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森羅万象 ~ 歩く印象派

キシリトールガムが14粒入りの理由

2010年05月04日 12時55分07秒 | 時事スクラップブック(論評は短め)
先日、人見知り特有の手持ち無沙汰で、手元にあるモノのパッケージをひたすら眺めてた。すると、キシリトールガムのパッケージで、目が止まった。
それは、ロッテ『キシリトール ネオ』の側面に書かれてた“1日摂取目安量”の項目。“1回に2粒を5分噛み、1日7回を目安にお召し上がりください”とある。
1粒しか噛んでなかった僕は、サッともう1粒、口に放り込んだ。

そこで今回、なぜ食べ方が薬並みに細かく指定されているのか、株式会社ロッテに伺った。理由は簡単に言えば、トクホ(特定保健用食品)で表示する必要があるから。
この『キシリトール ネオ』には歯の再石灰化(抜けたミネラルを歯にもどす働き)を促進する効果があって、それが確認された量と時間が、“1回2粒を5分間”と“1日7回” だったという。

じゃあ、この食べ方にはどんな根拠があるんだろう。さらに詳しく伺った。
「まず“1回2粒を5分噛む”という部分ですが、キシリトールガムの再石灰化促進効果は、再石灰化に関係する一定量の成分を、一定時間、口の中にとどめると発揮されることが確認されています。その量と時間が“1回2粒を5分間”なんです」

“1日7回”の理由は?
「機会が多い日中の飲食の平均回数と、一般的なガムの摂食回数をもとにして、まず5回を算出。それに睡眠時には唾液の分泌が少なくなると言われているので、その前後にあたる就寝前と起床時の2回の摂取を加え、合計 1日7回に設定しました。この回数で、充分な効果が確認されています」

そんなわけで、1日摂取目安量の「2粒×7回=14粒」から、キシリトールガムは14粒入りになっているそうだ。

さらにこれを1週間続けると効果的らしいんだけど……正直こんなにも条件が多いと「えーい面倒くさい! やめたやめた!」って、めげちゃう人もいるかもしれない。こんなに説明してもらって申し訳ないけど、多少サボっても大丈夫なんだろうか?
「大丈夫ですよ。キシリトールガムは、本来チューインガムというお菓子です。薬ではありませんので、効能効果についてのみをあまり堅苦しく考えるのではなく、おいしく楽しく召し上がってください」
やー、よかった。あぶなくガムを薬箱に入れるとこだったけど、今まで通り、自由に食べていいそうだ。ホッ。

効果を気にしたい人は摂取量を意識しつつ、よりライトに楽しみたい人は自由に噛んで問題ない、キシリトールガム。
今度、人見知り特有の手持ち無沙汰になったら、今回知ったことを話題にできればと思います。
(イチカワ)