映画の話でコーヒーブレイク

映画の話を中心に、TVドラマや旅行の話などを綴ります

舞台恐怖症  STAGE FRIGHT

2012-01-11 | 映画 は行
1950年公開の白黒映画です。
ヒッチコックの映画にデートリッヒが出演している2本のうちの一つです。
当時彼女は49歳。
年齢を感じさせないミステリアスな妖しい美しさで若い男を翻弄し罪を着せる悪女です。


 
    ************************

            舞  台  恐  怖  症
                       STAGE FRIGHT  

   ************************ 

 < ストーリー >
舞台女優のシャーロット(マレーネ・ディートリッヒ)が夫を殺したと血まみれのスカート姿で愛人ジョナサンの元に駆け込んで来た。
やむなく彼女の着替えを取りに現場戻ったジョナサンはメイドに目撃され、殺人容疑者として警察に追われることになる。
ジョナサンは女優の卵イブ(ジェーン・ワイマン)に助けを求め、彼女の父の別荘で匿ってもらう。
イブはジョナサンの容疑を晴らそうと、シャーロットの屋敷近くで聞き込み中、刑事スミスと知り合う。
シャーロットのメイドとして潜り込んだイブは、無実を証明することができるのか?


           
        クリクリの目がかわいいワイマンは、なんと!!レーガン元大統領の最初の妻。
   本作の2年前に、アカデミー主演女優賞を受賞した実力派ですが、本作ではデートリッヒに押され気味。
  
                   
                     貫禄の妖しい美しさ、デートリッヒ。

そして、刑事スミスを演じているマイケル・ワイルディングはエリザベス・テーラーの2番目の夫です。


ヒッチコックといえば「サイコ」や「鳥」「裏窓」に「レベッカ」などがまず思い出されます。
こういった作品ほどの緊迫感はないものの、最後に意外な展開があるところはやっぱりヒッチコックです。

謎解きの中心人物イブと別居中の両親、特に父親との関係がいいです。
殺人事件に関わろうとする娘を支え、二人の男の間で揺れる女心をもそっと優しく見守る父。
時としてコミカルな場面もあり、飄々としているけれど存在感があります。
また、何も知らないノー天気な母親の行動も緊張をほぐして笑いを誘います。

この父親のちょっとした行動で冷静を装っていたシャーロット(デートリッヒ)が取り乱します。
犯行が暴かれるのでは?と揺れる心情、イブに詰め寄られた時の開き直り、貫録です。

逃亡中の容疑者ジョナサンの行動が今一つ解せないな~と思ったら、最後にえーっ!?そんな展開?っと
ちょっぴり納得いかない感が無きにしも非ずでしたが、久々のヒッチコックを楽しみました。
最後の緊迫のシーンで、イブとジョナサンのアップの目の演技
あそこでもっとギリギリまでイブを追い詰めて緊迫感を貫いてほしかったな~。


勿論、ヒッチコックご本人の登場シーンもありましたよ。       




  にほんブログ村 映画ブログへ



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。