欧州議会選挙の結果が出て、反EU勢力が大きく躍進したことが騒がれて言います。
彼らの共通点は「国民主権を取り戻す」という点にあり、現在のEUが問題なのは、「自国の行く末を、自国民では決められない」ことが問題だとされているようです。
大いなる実験と表現されたEU統合に陰りが出てきたのかもしれません。この流れは明らかにTPP等のグローバリズムの動きに逆行するものです。
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続 欧州議会選挙2014 リンク
さて、欧州議会選挙の結果が出始めました。
--------< 文中引用始まり >-------
欧州議会選挙 EU懐疑派が躍進
>EU=ヨーロッパ連合の加盟国で作るヨーロッパ議会の選挙は、信用不安問題への対策として緊縮策が進められ、失業率が過去最悪となるなか、不満の受け皿となっている極右政党など、EU統合に懐疑的な勢力が議席を大幅に増やす勢いです。
>5年ごとに行われるヨーロッパ議会選挙は、加盟国ごとに人口比率で割り当てられた751の議席を選ぶもので、投票は22日から4日間、加盟国ごとに順次実施され、日本時間の26日朝から開票が進んでいます。
>ヨーロッパ議会が日本時間の午前8時30分に発表した予測によりますと、議会の最大会派で中道右派の「ヨーロッパ人民党」が212議席、それに次ぐ中道左派の「社会民主進歩同盟」が186議席で、ともに議席を減らすものの、二大会派が過半数を占める構図には変わりはない見通しです。
>しかし、フランスの極右政党「国民戦線」が初めて国内で最も多く票を集めたほか、イギリスやオーストリア、それにデンマークなど各国で、EU統合に懐疑的な勢力が支持を伸ばして、議席を大幅に増やす勢いです。
>この背景には、信用不安問題への対策として緊縮策が進められた結果、失業率が過去最悪になっていることへの不満や、各国の予算の監視などEUの権限が強化されたことに対する強い反発があるとみられます。
>ヨーロッパ委員会のバローゾ委員長はツイッターで「われわれの価値観や利益を守ることができる世界秩序を作っていくには、ヨーロッパの人たちが結束することが不可欠だ」と述べて、危機感をあらわにしました。(後略)』
--------< 文中引用終わり >-------
日本のマスコミは相変わらずフランスの国民戦線などを「極右政党」などと呼んでいますが、本当の極右政党とはギリシャの「黄金の夜明け」のような無茶苦茶な連中のことを指すのだと思います。フランスの国民戦線やスウェーデン民主党などは、
「移民を制限する」、「国民主権の回復」
と言っているだけで、別に外国人排斥をやっているわけでも何でもありません。この手の印象操作はいい加減にやめるべきです。
まあ、移民の制限(国境を越えたヒトの移動を制限する)や各種主権の回復は、簡単に書くと「反グローバリズム」というわけでございますので、グローバリゼーション信奉者の皆様にはお気に召せないのでしょう。それにしても、何しろフランスの国民戦線はフランスで最大得票になってしまいました。となると、フランスで最も国民の支持を受けている政党が「極右政党」という話になってしまいますが、それでもいいのでしょうか。
ちなみに、ギリシャは急進左派連合(SYRIZA)が最多票を集め、ツィプラス党首が勝利宣言をしています。ツィプラス氏は、
「反緊縮財政が歴史的に勝利した」
と、語っております。SYRIZAは勿論、右派政党でも何でもありません。右派、左派無関係に「反EU」「反緊縮財政」「反グローバリズム」の政党が支持を大きく伸ばしたというのが今回の選挙結果であり、「極右政党」といったフレーズで印象操作を図るのは問題があると思います。
イギリスでは、EU離脱を掲げるUKIP(独立党)が第一党となってしまい、与党保守党は第二位の労働党にすら及びませんでした。もっとも、キャメロン首相は今のところ、
「EU離脱を問う国民投票(2017年予定)を前倒しすることはない」
と、言明しています。とはいえ、何しろ保守党の議員からまで「国民投票を17年から16年に前倒しするべきだ」という声が出てきております。
ドイツでは、一応、与党のCDU(キリスト教民主同盟)が首位を守りましたが、「親緊縮財政の反EU派」というややこしいAfD(ドイツのための選択肢)が7%を超える得票率を確保しました。スウェーデンの民主党も、前回は3.3%だったのが9.8%に躍進。デンマークは、反EUで右派の国民党が26.7%の得票率でトップ。
フランスのバルス首相は、25日夜の記者会見で、
「政治的な地震だ」
と発言しましたが、わたくしはむしろ「政治的な必然」なのではないかと思います。
興味深いのですが、今回の欧州議会選挙において「反EU」で票を伸ばした政党は、
◆反移民・反緊縮・右派 国民戦線、ス民主党、デ国民党
◆反緊縮・左派 SYRIZA
◆親緊縮もしくは構造改革的 イ独立党、AfD
と、経済政策でや国内政策がバラバラなのです。すなわち、彼らの共通点は「国民主権を取り戻す」一点につきます。
とは言え、これはこれで健全な動きであるように思います。別に、独立党やAfDが英独の政権を取り、緊縮政策や構造改革に邁進したところで、それはイギリス国民やドイツ国民の自由です。現在のEUが問題なのは、
「自国の行く末を、自国民では決められない」
ことが問題なのであり、事は右だ、左だ、経済左派だ、構造改革派だ、ではなく、各国が主権の一部を「協定」に委譲する形のグローバリズムに対する拒否感であることが分かります。
欧州議会選挙の結果を受け、今後、各国では「民主主義」と「グローバリズム」との争いがますます激しくなってくるでしょう。現在の日本の経済政策をめぐる混乱が、まさに世界的な問題であることが分かります。 ^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
匿名希望
彼らの共通点は「国民主権を取り戻す」という点にあり、現在のEUが問題なのは、「自国の行く末を、自国民では決められない」ことが問題だとされているようです。
大いなる実験と表現されたEU統合に陰りが出てきたのかもしれません。この流れは明らかにTPP等のグローバリズムの動きに逆行するものです。
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さて、欧州議会選挙の結果が出始めました。
--------< 文中引用始まり >-------
欧州議会選挙 EU懐疑派が躍進
>EU=ヨーロッパ連合の加盟国で作るヨーロッパ議会の選挙は、信用不安問題への対策として緊縮策が進められ、失業率が過去最悪となるなか、不満の受け皿となっている極右政党など、EU統合に懐疑的な勢力が議席を大幅に増やす勢いです。
>5年ごとに行われるヨーロッパ議会選挙は、加盟国ごとに人口比率で割り当てられた751の議席を選ぶもので、投票は22日から4日間、加盟国ごとに順次実施され、日本時間の26日朝から開票が進んでいます。
>ヨーロッパ議会が日本時間の午前8時30分に発表した予測によりますと、議会の最大会派で中道右派の「ヨーロッパ人民党」が212議席、それに次ぐ中道左派の「社会民主進歩同盟」が186議席で、ともに議席を減らすものの、二大会派が過半数を占める構図には変わりはない見通しです。
>しかし、フランスの極右政党「国民戦線」が初めて国内で最も多く票を集めたほか、イギリスやオーストリア、それにデンマークなど各国で、EU統合に懐疑的な勢力が支持を伸ばして、議席を大幅に増やす勢いです。
>この背景には、信用不安問題への対策として緊縮策が進められた結果、失業率が過去最悪になっていることへの不満や、各国の予算の監視などEUの権限が強化されたことに対する強い反発があるとみられます。
>ヨーロッパ委員会のバローゾ委員長はツイッターで「われわれの価値観や利益を守ることができる世界秩序を作っていくには、ヨーロッパの人たちが結束することが不可欠だ」と述べて、危機感をあらわにしました。(後略)』
--------< 文中引用終わり >-------
日本のマスコミは相変わらずフランスの国民戦線などを「極右政党」などと呼んでいますが、本当の極右政党とはギリシャの「黄金の夜明け」のような無茶苦茶な連中のことを指すのだと思います。フランスの国民戦線やスウェーデン民主党などは、
「移民を制限する」、「国民主権の回復」
と言っているだけで、別に外国人排斥をやっているわけでも何でもありません。この手の印象操作はいい加減にやめるべきです。
まあ、移民の制限(国境を越えたヒトの移動を制限する)や各種主権の回復は、簡単に書くと「反グローバリズム」というわけでございますので、グローバリゼーション信奉者の皆様にはお気に召せないのでしょう。それにしても、何しろフランスの国民戦線はフランスで最大得票になってしまいました。となると、フランスで最も国民の支持を受けている政党が「極右政党」という話になってしまいますが、それでもいいのでしょうか。
ちなみに、ギリシャは急進左派連合(SYRIZA)が最多票を集め、ツィプラス党首が勝利宣言をしています。ツィプラス氏は、
「反緊縮財政が歴史的に勝利した」
と、語っております。SYRIZAは勿論、右派政党でも何でもありません。右派、左派無関係に「反EU」「反緊縮財政」「反グローバリズム」の政党が支持を大きく伸ばしたというのが今回の選挙結果であり、「極右政党」といったフレーズで印象操作を図るのは問題があると思います。
イギリスでは、EU離脱を掲げるUKIP(独立党)が第一党となってしまい、与党保守党は第二位の労働党にすら及びませんでした。もっとも、キャメロン首相は今のところ、
「EU離脱を問う国民投票(2017年予定)を前倒しすることはない」
と、言明しています。とはいえ、何しろ保守党の議員からまで「国民投票を17年から16年に前倒しするべきだ」という声が出てきております。
ドイツでは、一応、与党のCDU(キリスト教民主同盟)が首位を守りましたが、「親緊縮財政の反EU派」というややこしいAfD(ドイツのための選択肢)が7%を超える得票率を確保しました。スウェーデンの民主党も、前回は3.3%だったのが9.8%に躍進。デンマークは、反EUで右派の国民党が26.7%の得票率でトップ。
フランスのバルス首相は、25日夜の記者会見で、
「政治的な地震だ」
と発言しましたが、わたくしはむしろ「政治的な必然」なのではないかと思います。
興味深いのですが、今回の欧州議会選挙において「反EU」で票を伸ばした政党は、
◆反移民・反緊縮・右派 国民戦線、ス民主党、デ国民党
◆反緊縮・左派 SYRIZA
◆親緊縮もしくは構造改革的 イ独立党、AfD
と、経済政策でや国内政策がバラバラなのです。すなわち、彼らの共通点は「国民主権を取り戻す」一点につきます。
とは言え、これはこれで健全な動きであるように思います。別に、独立党やAfDが英独の政権を取り、緊縮政策や構造改革に邁進したところで、それはイギリス国民やドイツ国民の自由です。現在のEUが問題なのは、
「自国の行く末を、自国民では決められない」
ことが問題なのであり、事は右だ、左だ、経済左派だ、構造改革派だ、ではなく、各国が主権の一部を「協定」に委譲する形のグローバリズムに対する拒否感であることが分かります。
欧州議会選挙の結果を受け、今後、各国では「民主主義」と「グローバリズム」との争いがますます激しくなってくるでしょう。現在の日本の経済政策をめぐる混乱が、まさに世界的な問題であることが分かります。 ^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
匿名希望