All Things Must Pass

森羅万象 ~ 歩く印象派

万博に行ってきました。

2005年09月04日 13時34分42秒 | 旅行(山行以外)
8月11日に愛知万博に行ってきました。
 ポットに氷を詰め、家を4時24分に出発。館林駅には4時41分に到着。すぐに久喜までの切符を購入。改札の前で記念写真。(ポンちゃんに撮ってもらった。)
 始発電車なので座ることができたが、けっこう乗る人が多かった。館林は完全な通勤圏なのだという実感。
電車は時間通り久喜に到着、宇都宮線への乗り換えもスムーズに運び、上野で山の手線に乗ったのが6時28分。東京駅には6時36分に到着。新幹線の座席に座ったときが8時42分。4分の余裕時間だった。まもなく音もなく「のぞみ」は出発。名古屋まで1時間と40分。
自宅から館林で電車に乗ってから東京駅までのどたばたにに比してみると費やした時間はほぼ同じでも座って過ごす新幹線は「あっという間」であった。
 名古屋駅に定刻どおり到着。会場まではエキスポライナーというシャトルバスで行くのだが、そのバス乗り場がわかりづらいという情報を(ネットの書き込みで)得ていたので、降りた後も2回ほど駅の係員に尋ねながらようやくたどり着いた。(トイレに寄ったりで10分くらいかかった。)確かにわかりづらい。いったんJRの駅構内(広小路口というところ)から外へ出て道路を渡り右へ名鉄のビル沿いに歩くとじきに地味な入り口にたどり着く。階段を3階まで登ると切符売り場と入場口がある。かなりの行列が出来ていたが流れはスムーズで、10分くらいで乗車できた。
バスには8時50分過ぎに乗車。駅を出てしばらく市内道路は混雑していたが、高速に入ると実にスムーズに走り、9時35分ごろには会場のバスターミナルに到着した。
バスターミナルからエレベーターで下ってまもなく東ゲート入場口。けっこう人が並んでいる。ゲート後方には暑さ対策のための飲料水のブースが用意されていた。これは会場内にも見られた。尋常ではない暑さが想像される。私らも飲んでみた。さほど冷えてはいない。テロ対策と称した持ち物チェックのためゲート通過に時間はかかるようであったが、それでも9時58分に入場できた。やれやれ。気になったのはやはりペットボトルの持ち込み禁止。これは理解に苦しむ。主催者の主張ではペットボトルの中にサリンやら爆発性の液体などを詰めて持ち込まれると危険だからの措置だという。要するに容器が問題なのだ。それなら、ポットや水筒など家で詰めてくるものの中身の検査はどうしてしないのか?むしろ金属製のレゼルブ類のほうが返って危険なはずだが、とにかくひっかかる(納得できない)措置だ。会場に入ればペットボトル飲料はバンバン売っているので、香ではないが、「単なる儲け主義」としか思えない。
 長い回廊のトンネルをくぐると企業パビリオンが目に入ってきた。
人の混雑振りを目の当たりにして少し考えた。(比較的空いているに違いない)瀬戸会場に向かうことにした。モリゾウゴンドラというキャビン型のゴンドラだがスピードがめっぽう速い。片道8分とのことだが途中でガラスが一瞬にして曇りガラス状態になるところがある。ゴンドラの軌道の下にある民家のプライバシー保護のためだそうだ。どういう仕組みになっているのか知りたくなった。エバラ工業がスポンサーとのことなのでエバラの技術なのかもしれない。瀬戸会場に着いてまもなく雨が降り出した。らせん状の通路を時計回りに下ると瀬戸のメイン会場だ。雨混じりの曇天、キッコロの家に入ったりしたあと、県の瀬戸パビリオンを見学。会場の瀬戸地域の森をテーマにした映像を20分ほど観た。
 再びモリゾーゴンドラで長久手会場へ戻る。雨はあがり、少し薄日が差し込み始めた。やはり暑くなりそう。事前予約も当日予約も空振りに終わった日本の企業群はあきらめ、諸外国のゾーンを見て回ることにした。まずは中東アジア諸国めぐり、てぽ、たいやきたちはブースの入り口でのスタンプ集めを開始。予めたこやきが用意しておいたスタンプ帳が役に立ったようだ。スリランカ、タジキスタン、キリギス、イラン、クエートなど一生の間行くことはなさそうな(と言っては失礼だが)国々を急ぎ足で巡る。その間にお日様が照り始め、気温がぐんぐん上昇し始めた。場内を一周する木製の通路をたどりヨーロッパ館を目指すが、前方左にカナダ館が目に入ったので近づいてみた。が、かなりの行列でうんざり。すぐ近くの中南米の館で涼をとろうとまずはキューバ館に入った。中には飲み物を販売するカウンターがあって、コーヒーとアルコール類があった。「自由キューバ」(懐かしいね。昔、前橋の「マンハッタン」でオ・寒氏が最後にこれ飲んでその後は前後不覚に陥り、私は一晩中、前橋市内の路上で歩道に転がるオ・寒氏と夜明けまで過ごしたのだから。)とアイスコーヒーを注文。日陰のテラスで一服した。この付近の館はゲートから近いせいかけっこう込み合っていた。ちなみに、東、北ゲートから入場すると目の前にドーンと日本の企業パビリオンが立ち並ぶ。もう、これは誘導尋問いや誘導そのものですね。といっても簡単に入れないんですが。

再び、木製通路にもどりヨーロッパ館方面に向かう。太陽はかんかん照り、照り返しも強く木製通路の上は火あぶり状態。何でこんなコースを満足な日陰もなしで作ったのか理解に苦しむ。考えられるのは、この猛暑で清涼飲料水の売上がぐんと増えると踏んだ悪い奴らだ。もちろんそいつらが例の「ペットボトル」持ち込み禁止をテロ対策の名の下に実行したのだ。なにしろ、一歩、中に足を踏み入れればこれ見よがしに「ペットボトル販売中」と張り紙された自販機がここかしこに並んでいるのだから。3月25日から9月25日までという期間を考えれば間に「夏」が入っている。夏、涼しいところ、例えば、長野や山梨、あるいは東北あたりでやるならかなり入場者は助かる。しかし、清涼飲料水はこれほどは売れない。すごく簡単なことだ。木製通路のところどころに設置された弓なりに通路の中心に向かってカーブした柱から噴霧されるドライシャワーと称するガス状の水の下をくぐると幾分は涼しいかと思いきや、まったくの焼け石に水で気休めにもならない。こんなことに金かけずに木陰でもつくって欲しい。

あと、会場内の食事のメニュー価格にも驚いた上の写真では「きしめん」が800円、「冷やしきしめ」はなんと1,000円!カルボナーラやピラフよりも高いきしめんていったいどうなっているんだ!たぶん、この暑さではあついかけタイプのきしめんより「冷やし」の方が売れると踏んだお店の企みであろうが、なんともはや見え見えのセコさには驚いた。昼時食事ができる場所はどこも行列が並んだ。
欧州系も高い!事情を知らずに並んだドイツ館ではやっとワシらの番になって入る直前のドア入り口右側にメニューが貼ってあった。(写真に撮ってくればよかった。)まともな料理は2,900円からでそれも単品。サラダやスープをつけて家族4人で食べたら・・・。うーん気が遠くなった。対応も悪い。ドイツ人のスタッフは日本語があまりできない。列の並び方の指導も悪く、狭い階段の下からずーっと列が並んでいることを知らずにエレベーターで上がってきた車椅子の家族連れは、列の最後が階下であることを知って困惑していた。きちんと下のエレベーター乗り場に表示をするとか、列の最後に「最後尾です。」と掲げるなどのサービスをすべきだ。

 1985年のつくば博に比べてモラルはかなり落ちたと見る。