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森羅万象 ~ 歩く印象派

現代社会が招く「免疫力」低下の要因 これが病気になりにくい3つの対策だ!

2011年05月29日 22時59分52秒 | 時事スクラップブック(論評は短め)

 

2011年5月29日 17時00分

 私たちの健康を守るキーワードは「免疫」だ。免疫力が低いと、がんや糖尿病などのあらゆる病気を引き起こす原因になり、逆に、免疫力が高ければ病気になりにくい。
 健康に生きるためには、まずは免疫についての知識を得ることが基本。そして、免疫力アップの方法を実践すれば、どんな病気も怖くない。ぜひ今日から、免疫力アップの生活を実践しよう。

 まず、「免疫」とは、どういうことを示す言葉なのか。この文字を解剖すると「疫病を免れる」となる。湯島清水坂クリニック(東京都文京区)の首藤紳介医師がこう話す。
 「免疫とは、非自己である病原体や毒素を排除しようとする働きのことで、更には白血球を中心とする病気の予防システムもその機能と言えます。免疫力とは、病気に対する抵抗力、病気を予防する力と解釈すれば良いでしょう」

 現代は免疫力を低下させる要因にあふれている。首藤医師が、こう指摘する。
  「現代は栄養状態が良く、かつての栄養状態が悪い時代と比べると平均寿命は延びています。しかし、過剰なストレス、運動不足や過食、体を冷やす習慣、夜型 生活、睡眠不足、無理な生き方など、現代にありがちな生活習慣は免疫力を低下させるものが多く、そのため、寝たきりの方の数は増加し、生活習慣病や難病も 増えています」

 免疫をつかさどる白血球は、リンパ球、顆粒球、単球から構成されている。
 安保徹・新潟大学大学院教授は、免疫が正常な状態ではリンパ球と顆粒球が占める割合がそれぞれ35%、60%であることを解明。そして、それをコントロールしているのは自律神経であることを突き止めた。
 自律神経とは、血液循環や血圧、臓器の働きなどを意思とは無関係にコントロールしている神経だ。
 自律神経は緊張時に働く交感神経と、安静時に働く副交感神経から成り立っている。
 両者はシーソーのような相対的な関係にあり、一方が優位に働くと他方の働きは抑えられる。
 ストレスを受けると自律神経のバランスが交感神経優位となり、その結果、リンパ球が減り、顆粒球が増える。
 ストレスに対し適切な対処をせず、慢性的に継続した場合、白血球が顆粒球優位になる。顆粒球の過剰は、臓器の炎症が起きやすくなり、活性酸素が増え、様々な病気を引き起こす原因になると、安保教授は主張している。

 では、ストレスがまったくない生活を送ればよい、と考えるかもしれないが、首藤医師によると、それもまた免疫力を低下させるという。

 「運動不足など、ストレスや緊張のまったくない生活は、慢性的な副交感神経優位の状態をもたらします。副交感神経が優位になり過ぎると、白血球のバランスもリンパ球過剰となり、免疫力は低下しています」

 つまり、ストレスとリラックスのバランスがよい時に、自律神経は安定し、白血球のバランスも適正に保たれ、免疫力も高くなるという。
  「私たちの心と体は、ストレスを乗り越えることで鍛えられます。ストレスが過剰にならないように自分の意思で調整することで、緊張とリラックスのバランス が取れた、偏らない生き方ができます。そんな生活をすれば、自律神経や白血球のバランスもとれるため、免疫力もアップします」


“原子力は人間に扱えるのか”『100,000年後の安全』配給のUPLINK 浅井隆さんインタビュー

2011年05月29日 13時13分22秒 | 時事スクラップブック(論評は短め)

Excite Bit

“原子力は人間に扱えるのか”『100,000年後の安全』配給のUPLINK 浅井隆さんインタビュー

2011年5月27日 10時00分

こだわりある映画を発信し続けるUPLINK社長、浅井隆さん

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高レベル放射性廃棄物の最終処分場を舞台にしたドキュメンタリー映画『100,000年後の安全』が現在、全国で上映されている。この映画と放射性廃棄物については、前回「原発から出る行き場のないゴミ」でも書いた。今回は、この映画を配給している有限会社UPLINKの社長、浅井隆さんにお話を伺った。

――今回の映画を上映することになったきっかけと理由を教えてください

浅 井:最初に映画を見たのは、おととしのコペンハーゲンのドキュメンタリー映画祭でした。当然、こういう原発の事故がおこるとは想像していませんでした。原 子力発電所の放射性廃棄物を描いた映画、世界ではじめてフィンランドの最終処理場にカメラが潜入した映画ということで、非常に興味をもちました。すごく映 像は美しいし、原子力というものを、人間が手に入れて、果たしてそれを扱うことができるのだろうかという、途方もない不条理、途方もない大きな疑問を投げ かける映画だったので、原発の事故があろうとなかろうと、日本では、上映すべき作品だと思いました。特に日本は、広島と長崎に原爆を落とされた被爆国だ し、その上で原子力発電所の数が世界3位の国だし、また放射性廃棄物の処理の問題ということでは、六ヶ所村が再処理工場で話題になっているので、原子力発 電所の問題に興味がある人が多いと思ったからです。

――配給を決めたのは福島第一原発の事故が起こる前だったと思うのですが、前から浅井さんは原子力発電所に関心を持っていらっしゃったのですか

浅井:鎌仲ひとみさんのドキュメンタリー映画『六ヶ所村ラプソディー』は、 この前に位置づけられる作品だろうし、日本の多くの人たちは、原子力発電所の建設の反対運動もしているし、原発に関心はありました。ただ放射性廃棄物の処 理っていうことに関しては、僕はこの映画をみるまで、よくわからなかった。まあ正直そこは勉強不足でしたね。原子力発電所の安全、危険っていう問題とは別 に、原発を運転する限り、ゴミ、放射性廃棄物が出てくるんだっていうことで、その処理の方法として安全にやる方法は、世界中で未だにない。

それで、安全にするには10万年間かかるっていうことを映画ではじめて知ったので、たぶん僕のような人も多いんじゃないかと思って配給しました。

――浅井さんが、この映画にひかれた点は、どのようなところだったのですか

浅 井さん:映画の作り方として、映像の力と構成の力が、他のドキュメンタリーよりは、すごく秀でていると思ったし、原子力という、人類にとって、パンドラの 箱っていう言い方をする人もいるし、まあなんか悪魔と手を結んだという言い方をする人もいるけれど、果たしてその原子力を人間が扱えるのかということ。ま あ理論上は、人間がこう使いこなせると思い込んでいたんだけど、そこに、人間はその科学の力であらゆることを制御できるという、自分の力に対しても思い上 がりがあるんじゃないかなっていうことを気付かせてくれる映画ですよね。今回の事で言えば、地震と津波は、人間の力が結局、及ばないわけだし、片一方で福 島第一原発の現在進行形の事故っていうのは、設計の段階、運営している段階で人間が100%安全にコントロールできるものだと思っていて、もし、事故が あっても、こうこうこういうバックアップで、それを制御できるという自信があって、運営されていると思います。ただ果たして、原子力っていうものが、人間 が自分達の手で制御できるものなのかっていうことを、10万年間置いておかなきゃだめだという、一世代の管理体制では、全然話にならない途方もない時間の スパンなんで、そういうことを映画の中で何度もいわれると、これはちょっと人類が手を出すことができないんじゃないかっていうことを気付かせてくれる映画 でした。

――盛況で全国的にも公開が広がっているという話をききましたが。

浅井:4月2日から渋谷のUPLINKで朝1回の上映から始まって、今の時点で約60館くらい劇場が広がってます。5月14日に、ニコ生で、1日だけですけど、有料の配信をしました。

――映画の上映後に専門家の方々とトークセッションをされているということですが、皆さんどういう反応をされていましたか?

浅井:環境エネルギー政策研究所の飯田哲也さんや、それからジャーナリストの広河隆一さん、日本原子力研究所にいた舘野淳さん、それから、スウェーデン研究所の須永昌博さん、4人の方に話を聞きました。

放射性廃棄物を無害にする方法はあるのですかと聞いたら、誰もできないって言っていました。できないってことを皆さん、知ってるんですね。できないし、管理する方法も日本では決まっていない。

――これからもこういった映画をとりあげていこうとは思っていますか?

浅井:原発ということに限らず問題意識を日本のお客さんに問いかける作品があれば、配給していきたいと思います。

映画『100,000年後の安全』は渋谷のUPLINKをはじめ、全国の映画館で上映中。これから上映予定の映画館も多い。一人一人が改めてエネルギー問題を考え直すべき今こそ、ぜひ観に行ってほしい映画だ。
(エキサイトニュース編集部)


福島のアユ漁解禁延期へ 淡水魚から基準超セシウム続々

2011年05月29日 12時13分27秒 | 時事スクラップブック(論評は短め)

2011年5月29日5時9分 朝日COM

 東京電力福島第一原発の事故で、福島県内の淡水魚から基準を超える放射性セシウムの検出が相次ぎ、農林水産省と同県は検出された流域で、近く迫ったアユ 漁解禁を延期する検討を始めた。セシウムは湖や川に堆積(たいせき)し、淡水魚は海水魚より吸収しやすいとされる。アユ釣りは人気レジャーで、観光に大き な打撃となりそうだ。

 福島県では例年なら、6月初旬から各地で順次、アユ漁が解禁される。農水省と県は5月、淡水魚の検査を開始。いわき市の鮫(さめ)川と夏井川のアユや北 塩原村の檜原(ひばら)湖のワカサギ、同村の秋元湖と伊達市の阿武隈川のヤマメ、福島市の摺上(すりかみ)川のウグイで基準(1キログラムあたり500ベ クレル)を超える同620~990ベクレルのセシウムが検出された。

 水産庁によると、淡水魚は海水魚に比べて体内にナトリウムをため込


福島第一5号機、冷却用ポンプ故障 予備に切り替えへ

2011年05月29日 12時04分51秒 | 時事スクラップブック(論評は短め)

2011年5月29日10時43分 朝日COM

 東京電力は29日、福島第一原子力発電所5号機で、原子炉と使用済み核燃料の燃料プールを冷やすポンプが停止し、冷却機能が失われた、と発表した。熱を冷ますための海水を引き込むポンプのモーターが故障したという。

 5号機では、このポンプ1台で原子炉と燃料プールを交互に切り替えながら冷却していたが、28日午後9時の点検作業でモーターが止まっていることが判 明。29日午前8時から予備のモーターに接続を切り替える作業を進めている。東電によると、29日午前中にも復旧する見通しという。

 原子炉の温度は29日午前6時現在、84.1度で、100度以下の冷温停止の状態ではあるが、28日の68度から上昇している。


最大規模のメルトダウン-とうとう見えなくなった福島原発収束

2011年05月29日 03時09分31秒 | 時事スクラップブック(論評は短め)

最大規模のメルトダウン−とうとう見えなくなった福島原発収束

2011/5/25 15:32 J-CASTNEWS

   福島第1原発の事故は地震直後にはどんな状況だったのか。東京電力が原子炉のデータを解析して報告書を原子力安全・保安院に提出した。

   それによると、2号機に続いて3号機も60時間後の3月14日午前3時ごろ、2号機も101時間後の15日午後8時ごろには核燃料の大部分が 溶けて圧力容器の底に落ちるメルトダウンを起こした可能性があることを認めた。また、核燃料が溶け落ちた圧力容器も「限定的としながら」損傷している可能 性にも言及している。

工程表は変更せず

   圧力容器の損傷について、東京工業大・原子炉工学研究所の高橋実准教授は「完全に燃料が溶けた状態ではなく、一部分が溶けている状態。これに よって圧力容器まで損傷が進展していないという点で『限定的』という答えを出したと思う」とニュアンスの異なる見方をしている。

あてにならない

   東電は1、2、3号機の冷却は続いており、大量の放射性物質が放出される事態には繋がらないとしている。収束への道筋を示した工程表に与える影響についても、「収束への遅れはない」という。

   スタジオではコメンテーターたちが東電への不信感を次々に口にした。キャスターのテリー伊藤が「正直言って、あてにならないよね」と言えば、 弁護士の菊池幸夫は「あの(事故の)直後にメルトダウンを発表していたらかなりのパニックになったと思う。かりに情報を(知っていて)外に出さなかったと すれば、うまくパニックを回避したとなるが、われわれとしては何が起きているのかなるべく早く正確に情報を伝えてほしい」と批判する。

   司会の加藤浩次は「何が問題でこうなったのかはっきりさせてほしい。そこが分からないことには今後に繋がらないし、不安も払拭できない」と訴えた。

   米スリーマイル島の原発事故はメルトダウンで溶けた燃料処理に10年かかっており、今回3か所のメルトダウンの処理はいつ終わるのか予想がつかない。


大本営発表メディアになるな

2011年05月29日 02時56分21秒 | 時事スクラップブック(論評は短め)
元木昌彦の深読み週刊誌

テレビから消えた「津波に襲われる人々」「運ばれる遺体」事実より無難の追求

2011/5/26 18:16
    何度か触れているが、放射能をめぐる週刊誌の論調が定まったようである。私なりに分けてみると、放射能絶対危険煽り派は「週刊現代」を筆 頭に「週刊文春」「サンデー毎日」「週刊朝日」。自ら「安全デマ雑誌」と呼ばれようといとわないと宣言する「週刊ポスト」、それに「週刊新潮」は慎重派。

   このところ慎重派からの煽り派週刊誌批判が目立つ。ポストが現代を名指しで「『放射線量を低く出るように細工していた』というのは謀略史観過 ぎる」と批判し、新潮は毎日の「セシウムの雨降りそそぐ列島被曝の戦慄」(6月5日号)、文春の「東京電力の大ウソ 放射能地獄に日本は陥ちた」(5月 26日号)、現代の「子どもと女を守れ! 隠された放射能汚染を暴く」(6月4日号)をまとめて、扇情的な書き方をする「オオカミ少年」と断じている。

   だが、新潮も書いているように、専門家でもわからないのだ。

「低線量での影響は専門家間で結着がついていないため、実際の危険性は科学的にはわからないのです」(神戸市立工業高専の一瀬昌嗣準教授)

   たしかに、三橋紀夫東京女子医大放射線腫瘍科教授のいうように、「最近、一部のメディアの報道が、『オール・オア・ナッシング』になっている 点に疑問を感じます。要するに、可能性がゼロではない、という事象を全て『害悪』として指摘する。それこそが危険な考え方」なのだろうが、放射線の危険性 は限りなくゼロに近いのだろうか。

大新聞・テレビと同じ大本営発表なら週刊誌いらない

   また、文科省が発表しているモニタリングポストの数値への疑問は、福島県民の中に根強くある。福島市は原発事故当初から放射線量が高いことで 知られていたが、文科省の発表する数値はギリギリ「年間20ミリシーベルトを超えない値」である。20ミリシーベルトを超えれば30万人以上が避難の対象 となる。そうさせないために数字を「操作している」のではないかと、福島市長までもが心配しているのだ。

   5月23日(2011年)に福島の保護者たち約500人が文科省へ行き、「福島の子どもを守れ」「モルモットにするな」などのプラカードを掲げ、年間20ミリシーベルトの放射線量の暫定基準撤回を求めたが、こうした声に政治家や官僚たちは真摯に答えているだろうか。

   文春に浜岡原発で働いていた長男を白血病で失った母親のことが載っている。彼女の長男は、1989年11月に慢性骨髄性白血病と診断され、2 年以上も闘病を続けたが亡くなった。彼は浜岡原発で原子炉の計測機器の保守・点検をやっていて、9年間の被曝量は50・93ミリシーベルト、法定基準の年 間50ミリシーベルトよりはるかに少なかったのだ。

   だが、「火葬場から出てきた息子の骨を見ると、首のあたりが真っ黒なんですね。もしかしたら、ここにも放射線が当たっていたのかなって」と母 親は話し、「東北の子どもたちや従業員の皆さんが、五年後にもし病気になったら、私と同じ思いをする人が出てしまうんです」と続ける。

   このケースでも、被曝から数年経って発病したため労災認定は認められなかった。原発事故が収まり、その数年後に住民ががんなどに罹ったとき、東電や国は因果関係を認めて保障してくれるのだろうか。

   大新聞やテレビと同じ大本営発表で済ますなら、週刊誌の存在理由はない。ポストや新潮編集部はそのところをどう斬り込んでいくのか、注目したい。

   朝日で田原総一朗氏はコラム「ギロン堂」でこう書いている。彼の番組でオサマ・ビンラディンを取り上げようと、9・11貿易センタービルに自爆テロの航空機が突っ込む映像を使いたいとスタッフに頼んだところ、「使えません」と断られたのだそうだ。

   東日本大震災で大津波が人を襲うシーンや、遺体が運ばれている映像などはほとんどテレビに出てこない。衝撃的な映像を見た人、特に事件の関係者や被災者が不安障害、PTSDを起こすことがあるからだという理由だ。

「いまは言論統制などないにもかかわらず、メディアは大本営発表ばかりを報じ続けてきた。コンプライアンスによって、事実の追求ではなく、無難の追求になってしまうのだ」

同感である。

読売新聞「老害・務台」真似するナベツネ「僕に定年ない」

   今週はメディア批判が目につく。新潮が「亀裂が走った読売新聞『ナベツネ』帝国」で、渡辺恒雄主筆が君臨する読売に異変が起こっていると書いている。東電社長交代で「社長に築舘氏」とやって、これが大誤報。決算の数字も3000億円も大きく報じてしまったのである。

   その上、ポスト渡辺体制を確立しつつあるように思われていた内山斉会長が突然辞任してしまった。その理由に諸説ある。1000万部を割り込ん だため、関西などの他地区で実際には読者に届かない「押し紙」を増やせといわれたのに、内山氏が拒否した。2014年に完成予定の新社屋に、豪華なナベツ ネ専用フロアが予定されていたが、内山氏が密かに反故にしていた。氏家・日本テレビ会長が亡くなったのを機に、渡辺追い落としのクーデターを画策したこと が露見した。渡辺主筆はインタビューに答えて、内山氏の奥さんの具合が悪いので、辞表を持ってきたのだと全否定している。その言葉の中で、私には引っ掛か る箇所があった。

「僕には定年がないんだ。昔から代表取締役、最高顧問、社主には定年ないですよ。務台さんだって94歳まで代表取締役やってたんだから」

   私は務台さんの最晩年に「月刊現代」に「老害ではないか」と書いたことがある。少し前に、ポスト務台の有力候補だった氏家氏を突然日本テレビ の副社長に飛ばし、いくらも経たないうちにそこからも追い出し、60歳を過ぎて氏家氏は6年の浪人暮らしを余儀なくされたのだ。

   務台という人は、自分を脅かす存在になった人間を次々に切っていった。そろそろ、そういうことはおやめになって、次の人に譲られたほうがいい のではという趣旨の特集だった。だが、務台さんは怒り狂い、社内報特別版を出して、現代の言っていることはウソだと全否定した。そして車椅子のまま、亡く なる直前まで、読売に君臨し続けたのだ。90歳過ぎても権力に恋々とする務台さんの老害ぶりは、社内外で批判された。どうやら渡辺氏も務台さんの域に入っ てきたようだ。

いかにも紳士だった児玉清「生涯の50冊」

   俳優で無類の本読みの児玉清さんが亡くなった。私も以前、2時間ほど対談をしたことがある。紳士というのはこういう人をいうのだ。

   文春の「児玉清 生涯で本当に愛した『黄金の50冊』」が興味深い。藤沢周平「蝉しぐれ」から、南條範夫「駿河城御前試合」、徳田秋声「縮 図」、ディック・フランシス「再起」、アーサー・ヘイリー「殺人課刑事」、ギャビン・ライアル「もっとも危険なゲーム」などが並んでいる。

   児玉さんはおもしろい本が好きだったし、それを見つける目を持った人だった。まだ読んでいない本が何冊かある。読みながら児玉さんを偲んでみよう。

   蛇足だが、文春の「原色美女図鑑」綾瀬はるかがセクシーでいいよ。

元木昌彦


もし富士山が噴火したら… (本記事は3月3日のもの!)

2011年05月29日 02時40分18秒 | 時事スクラップブック(論評は短め)

被害予測額は2.5兆円! もし富士山が噴火したら…

2011.03.03 

 
画像提供/ロイター/アフロ

自然の猛威を見せつけた新燃岳の噴火。108の活火山が存在する日本に住んでいる以上、他人ごとではない。現に東京都も、富士山噴火による降灰 対策を地域防災計画に盛り込んでいる。だが、富士山は休火山で噴火の可能性は低いと教わった気が…。富士常葉大学で火山学を研究する嶋野岳人准教授に話を 聞いた。

「今は死火山、休火山という表現は使いません。過去1万年以内に噴火した山はすべて活火山です。富士山の噴火は、約300年前の宝永噴火が最後なので、噴火しても青天の霹靂とはいえませんね」

平安時代には数十年おきに噴火した記録もある富士山。ただ、火山によっては、頻繁な噴火のあと1万年以上噴火しないケースもあり、予測は難しいとのこと。しかし、富士山のような大きな山が噴火したら大変な被害が出そうだ。

「実は山の規模と噴火の規模は比例しません。火山ごとに特徴もあり、例えば富士山は、ここ1000年ほどの経験則上、マグマの粘度が低いので火砕流が発生する回数も少なく、規模も小さい可能性が高いと考えられてます」

富士山の噴火で、もっとも被害が広範囲に及ぶのは降灰だとか。

「300年前と同様の噴火・気象条件なら、麓では3mほど、東京でも2cm以上の降灰があるでしょう。火山灰はマグマが爆発で粉々になったもの。石やガラ スが主成分で、吸い込むと有害な場合が多い。また、帯電しやすいので、電力施設をはじめとして、電気を動力とする機械がショートするかもしれません。 ジェット機はエンジンが灰を吸い込み飛べず、線路が滑り電車が脱線する可能性もゼロではない。道路もスリップの危険があります」

国が想定した被害額は、16日間続いた宝永噴火と同等の場合、最大で2.5兆円。阪神淡路大震災の被害額が10兆円前後とされていることを考えれば、被害の大きさは想像にあまりある。なじみのある山だけに忘れがちだが、改めて火山としての富士山の脅威に気づかされた。
(笹林司)

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給食に「福島県産」 著名人から異論

2011年05月29日 02時38分06秒 | 時事スクラップブック(論評は短め)

室井佑月、武田邦彦、孫正義の疑問 「福島県産を給食に使うべきでない」

2011年5月28日 14時35分 (2011年5月29日 00時06分 更新)

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   福島県内の小中学校が、地産地消として県産の牛乳などを給食に使い続けていることに対し、著名人から異論が相次いでいる。これに対し、地元自治体では、ごく微量の放射性物質検出のものに留めており、弁当を持参することも認めている、などと理解を求めている。

「福島の学校ってね、給食で地産地消って福島のものを子どもたちに食べさせるって言っているの」室井佑月さんらが次々に強い疑問

   作家の室井佑月さん(41)が、いきなりこう切り出した。NHKで2011年5月26日に生放送された情報番組「あさイチ」での発言だ。室井さんはさらに、周りの様子を伺いながら、「おかしいと思わない?」と強い疑問を投げかけた。

   福島県などでは、県産が風評被害を受けているとして、その防止を訴えている。それだけに、この発言は、ネット上でも論議になっている。

   室井さんが、どこからの情報を元に発言したのかははっきりしない。とはいえ、ネット上ではこれまで、著名人らから学校給食に福島県産などを使うことへの異論が次々に出ていた。

   テレビ出演でも知られる武田邦彦中部大教授は、4月にブログで、福島を中心にした学校が地産地消の食材を使っていることを批判。食品安全などに使われる国の暫定規制値の100分の1の考え方に基づき、福島県産などはそれ以上の食材が多いとして、給食に出すべきではないと主張している。

   そ して、孫正義ソフトバンク社長は、ツイッターで5月18日、武田教授の発言を元に、「給食か弁当の選択の自由を提供していないとすれば大問題」と断じた。 福島県産などに出荷制限要請が出ている食材が多く、放射能に敏感な子どもたちに無害だとは証明できないのではないかというのだ。孫氏は、放射性物質につい て、体内に入ると内部被曝になるため、数値が低いγ線ばかりでなく、α、β線も測定すべきだともしている。

   福島県の小中学校では、どのぐらい地産地消の食材を使っているのか。

「放射性物質不検出の食材を優先、弁当も可」   いわき市では現在、給食の牛乳に県産の原乳を使っており、2011年6月からは地元の野菜などを使った給食を始めることを明らかにした。

  市教委が4月に県産原乳を使うことを父母に説明したとき、一部からかなり強い反対が出た。その後、武田邦彦教授のブログ発言があり、その影響も出たとして、市教委では、対応に苦慮している様子だ。

   そ れでも、県産原乳を使い続ける理由について、保健体育課では、県が週に1回公表しているサンプリング調査の結果で、これまでに放射性物質が「不検出」で あったことを挙げる。また、県が製造業者と供給契約をしており、原乳の調達ルートを変えられないことや、出荷停止地域のものは使っていないことも理由にし ている。

   地元野菜など使用については、放射性物質が不検出のものを調達してほしいと学校給食センターに依頼しているという。ただ、父母には十分説明したうえで、ごく微量検出された野菜なども使いたいとしている。

   県産を拒否する父母もいるが、給食の牛乳は飲まずに、家から持参することも認めていると明かした。給食は強制するものではなく、弁当持参についても認めるとしている。

   福 島県教委の学校生活健康課によると、事故の混乱でまだ調査していないものの、県内のほとんどの給食施設では何らかの形で地場産を使っているのではないかと いう。牛乳については、ほとんどが県産原乳だとしている。不安を訴える父母がいるのは事実としながらも、「流通している食材は安全だと説明している」と 言っている。