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森羅万象 ~ 歩く印象派

花粉症と私 

2008年03月27日 19時52分14秒 | 歩く印象派
 私の花粉症についてお話しよう。

 20年以上苦しんだのが唐突に治ってしまった。(正確には症状が現れなくなった。)讃岐にうどんを食べに行ったときのことだからミレニアムの年の春だった。なんでだかは今もってよくわからない。これが自分の意思で治せてしかも他の花粉症の人の治療まで伝授できたりするもんだったら間違いなくノーベル賞もんだが、そんなことは全くない。花粉症に悩む身近な友人・知人達はけっこう周りに多く、彼ら彼女らから「どうやったら治ったんですか?教えてください。」と問われることがあるが、残念ながら身に覚えがないので応えられない。

 発症したのはまだ独身だった20代の春先だった。朝起きるとくしゃみが連発し、サラサラした水のような鼻水が鼻から唇を通って顎までだらしなくしたたり落ちる。熱はないので風邪にしては妙だった。あっというまにティッシュを一箱使い果たし鼻の咬み過ぎで鼻の下は腫れ上がりひりひりと痛んだ。日中は目が痒くて目をこするものだから目玉も真っ赤になってしまい、たまらず目医者に飛び込んだ。医者の見立ては「結膜炎の疑いがある。」だった。ホウ酸を水で溶かして杯のような容器に満たし、それを目玉にあてて目を洗え(目玉のうがいといった感じ)と言われ実行した。目玉を洗った直後はさっぱりとして痒みも収まるが、10分も立たないうちにまた元の木阿弥となってしまう。当時は「花粉症」なんて言葉はないので、しばらくは経ちの悪い「結膜炎」だと思っていた。4月も下旬になると次第に症状はおさまり「結膜炎」が治ったんだろうとほっとした。しかし、翌年の春にふたたび同じような症状に見舞われ、「なんか変だ?何で春なんだ?」と思っていたら朝のTVで「スギ花粉症」というアレルギーに悩む人たちが増えていると紹介しているではないか。おう、もしかして私もこの「時代の最先端の病気」に罹ったのではないかと急ぎ耳鼻咽喉科へ向かった。(続く)


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4 コメント

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今涙目です。 (f本)
2008-03-27 20:50:26
 今年は去年と比べてちょっと酷いです。

 こんなことになるなら「草刈り十字軍」になんか参加するんじ
なかった。

 
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沖縄も (>F本さん     ZERO)
2008-03-27 22:55:21
花粉症ないよ!

でも「草刈り十字軍」って杉林が近くにあったの?
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「草刈り十字軍」 (F本)
2008-03-28 07:00:33
 詳しくは
http://www.eic.or.jp/ecoterm/?act=view&serial=663
 ご参照ください。
 
 背丈ほどの杉の幼木を守るために下草刈りをするわけです。
 私は大学1年~3年の夏休み約一ヶ月間参加しました。電気もない山小屋で風呂はドラム缶の五右衛門風呂でした。食事と言えば肉なしのカレーとシチューが毎晩交互。酒だけはOBからの差し入れでふんだんに飲めましたが、冷蔵庫がないので冷たいビールは飲めませんでした。町に降りれる週一の休みが実に待ち遠しかったもんです。

 とまあ杉には結構貢献したつもりですが、「恩をあだで返しやって」と今思っております。

 思えば除草剤空中散布による生態系の影響は防げたのかも知れませんが杉の植林自体に今いろいろな疑問が沸いています。
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なるほど (>F本さん     ZERO)
2008-03-28 17:18:52
杉(の幼木)を守るためだったんだ。電気もない山小屋とかドラム缶の五右衛門風呂とか肉なしのカレーとシチューとか、地球環境には「やさしい」取り組みだったんですね。

そうして守ってきた杉林も安価な輸入材に押されたり、山林事業者の後継者難などでピンチにたっているようですね。
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