ビジネス知識源(吉田繁治氏)リンク 090104:新年特別号:「マネーと信用の根源をたどれば信用恐慌が分かる」より転載(一部抜粋)。
-----------------------------
危惧されていた米国の、約3ヶ月分を売るクリスマス商戦(11月末~イブ)は、もっとも早いマスターカード社の速報では、50%~75%引きの特価にもかかわらず、前年比で-4%付近です。以前は5%以上の増加があった。米国では、個人消費がGDPの70%(日本は60%)です。
これで米国の09年GDPの、控えめなOECD予想(-0.9%)より大きなマイナスは、ほぼ確定しました。12月の安売りで、余分に売った数量増がある。このため1月~3月期は売上減が激しくなって、小売業にも倒産が増えます。信用収縮が、経済を複雑骨折させた。
輸出経済の中国で、大量失業のため、食を求める暴動が起こるかもしれない。人は、決して、飢えさせてはならない。義父から、戦争時代のフィリピンでの敗残の物語を聞いて、学んだことです。広州では、5万カ所の中小工場が操業停止と報じられます。(注)日本は08年8月、10月、11月と貿易赤字になっています。
政府、政府系エコノミスト、公的機関のGDPや経済予測は、近年、常に高すぎます。今年も、秋にはよくなると言う。低くすれば、減税と対策を求められるからです。内閣府に質(ただ)せば、これは目標と言う。記憶しておくべきことです。正月の株価見通しも、願望でしかなかった。
前号では、「信用」とは何か、「信用恐慌」はどう起こるかの原初をたどるため、18世紀初頭フランスの「ロー銀行(フランス王立銀行)」による、世界初のペーパーマネーの顛末(てんまつ)を述べました。本稿では、信用創造の謎を追求します。30枚です。
ペーパーマネーの信用=国債信用=国家財政の信用=将来の徴税力の信用=GDPの増加の信用=労働人口の増加×生産性の上昇という、信用の等式も、次第に、分かるはずです。ここから考えねばならない。
──────────────────────────────
<231号:新年特別号:マネーと信用の根源をたどれば、信用恐慌が分かる:中篇>
2009年1月4日 年賀
【目次】
1. 準備率
2ペーパーマネーは賭博場のチップに似て
3.人は理性で計算するが、結局、感情で決定する
4.今、幸いに世界で国債が買われているが
5.国債はノンリスクとされる
6.金融資産は、別の人の負債
7.フランス王立銀行の帰結:1720年
8.現代の銀行制度
9.信用が創造されるプロセス
10.支払い準備率と信用創造
11.銀行は負債額が資産額
12.株も信用創造
【後記:人の宝石】
──────────────────────────────
禅
-----------------------------
危惧されていた米国の、約3ヶ月分を売るクリスマス商戦(11月末~イブ)は、もっとも早いマスターカード社の速報では、50%~75%引きの特価にもかかわらず、前年比で-4%付近です。以前は5%以上の増加があった。米国では、個人消費がGDPの70%(日本は60%)です。
これで米国の09年GDPの、控えめなOECD予想(-0.9%)より大きなマイナスは、ほぼ確定しました。12月の安売りで、余分に売った数量増がある。このため1月~3月期は売上減が激しくなって、小売業にも倒産が増えます。信用収縮が、経済を複雑骨折させた。
輸出経済の中国で、大量失業のため、食を求める暴動が起こるかもしれない。人は、決して、飢えさせてはならない。義父から、戦争時代のフィリピンでの敗残の物語を聞いて、学んだことです。広州では、5万カ所の中小工場が操業停止と報じられます。(注)日本は08年8月、10月、11月と貿易赤字になっています。
政府、政府系エコノミスト、公的機関のGDPや経済予測は、近年、常に高すぎます。今年も、秋にはよくなると言う。低くすれば、減税と対策を求められるからです。内閣府に質(ただ)せば、これは目標と言う。記憶しておくべきことです。正月の株価見通しも、願望でしかなかった。
前号では、「信用」とは何か、「信用恐慌」はどう起こるかの原初をたどるため、18世紀初頭フランスの「ロー銀行(フランス王立銀行)」による、世界初のペーパーマネーの顛末(てんまつ)を述べました。本稿では、信用創造の謎を追求します。30枚です。
ペーパーマネーの信用=国債信用=国家財政の信用=将来の徴税力の信用=GDPの増加の信用=労働人口の増加×生産性の上昇という、信用の等式も、次第に、分かるはずです。ここから考えねばならない。
──────────────────────────────
<231号:新年特別号:マネーと信用の根源をたどれば、信用恐慌が分かる:中篇>
2009年1月4日 年賀
【目次】
1. 準備率
2ペーパーマネーは賭博場のチップに似て
3.人は理性で計算するが、結局、感情で決定する
4.今、幸いに世界で国債が買われているが
5.国債はノンリスクとされる
6.金融資産は、別の人の負債
7.フランス王立銀行の帰結:1720年
8.現代の銀行制度
9.信用が創造されるプロセス
10.支払い準備率と信用創造
11.銀行は負債額が資産額
12.株も信用創造
【後記:人の宝石】
──────────────────────────────
禅