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中国、暴動情報密告すれば「報奨金」「都市戸籍」 農民工の団結崩す狙い

2011年06月22日 06時57分22秒 | 時事スクラップブック(論評は短め)

産経新聞 6月21日(火)11時32分配信

 【上海=河崎真澄】中国広東省の広州市郊外で10日から3日間続いた農村からの出稼ぎ労働者(農民工)らの暴動で、暴動に加わった人物に関する情報を密告した農民工に対し、地元当局が、報奨金に加え、「都市戸籍」を与える異例の対策を21日までに打ち出した。

 中国では内陸部の農村出身で「農村戸籍」を背負う農民工は、出稼ぎ先の都市で十分な社会保障や子供の義務教育すら受けられないケースがあり、戸籍上のあ からさまな差別が続いている。このため、農民工にとって都市戸籍は羨望の的になっている。今回の措置は、これを利用したものだ。

 地元当局の通告によると、暴動に関する情報提供など捜査に協力した人に5千~1万元(約6万2千~12万4千円)の報奨金に加え、農民工には希望すれば都市戸籍や「優秀農民工」の“称号”を与えるという。カネや戸籍、称号をエサに農民工の団結を崩す効果も狙ったようだ。

 暴動に加わった者には「自首すれば寛大に処置する」とも呼びかけた。今回の暴動は、四川省出身の露天商の女性に、治安当局者が暴力を振るったことがきっかけだった。



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