経済破局は来るのか?

経済破局がいつくるのかを、金貸し支配を読み解きながら、追及しています。

統一通貨は、通貨の弱い国から財政破綻させていく通貨兵器

2018年07月14日 10時55分19秒 | 日記
イタリア情勢が火種になって、EUが崩壊に向かうことを危惧する報道を目にすることが増えてきた。しかし、そもそも破綻するような構造にあったという見方もあるようだ。

カレイドスコープ『欧州発の世界金融危機の勃発と、すべてが縮む日本』よりリンク
────────────────────────────────
(前略)
ドイツ銀行とイタリアのメガバンクが金融衝撃波の発振源となる可能性

・・・米国の主流メディアの見出しに、突如「サドンリー」の文字が躍ると同時に、イタリアで起ころうとしていることに、急激に世界の目が注がれるようになりました。

5月31日、ドイツ銀行の株価が過去最安値を記録しました。

これについて、ドイツ銀行は声明を出さざるを得なくなるほどの騒動に発展しました。

株価の過去最安値を受けて、フィナンシャル・タイムズは、評判の悪い『Problem Bank List』に、ドイツ銀行の米国事業所を加えたと報じました。

また、ウォールストリート・ジャーナルの報道によれば、米連邦準備理事会(FRB)が、すで昨年、ドイツ銀行に対して、5段階採点制度の中で最も低い順位の「トラブルだらけの銀行」というレッテルを貼っています。

・・・去年の早い時期に、ジム・ロジャーズが「ヨーロッパ最大のドイツ銀行のデリバティブ破綻が迫っている」と警告を出しました。

実際に、実質的に破綻状態にあるイタリアの大手3銀行が、ヨーロッパに金融危機を引き起こそうとしています。

大きな経済災害を正確に予測することで知られている“経済予測士”、マーチン・アームストロング(Martin Armstrong)は、去年、自身のブログの中で、「ヨーロッパの銀行の危機」と題して、来年(2018年)はイタリアの銀行の破綻が迫っていると警告しています。

<後半省略>
(中略)


ユーロに仕掛けられた罠に、まんまと嵌められたEU

EU諸国の物価安定を目的として設立された欧州中央銀行(ECB)の目論見は完全に失敗したのです。

ドイツマルク、フラン、リラ、ペセタなどの各国通貨からのユーロへの切り替えが果たしたことは、EUで潜在的に何が起こっているのかを隠し、その問題を大きくすることだけだったのです。

スペイン、イタリア、ポルトガル、ギリシャのような国々の通貨は、他の経済の強い国の通貨と比較して非常に安価でした。
しかし、これらの弱い通貨がユーロに変更されたことによって、その国で進行していた実質的なインフレを隠してしまったのです。

イタリア、ギリシャ、スペイン、ポルトガルなどの経済の弱いユーロ圏諸国にとっては、自国通貨をユーロに変更した瞬間から、国家の破綻という未来に訪れる通貨災害を避けることができなくなったのです。

なぜなら、統一通貨ユーロは、これらの国々の通貨と比べて強すぎるので、ユーロを導入した国々の輸出は必然的に弱くなり、やがては、国際収支のアンバランスと財政赤字を招くように設計されていたということができるからです。

これは、想像を絶する陰謀? 結果的に言えば、その通りです。

ノーベル経済学賞を受賞した米国の経済学者、ポール・クルーグマンは、2010年4月のニューヨークタイムズに、「ユーロ トラップ(ユーロの罠)」と題する記事を寄稿しています。

「当時はコストは通貨交換レートを調整することで適正にすることが出来た。
たとえば、ギリシアはドイツとの相対的な賃金をカットできる。
シンプルにドイツ・マルクで換算したドラクマの価値を切り下げることによって・・・

<後半省略>

「統一通貨は、通貨の弱い国から財政破綻させていく通貨兵器である」・・・

・・・「ユーロは、これを導入した各国の間の為替調整機能を奪うことによって、他のEU諸国と比較して通貨の弱い国から財政破綻させていく通貨兵器である」・・・本質的には、このように定義付けして間違いではありません。

最終的に、もっとも強い通貨・ドイツマルクを持っているドイツの一人勝ちになるように設計されているのがユーロなのです。

しかし、「ユーロの罠」は、さらに巧妙です。その先に、「もう一つの罠」が仕掛けられていたのです。

確かに、ドイツのような一部の通貨の強い国々は、強い輸出と剰余金を生み出す弱いユーロの恩恵を受けることになります。

結果、ドイツを中心とした欧州中央銀行(ECB)は、弱い国の貿易赤字を調整して破綻を防ぐために、新たなに資金を供給しなければならなくなったのです。

それが、欧州中央銀行(ECB)による量的金融緩和だったのです。

ユーロを導入しているEU加盟国の国民は、ECBの量的金融緩和によって膨れ上がった政府債務を返済することは、もはや不可能であることを知っているので、ヨーロッパでは、欧州中央銀行(ECB)打倒を目指すデモが常態化し、民衆は反エスタブリッシュメント(欧州貴族の末裔たち)による金融支配を破壊しようとしているのです。

結果、EU内部で、ナショナリズムとグローバリズムの対立が激化し、ハザールの末裔である国際金融グローバル・エリートの資金で動いている西側メディアが「極右の台頭」と危機感を覆って、民衆の蜂起を潰そうとしているのです。

イスラム教圏とキリスト教圏の対立と同じように、EUにおけるナショナリズムとグローバリズムの対立も、本質的なことは、イデオロギー闘争などではなく、「生きるための尊厳の闘い」に過ぎず、とどのつまり、基本的人権と民主主義を守るための闘争に過ぎないのです。

しかし、欧米メディアは、この本質を隠す報道を続けているので、世界中の人々は、いまだに洗脳されたまま、無益な争いを繰り返しているのです。

EUの人々は、最終的に、このことに気が付くでしょうか?

いずれにしても、EUの実験は大惨事に終わるでしょう。
(後略)
────────────────────────────────




加賀正一
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 「ビットコイン暴落」から逃... | トップ | 欧州発の世界金融危機の勃発... »

コメントを投稿

日記」カテゴリの最新記事