映画の話でコーヒーブレイク

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スーパー歌舞伎Ⅱ 空ヲ刻ム者 -若き仏師の物語ー

2014-03-18 | その他
先日、友人のNさんに誘っていただき、スーパー歌舞伎Ⅱに行ってきました。
Nさんには亀治郎さんの猿之助襲名披露公演にも連れて行っていただきました。
今回は初の「スーパー歌舞伎」@新橋演舞場です。
  
                               平日午前でもほぼ満席でした。
開場には観光バス3台が乗り付けられ、ツアーで来られた方もいらしたようです。
私たちは2階席の横の席で、花道も宙乗りもよく見えるお席でした。
2階席の向かい側なら、宙乗りの猿之助さんと蔵之介さんを間近に見ることができたのですが…残念。

スーパー歌舞伎って…?
三代目猿之助(現猿翁)さんが始められた、歌舞伎とは異なる演出による現代風歌舞伎のこと。
新作であること、宙乗りがあるってことも必須なのかな?
何せ、初ス―パー歌舞伎なので詳しいことはわかりません

そして、本作では歌舞伎界でない役者さんが3人出演しておられます。
ポスターの赤い装束を召した佐々木蔵之介さん、朝ドラ「純情きらり」や「のだめ」の福士誠司さん。
そして個性派俳優の浅野和之さんです。
     
    蔵之介さん            福士さん         浅野さん
暗い場内、幕が上がりまばゆい舞台に主要キャスト(12人?)が水色の裃で登場。
皆さんスーパー歌舞伎に賭ける意気込みを、ユーモアを交え和やかに、且つ格式高く述べられました。
蔵之介さん「初の歌舞伎で顔面蒼白」って…白塗りの顔でおっしゃって、爆笑でした。
1986年に三代目猿之助さんがスーパー歌舞伎をはじめられて以来皆勤賞という寿猿さんは齢83歳で
頑張って舞台を勤めておられるそうです。
今回、歌舞伎初出演の浅野さんが女形で狂言回し(歌舞伎で狂言というのもなんですが…)の祈祷師お婆の役で、冒頭の掴みから、ストーリーの解説、笑いどころを担当され客席を笑いの渦に巻き込みました

< ものがたり >
ある山間の村に十和(猿之助)という才能豊かな若い仏師がいた。しかし、村人たちの暮らしも
病床の母親も救えない仏教に苛立ちを募らせていた。十和の幼なじみの一馬(蔵之介)も、不作に苦しむ
村人たちを憂い、都に出て官吏になる道を選ぶ。都の役人との争いから、弟弟子伊吹が腕を切られ、
怒った十和は役人を殺めて村を出る。仏師を止め、盗賊の仲間となり仏像を壊して回っていた十和は、
ある日無名の仏師の彫った地蔵菩薩に目を奪われ、再び仏像を彫る決心をする。
下級役人になった一馬は盗賊退治を命じられ、別々の道を歩んでいた十和と一馬の道が、
再び交錯し、力を合わせて立ち向かうことになり…。

ストーリーも現代風の台詞もわかり易く、イヤホンガイドはありません。
間に2回(30分・20分)休憩を挟んだ3幕もので、トータルの上演時間は3時間半。
歌舞伎役者さんの声の出し方は独特で、やっぱりよく響きますねぇ。

歌舞伎の手法と新しい奇抜な演出で、それはそれは見応えがありました。
一体どうなっているのかしら?っと思わせる回り舞台やセリの使い方、
きらびやかな衣装に、鮮やかな照明。戸板を使って2階に上がったりの大立ち回り。
舞台全面をドライアイスの煙が覆ったり、度肝を向く大量の紙ふぶきが1階席に降り注ぐ。
不動明王に扮した右近さんが大仕掛けの炎の中から登場すると舞台が赤く染まりました。
そしてスーパー歌舞伎のお約束の宙乗りは、猿之助さんと蔵之介さんお二人で、朱雀門目指して
華麗に舞われました。
3幕目のスペクタクルは圧巻でした。

いやぁ~楽しい!面白い!
スーパー歌舞伎初体験でしたが、、他の演目も見たい!と思いました。
    
        ロビーにもスーツ姿で飛ぶ猿之助さんのお姿が by ソルマック

休憩時間には友人Nさんお奨めのアイス最中を頂きました(¥300)。一口齧ってしまって
     
お土産に金精軒の「生信玄餅」を購入。きなこと黒蜜で食します。
なんでも、はなまるマーケットに猿之助さんが出演した時のおめざだそうです。 

  
ロビーにあったガチャポン2種です。右の方を試してみました。(¥300)
中身は・・・
  
バンダイ提供の歌舞伎ハンカチチーフです。
「義経千本桜」など6種類あり、私のは「菅原伝授手習鑑」の松王丸というもののようです。

次は新しくなった歌舞伎座に行ってみたいです。
前の歌舞伎座の中のショップ、人形焼きの隣で印伝の財布を売っているというカオスな感じが
面白く好きだったのですが、新しくなっても以前のショップは入っているのかしら?




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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (セレンディピティ)
2014-03-19 15:00:05
こんにちは。
話題のスーパー歌舞伎、見に行かれたのですね~
スーパー歌舞伎、私は見たことがないのです。
以前は邪道なのでは...と失礼ながら思っていたのですが
ちょうど先月の日経・私の履歴書が猿翁さんで、スーパー歌舞伎にかける思いをうかがって
俄然興味がわいてきたところでした。
今度機会があれば是非見に行きたいです。
Unknown (セレンさんへ(ryoko))
2014-03-19 17:42:31
早速コメントいただき、ありがとうございます。

私も先月の「私の履歴書」読んでました。
今まで歌舞伎は5回ほどしか行ったことが無くて、語る程の知識がなくて恥ずかしいです。
印象に残っているっているのが蜷川演出の「十二夜」と今回の「空ヲ刻ム者」ってことは、常連の方から歌舞伎の本質がわかっていないとお叱りを受けてしまいそうですが、この2作、驚きと感動に包まれました。
是非、ご覧になってみてください。

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