経済破局は来るのか?

経済破局がいつくるのかを、金貸し支配を読み解きながら、追及しています。

キルギス共和国~チューリップ革命のドキュメンタリー(1)警察隊の職場放棄

2013年09月30日 11時07分04秒 | 日記
 1991年にソビエト連邦から独立を果たしたキルギス共和国が2005年に「チューリップ革命」を起こした時の革命→暴動のドキュメンタリーを、ロシア人(キルギス国籍)の女性と国際結婚した日本人男性の方がブログに詳細に記述していたので紹介します。

 そこには、旧政府を倒すための革命が、暴動になり、大統領が行方をくらますと警察官もあっという間に仕事をしなくなり、軍隊も無能化する様子が書かれています。

 これはキルギス特有の現象ではなく、社会が混乱し、貧困への不安と日頃からの格差への不満を抱えている国では共通ではないでしょうか。
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全部をコピペすると長くなるので、日本人男性がキルギス共和国(2005年)に入国した時の様子と、デモ隊に巻き込まれそうになった時に知り合いの警官に助けられた時の様子は、以下リンク先から読んで下さい。

■因果鉄道999 第76駅『夜襲』
「警官隊とデモ隊の衝突」:街はかなり危険な状態リンク
■因果鉄道999 第77駅『騒乱』
「警察隊劣勢」:火器をもたない警察隊リンク
■因果鉄道999 第78駅『再会』
「危機一髪」:知り合いの警官に助けられるリンク

■因果鉄道999 第79駅『暗転』
「大統領行方不明」:警官も職場放棄リンク
以下転載**********************************************************
3月某日 19時。

デモがいよいよ本格化する中、警官の護衛と言うVIP(?)待遇で自宅へ戻った僕。
とにもかくにも、テレビでニュースを見ようとすると、ものの見事に壊れていました。

画像が乱れるとかそういうレベルではありません。
ウンともスンとも言わず、挙句の果てにダイヤル式のチャンネルがポロリと落ちる始末。

ちなみにテレビはロシア製。
“さすが冥土 IN ロシア!”と妙に感心しているうちに今度は猛烈な空腹を感じました。

それもそのはずで、キルギスに来た昨晩以来、お酒以外ほとんど口にしていないのです。
しかし、昼間ですらあれだけの騒動が起きていた外へ夜間飛び出す勇気はもはやありません。

そんな訳で仕方なく、土産用にとロンドンの免税店で買ったビスケットを肴にお酒を飲んでいました。

ビービービー!!
インターフォンと言うには、おこがましいレトロなブザー音が鳴ります。

誰だろうとビクビクしながら、ドアを開けると、昼間窮地を救ってくれた家内の知人のご主人 警官のVさんです。

何と僕がロクなものを食べてなかろうと、わざわざペリメニ(ロシアの水餃子)とウオッカを持ってきてくれたのでした。

満面の笑みで礼を言う僕。
それに対し、Vさんの顔は陰鬱でした。

岩の様なゴツゴツした顔は、玄関の蛍光灯に照らされ、月面の様に冷たく無機質に光っています。

『もう警官隊じゃデモを抑えこめん。ガス弾の発砲すら禁止だし、軍隊も出動に制約があるから、話にならんよ。』

ホコリと汗に塗れた体をソファに横たえ、疲労困憊って感じで話を切り出しました。

『アカーエフ(大統領)は、いったいどこで何してるんや?』

『分からん。大統領の家族も含めて、どこで何をしているか、誰も知らんのだ。』

ぶっきらぼうに答え、ラッパ飲みしたウオッカのビンを乱暴にテーブルに置くと、
『実は、もう国外に逃亡したって噂すらあるんだ。』ボソリとつぶやきました。

僕は、驚いて、Vさんが持ってきてくれたペリメニを熱いままツルリと飲み込んでしまいました。
食道に焼け付く痛みが走りましたが、Vさんの一言に比べれば、大した衝撃ではありませんでした。

『大統領がおらんことが分かったら、集まったデモ隊はたがが外れるやろ。無政府状態になるやんケ。』

『今は何とも言えないけど、あの有様じゃその可能性は高いと思う。』

Vさんは、タバコに火を点け、盛大に煙を吐き出しながら、答えました。

煙は、部屋の中を亡霊の様にユラユラと舞います。
それは、キルギスのこれからを暗示する不吉なダンスに見えました。

僕は、しばらく無言で煙の舞いを眺めていました。

やがて、Vさんは、目だけをジロリとこちらへ動かし、ささやく様に言いました。

『ビシュケクには何日いるんだ?』

『1週間の予定。来週いったんロンドンに戻ってその後、日本。』

『駄目だ。事態はもっと悪くなる。便を前倒ししてもらうか、別の便で早く出国する方がいい。』
最後の台詞は、有無を言わせぬ命令口調でした。

『分かった。早速明日にでも航空会社に電話するわ。』
Vさんの異様な迫力に押され、僕は、聞き分けのよい幼児の様にコクコクとうなずきました。

やがて、僕もVさんも飲み続けたウオッカがジワジワと身体に回り、日付が変わる頃には、へべれけになりました。

もうろうとする意識の中、僕に付き合って泥酔するVさんを見てひとつだけはっきり確信したことがあります。

ここまで泥酔すると言うことは、もはやVさんは、明日真面目に勤務する気がないと言うことです。
つまり、法の番人である警官としての職務を放棄すると言うことでしょう。

警官隊の指揮官であるVさんでさえ、この有様です。
一般の警官は、大統領同様、既に逃げ出しているのかもしれません。

僕の予想以上に事態は深刻で、もはや警察もデモ隊を押さえつけられなくなっているのでしょう。

そして、それは、キルギスが治安無用の無政府状態に間もなく突入することを明確に示していました。

続く************************************************************

ギニュー特戦隊
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