著者尹 載善(ユン・ジェンソン)氏は本書のあとがきで
「統一韓国と日本と中国が手を結び、軍隊のないアジア平
和時代をつくるというのは夢にすぎないだろうか。」と私
たちに投げかける。
氏は1954年生まれ。軍を退役して今は日本の大学で教鞭
をとっている。そしてこれからの日本と韓国の関係はどうあ
るべきかを自問自答している。その出発点は日韓両国の青年
達とりわけ日本の青年のほとんどが韓国青年たちの兵役経験
およびその影響についての無理解にある。
本書のテーマはズバリ韓国の兵役だ。とりわけ今なお続く
徴兵制の実情が詳らかに語られている。入営から除隊までの
プロセスにしても随所に具体的な体験談が紹介されていて非
常に理解しやすい。ここでもやはり韓国戦争(朝鮮戦争)の
影響が色濃い。北朝鮮との「休戦」状態は50年以上も続き
今なお緊張関係にある。
著者は言う。「日本人が韓国人を本当に理解するためには
韓国の軍隊とそれが生んだ文化、いわば軍事文化をどうして
も知る必要がある」と。そして「その痛みを日本のみなさん
に知っていただきたい。」のだと。
戦前の日本でも徴兵制が敷かれていたが、そのことを本書
のように丁寧にまとめあげたものを私は知らない。
「統一韓国と日本と中国が手を結び、軍隊のないアジア平
和時代をつくるというのは夢にすぎないだろうか。」と私
たちに投げかける。
氏は1954年生まれ。軍を退役して今は日本の大学で教鞭
をとっている。そしてこれからの日本と韓国の関係はどうあ
るべきかを自問自答している。その出発点は日韓両国の青年
達とりわけ日本の青年のほとんどが韓国青年たちの兵役経験
およびその影響についての無理解にある。
本書のテーマはズバリ韓国の兵役だ。とりわけ今なお続く
徴兵制の実情が詳らかに語られている。入営から除隊までの
プロセスにしても随所に具体的な体験談が紹介されていて非
常に理解しやすい。ここでもやはり韓国戦争(朝鮮戦争)の
影響が色濃い。北朝鮮との「休戦」状態は50年以上も続き
今なお緊張関係にある。
著者は言う。「日本人が韓国人を本当に理解するためには
韓国の軍隊とそれが生んだ文化、いわば軍事文化をどうして
も知る必要がある」と。そして「その痛みを日本のみなさん
に知っていただきたい。」のだと。
戦前の日本でも徴兵制が敷かれていたが、そのことを本書
のように丁寧にまとめあげたものを私は知らない。