経済破局は来るのか?

経済破局がいつくるのかを、金貸し支配を読み解きながら、追及しています。

「国家に金を貸す」筈のFRBが「国家に金を借りている」?

2016年11月05日 11時10分02秒 | 日記
> この危機下において、なんと!「資産」が増えている機関がある。それが、左上グラフにある米国の中央銀行・FRBだ。191552

9月のリーマンショック以降、膨張を続けているFRBの資産は、11月第2週の段階でついに2兆ドルに達し、今年4~8月の2倍を超えた。一体その内訳はどうなっているのか?

FRBのサイト(リンク)によれば、資産側で増えているのは「その他債券」「その他資産」という不詳項目だ。これは、186204にあるTSLFやPCDFのように、弱体化した金融機関のモーゲージ資産を担保に米国債や現金を貸し出す新型証券だろう。これが9月以降大幅に増えている。さらに、10月半ばからは、経営悪化した企業のCP買取制度が創設され、これが急増している。

これらを買い取るための原資=負債も同じ金額で急増しているが、その調達のためにFRBは10月以降、新たな2つの方法を取った。

一つは、各金融機関がFRBに預ける「準備預金」に金利を付けるというもの。従来、準備預金は無利子だったが、それでは供給のための資金が集まらないし、銀行間金利も制御できない。そのための措置だ。これが各民間金融機関の現金が悉く金利の付くFRBの口座に「避難」している状態だ。これが9月以降、40兆円ほど増加している。

もう一つは、財務省の特別預金という項目。これは、米政府が短期国債を発行し、調達された資金を丸ごとFRBに新規預金するというもの。これも9月半ばに導入されて以降、60兆円近くに達している。

つまり、FRBが今やっていることは、金利をわざわざ払いながら民間金融機関のキャッシュを預り、それでも足りない分は国債発行で得た金を国家から借りて、次々と民間金融機関の不良資産を引き取っていくというもの。おそらく実際には、救済資金としてFRBから金融機関に供給されたキャッシュも実体経済にも金融市場にも一切回らず、そのままFRBの準備預金として舞い戻ってきているだろう。不良資産のロンダリングだ。

国家に金を貸していた筈の中央銀行が、国家から金を借りる事態となり、なおかつ民間金融機関のゴミ捨て場と化した。あるいは、FRB自身が、米政府が約束した不良債権買取機構になったとも言える。自己資本比率は2%以下。普通の民間金融機関ならすぐに破綻する水準だ。

解せないのは、上記のスキームだとすると、政府がこの間発行している大量の国債を買っているのはFRBでは無く(FRBが紙幣を増刷しているのではなく)別に存在している、ということだ。60兆円もの資金力が米国内勢力にあるとは考えにくいので海外政府が疑われるが、これはタイムラグの問題で米政府からは未発表である。日本か、中国か、中東か?それによって現在の金融恐慌に対する各国のスタンスがはっきりする。もしも何れの海外勢力でも無かったら、政府・FRB・民間金融機関の周辺で、今現在も何らかの巨大なゴマカシが行われているということだ。




田中素
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