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北朝鮮の(武器輸出カタログ

2010年05月23日 22時01分46秒 | 時事スクラップブック(論評は短め)
>この記事の最後の方に「北朝鮮の(武器輸出カタログ」の存在が出てきます。

2010年5月23日18時58分朝日COM

伝統漁法、決定的証拠つかむ 「北朝鮮魚雷」調査団

 【ソウル=牧野愛博】韓国哨戒艦「天安」沈没の原因を「北朝鮮製魚雷の攻撃」と結論づけた国際軍民合同調査団で、共同団長を務めた尹徳龍(ユン・ドギョン)・韓国科学技術院名誉教授(70)が22日、朝日新聞のインタビューで、伝統漁法を使った漁船を調査に投入し、「決定的証拠」を手に入れた経過などを明らかにした。

 調査団は20日の最終報告で、北朝鮮製重魚雷「CHT―02D」と断定したスクリュー部品などを公開した。部品に書かれたハングルの「1番」という文字などが断定の決め手になった。

 尹団長らが「船外での爆発」をほぼ確信したのは、4月15日に艦尾部分を引き揚げた際だった。「切断面を見て、水中の、ある程度離れた場所で爆発が起きたとわかった」と語る。

 しかし、爆発の原因はなかなか特定できなかった。引き揚げた船体からアルミニウム片や爆薬「RDX」などを採取したが、「火薬成分だけで製造国の特定は難しい。魚雷の可能性が高いが、機雷かもしれないと議論になった」。最終報告を発表する今月20日が迫る中、尹団長は「魚雷の可能性が高い」だけにとどまる結論も想定していた。

 転機は15日だった。

 海底の環境破壊を恐れ、調査団は活動開始当初は軍の最新機器を使っていたが、うまくいかなかった。そこで5月初め、2隻が海底まで網を垂らす「二艘(そう)引き・底引き網漁」、通称サンクリ機船漁と呼ばれる伝統漁法の漁船に協力を依頼、特別に強化した網を装備させて現場に投入した。一発逆転に賭けた。

 賭けがあたり、漁船がスクリュー部品などを引き揚げたのが15日だった。一報を聞き、調査団は騒然となった。

 さらに、部品にはハングルで「1番」の文字まで残されていた。「大量生産品ではないので、(組み立てのために)メモしたと思う。完成品の状態だと隠れている部分。北もまさか見つかるとは考えなかったのだろう」

  尹団長は部品の照合過程で、北朝鮮の武器輸出用カタログを閲覧した。「英語で書かれていたし、別の種類の魚雷の説明もあった。輸出用に作ったものと確信した」。軍事関係筋によれば、韓国の情報機関、国家情報院が2006年ごろ、南米ベネズエラで、魚雷などが掲載された北朝鮮の輸出カタログを手に入れたことがあるという。