コメント

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いやはや (ZERO)
2006-05-13 09:30:23
Lady Eさん



おっしゃるとおりです。「道にぺっと唾を吐いたり、ゴミをまきちらしたり、食べ物を捨てたり」は何度か目にしました。自動車(交通)事情はかなり深刻です。ナンバープレート問題に注目したのは、車の購入とナンバーの登録は別物という不可思議なシステム、またプレートを装着していなくても、あるいはカバーで覆っても事故さえ起こさなければ警察も捕まえないという、この国のただならぬ感覚みたいなものをお伝えしたかったからです。また、大連市内は路上駐車厳禁ということで、確かに路上に車は停まっておりません。(これは当局もかなり厳しく取り締まっているようです。)そのかわりといってはなんですが、歩行者の歩くエリア(日本では歩道です。)に堂々と自動車が入ってきます。歩行者を避けながらとか、歩行者の通り過ぎるのを待つなんてことは全くありませんでした。「仁義なき交通道徳」とでも云いましょうか。日本の感覚で歩道をのんびり歩くことは困難です。いや、危険です。常に前後左右に注意を払いながら歩く、これが中国で歩く際に命を守る第一の鉄則です。



「中国4000年の歴史が消されていく。今コミュニズムの時代にはそれでよくても、いつか、取り戻せない過去の文化を消し去ったことを悔いるときがくる」←いつか来た道、ですよね。



タリバンによるバーミアン石仏の破壊の例をひくまでもなく、今の中国は猛烈な勢いで「スクラップ&ビルド」が進んでいます。自称社会主義政治のもと、道路建設は景勝地であろうと遺跡であろうと果ては共産党の歴史的建築物であろうと、迂回などせずひたすらまっすぐに進みます。場合によっては日本で言う東名高速クラスの道路を1年間閉鎖して2車線を4車線に広げてしまいます。現在の政治体制のもとでは障害は存在しません。反対運動など即座に鎮圧されてしまいます。



とまあ、書きたいことは山ほどありますが、今回の旅の目的の一つに東京の靖国神社、ソウルの国立墓地、沖縄の平和資料館をめぐりながら感じた「現地に行ってあの(十五年)戦争を考える。」ことをこの中国でもやれたらという想いがありました。そのことをおいおいこのブログでお話させていただく予定ですが、まずは中国の人々の暮らしぶりがあまりにも強烈なのでそちらからご紹介している次第であります。

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4000年の歴史が消されていく・・・ (Lady E)
2006-05-13 07:57:21
なんだかなぁ、ですね。上海のタワーやビル、汚れた海水の向こう側にある高層ビルをみるたび、日本が犯した間違いを、君たちもフォローするのかい?と言いたくなります。



こうやって中国4000年の歴史が消されていく。今コミュニズムの時代にはそれでよくても、いつか、取り戻せない過去の文化を消し去ったことを悔いるときがくるのでしょうか・・・・。



シンガポールの衛生に関する法律がうるさいのは、本国中国からくる人たちのマナーが悪いからとも聞きます。まだ道にぺっと唾を吐いたり、ゴミをまきちらしたり、食べ物を捨てたりが当たり前なのでしょう?まぁ、大陸的といえば大陸的でダイナミックなのかな?どう思われましたか?
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チョモランマ! (ZERO)
2006-05-11 09:42:03
椎名誠の

「ロシアにおけるニタルノフの便座」には

凍った冬の「チョモランマ」の描写がありました。

槍のようにとんがってたそうです。

それにしても中国のそれも地方のトイレ事情はかなり

劣悪なようですね。

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思い出しますよ。 (SHOKO)
2006-05-10 19:28:24
ホントにむこうは道とかキレイとは言えませんよね。

驚いたのが買い付けの市場(ビル自体はとてもキレイ)で

お店の人がわざわざ廊下で果物の皮を剥き、そのまま捨てていたこと。

あと、トイレが水洗なのに誰も流さなくて

ブツがチョモランマになっていたコト(笑)
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