
昨年『レッドクリフ』の公開時、
「やっぱり原作『三国志』を知らないとまずいなぁ」と、本を読もうかと思ったけれど
その分量に「無理!」と断念。
それじゃあ横山光輝氏の漫画版「三国志」があるじゃあないか
本屋さんでびっくり!漫画版でも全60巻
あらら・・・
幸いなことに片付けをしていたら第1巻から8巻まで家にあるのを発見!
・・・でも8巻までいっても「赤壁の戦い」に届かず・・・
諸葛孔明の登場が12巻だし、「赤壁の戦い」は第13巻なのでした。トホホ・・・。
ブックオフで探しても無いんよこれが。みんな考えることは同じ?
1巻680円を5冊・・・映画3本観れるやん~と断念。

ところが、ところが、3月の三都旅行で姉の家に行ったら全巻揃っているやないですか!
歴史好きの甥っこが持ってた~


取りあえず15巻まで持ち帰り、予習
。
登場人物が多いなぁ~。やっと主要人物と大きな流れを把握
先週の「世界不思議発見」三国志特集~で、実際の場所も確認。
三峡ダムの影響で水位が上がって随分雰囲気変わっちゃったんだ。
横浜中華街にある『関帝廟』って劉備玄徳の義兄弟「関羽」を祭ってたのね・・・知らなんだ・・・
これってかなり恥ずかしいことかも?
中国では文といえば孔子、武といえば関羽、孔子廟は学問の神、関帝廟は商売繁盛の財神として
日本にも受け継がれているそうな。
横山光輝版15巻を読み終えて、やっとパート1をDVDにて鑑賞。
ん?こんな戦いあったっけ?

これで完結編パート2鑑賞の準備はOK
いざ、映画館へGO
***********************
レ ッ ド ク リ フ 赤壁の戦い
***********************
『三国志』は吉川英治版、横山光輝版、新しいところでは北方謙三版やゲーム版、
NHKの人形劇もあったりして(これ見逃した~『八犬伝』は見てたのに・・・)、
好きな人はメチャクチャ詳しいよね~。
かくいう漫画全巻所有の甥っ子もその一人。
私は『関帝廟』の由来も知らなかったくらいの『三国志』初心者です。
漫画を読んでいなかったら、冒頭何が起こっているのかわからんかったね。
もう人間関係もバッチリだぜ
そして水曜日レディースデーの午前中、予想に反してほぼ満席
年齢層は高く、女性もしくはリタイアされたと思しき男性が多数。
三国志ファンかな?

う~ん、これでいいのか? ええのんか~? 見終わって唸ってしまいました。
中国人の方々や三国志ファンの方々は、このストーリーと結末で不満はないの?
ちょこっとかじっただけのにわか三国志ファンの私でも、これは納得できへんよ。
「三国志 赤壁の戦い」ではなく、
監督ジョン・ウーの解釈によるエンターテインメント性の高い「レッドクリフ」という
別物として見れば良いのかも。 ・・・予習なんかいらんかった

もともと赤壁の戦いに劉備玄徳や三傑の「関羽、張飛、趙雲」は参加してませ~ん。
曹操に敗れ辛くも逃れた劉備が曹操軍の攻撃をかわすために、
呉に同盟を持ちかける。その使者として諸葛孔明を呉に派遣。
大軍で押し寄せる魏の曹操を前に降伏しようとしていた孫権・周瑜。
そこで「曹操のねらいはあなたの妻の小喬と姉の大喬だ」と言い、
周瑜をそして呉を曹操との戦いに引きずり出す孔明。
この周瑜と孔明との駆け引きが面白く、孔明を敵に回すと後々大変なことになると命を狙う周瑜。
殺気を感じた孔明は、赤壁での戦いの準備をすべて整えた後こっそり周瑜のもとを去り、
赤壁のあと敗走する曹操を孔明の策により劉備軍の趙雲・張飛・関羽が追う。
そんな中、かつて曹操に恩を受けた関羽が曹操軍兵士の主従の情に哀れを感じ逃がすという筋でした。
「レッドクリフ」では、劉備をはじめ三傑の影が薄く、劉備と三傑との絆とか、
三顧の礼をもって迎えた孔明との繋がりも感じられない。劉備、影薄いし・・・。
にわかファンの私が言うのもなんですが、「三国志」の面白さって「義とか仁、忠、信」、それに
相手の性格を読み、裏をかき、裏の裏まで考えたぎりぎりの知恵比べの駆け引きじゃあないのかなぁ~。
これじゃあ、孔明の知識・知略の素晴らしさもいま一つ。
でも原作通りじゃあエンターテインメントたる映画としては成り立たないってことなのかな~?
ウー監督自身、「レッドクリフ」のテーマは「勇気・友情、そして愛」。
「自分を偽らず、人を疑わず、信じぬくことが、人生を楽しくする」ということを感じてもらいたい
と言っておられますが・・・周瑜と孔明に友情ってあり?

金城武演じる孔明 トニー・レオン演じる周瑜
トニー・レオンを主役にする為、周瑜と妻との愛情物語に時間をかけ過ぎだし、
女性を活躍させる為に孫権の妹を敵陣にもぐりこませ友情?淡い恋話?みたいなことになってるし・・・
果ては周瑜の妻小喬は一人曹操軍に乗り込んで色仕掛け・・・
曹操は色香に迷って戦に負けるような馬鹿野郎じゃあないぞー。
「三国志」の登場人物の中で、中国で人気があるのは「曹操と孔明」だそうです。
曹操はただの悪者ではなく、戦さ上手でなかなかの人物ってことで人気が高いらしいです。
クライマックスの火攻めの戦闘シーンや全員参加の戦闘シーンは確かに迫力満点だけれど、
ちょっと長くないか~い?
「ロード・オブ・ザ・リング」を思い出しちゃったよ。
そして何より、「勝者はいない」って、「えぇ!」そりゃアカン。黒澤明リスペクト?
何のために命を懸けて戦ったのよ?
これ天下分け目の合戦だよね!?
とまあ、不満たらたらになってしまいましたが、
この映画をきっかけに知らなかった「三国志」の世界(漫画ですが…)を知ることができました。
ジョン・ウー監督、ありがとうございます
15巻読み終っても、でもまだ四分の一・・・
続きが気になる~。
全60巻読了まで、道は遠いなぁ~。頑張るぞ
お姉ちゃん~、着払いで送ってね

・盾を使った戦車のようなフォーメーションは面白かった~。
・金城武の孔明は爽やか~、スマート~で
・中村獅童って、どう見ても悪役のお顔よね?まぁ、海賊上がりって設定だけど・・・
・小喬役のリン・チーリンは美しい~。まさに「手弱女(たおやめ)」って感じ。
「レイダース 失われたアーク」の中でインディーが長い刀を持ったアラビア人に相対し、
「ありゃ~絶対絶命?」かと思いきや、拳銃一発で相手を倒すシーンがありました。
まさに「飛び道具」、場内は結構笑いが起こっていたけれど、何となく憤りを感じて笑えなかったです。
これって腕っぷしの力
力の戦いの終焉というか
イスラエル
パレスチナみたいな絶対的な力の差を感じます。
「三国志」の国取り物語は「刀と弓と知恵」の戦いだからできる
「やあやあ、我こそは・・・」式の戦さだから、80万
5万でも番狂わせが期待できたんでしょうね。
鉄砲や大砲は、革命的に戦いを変えてしまいましたね~。
あっ、「矢」も飛び道具だ

***** 今週 見た 映画 *****
4月14日 「コミュニストはSEXがお上手?」DVD ドイツ映画
タイトルはちょっと、でも・・・戦後、資本主義・社会主義体制下の
東西ドイツにおける性をめぐる真面目な社会学レポート
「レッドクリフ パート1」DVD
「幸せの1ページ NIM'S ISLAND」DVD
ジュディー・フォスター、ジェラルド・バトラー主演
マイケル・ダグラス主演の「ロマンシング・ストーン」お子様版
「マルタのやさしい刺繍」DVD スイス映画
田舎のおばあちゃんが保守的な村で偏見を乗り越えて昔の夢を叶える物語
元気をもらいました。人生まだまだ捨てたもんじゃない!
4月15日 「レッドクリフ パート2」@TOHOシネマズ海老名
「やっぱり原作『三国志』を知らないとまずいなぁ」と、本を読もうかと思ったけれど
その分量に「無理!」と断念。
それじゃあ横山光輝氏の漫画版「三国志」があるじゃあないか

本屋さんでびっくり!漫画版でも全60巻

幸いなことに片付けをしていたら第1巻から8巻まで家にあるのを発見!

・・・でも8巻までいっても「赤壁の戦い」に届かず・・・

諸葛孔明の登場が12巻だし、「赤壁の戦い」は第13巻なのでした。トホホ・・・。
ブックオフで探しても無いんよこれが。みんな考えることは同じ?
1巻680円を5冊・・・映画3本観れるやん~と断念。


ところが、ところが、3月の三都旅行で姉の家に行ったら全巻揃っているやないですか!
歴史好きの甥っこが持ってた~



取りあえず15巻まで持ち帰り、予習

登場人物が多いなぁ~。やっと主要人物と大きな流れを把握

先週の「世界不思議発見」三国志特集~で、実際の場所も確認。
三峡ダムの影響で水位が上がって随分雰囲気変わっちゃったんだ。
横浜中華街にある『関帝廟』って劉備玄徳の義兄弟「関羽」を祭ってたのね・・・知らなんだ・・・

これってかなり恥ずかしいことかも?
中国では文といえば孔子、武といえば関羽、孔子廟は学問の神、関帝廟は商売繁盛の財神として
日本にも受け継がれているそうな。
横山光輝版15巻を読み終えて、やっとパート1をDVDにて鑑賞。
ん?こんな戦いあったっけ?

これで完結編パート2鑑賞の準備はOK


***********************
レ ッ ド ク リ フ 赤壁の戦い
***********************
『三国志』は吉川英治版、横山光輝版、新しいところでは北方謙三版やゲーム版、
NHKの人形劇もあったりして(これ見逃した~『八犬伝』は見てたのに・・・)、
好きな人はメチャクチャ詳しいよね~。
かくいう漫画全巻所有の甥っ子もその一人。
私は『関帝廟』の由来も知らなかったくらいの『三国志』初心者です。
漫画を読んでいなかったら、冒頭何が起こっているのかわからんかったね。
もう人間関係もバッチリだぜ

そして水曜日レディースデーの午前中、予想に反してほぼ満席

年齢層は高く、女性もしくはリタイアされたと思しき男性が多数。
三国志ファンかな?

う~ん、これでいいのか? ええのんか~? 見終わって唸ってしまいました。
中国人の方々や三国志ファンの方々は、このストーリーと結末で不満はないの?
ちょこっとかじっただけのにわか三国志ファンの私でも、これは納得できへんよ。
「三国志 赤壁の戦い」ではなく、
監督ジョン・ウーの解釈によるエンターテインメント性の高い「レッドクリフ」という
別物として見れば良いのかも。 ・・・予習なんかいらんかった


もともと赤壁の戦いに劉備玄徳や三傑の「関羽、張飛、趙雲」は参加してませ~ん。
曹操に敗れ辛くも逃れた劉備が曹操軍の攻撃をかわすために、
呉に同盟を持ちかける。その使者として諸葛孔明を呉に派遣。
大軍で押し寄せる魏の曹操を前に降伏しようとしていた孫権・周瑜。
そこで「曹操のねらいはあなたの妻の小喬と姉の大喬だ」と言い、
周瑜をそして呉を曹操との戦いに引きずり出す孔明。
この周瑜と孔明との駆け引きが面白く、孔明を敵に回すと後々大変なことになると命を狙う周瑜。
殺気を感じた孔明は、赤壁での戦いの準備をすべて整えた後こっそり周瑜のもとを去り、
赤壁のあと敗走する曹操を孔明の策により劉備軍の趙雲・張飛・関羽が追う。
そんな中、かつて曹操に恩を受けた関羽が曹操軍兵士の主従の情に哀れを感じ逃がすという筋でした。
「レッドクリフ」では、劉備をはじめ三傑の影が薄く、劉備と三傑との絆とか、
三顧の礼をもって迎えた孔明との繋がりも感じられない。劉備、影薄いし・・・。
にわかファンの私が言うのもなんですが、「三国志」の面白さって「義とか仁、忠、信」、それに
相手の性格を読み、裏をかき、裏の裏まで考えたぎりぎりの知恵比べの駆け引きじゃあないのかなぁ~。
これじゃあ、孔明の知識・知略の素晴らしさもいま一つ。
でも原作通りじゃあエンターテインメントたる映画としては成り立たないってことなのかな~?
ウー監督自身、「レッドクリフ」のテーマは「勇気・友情、そして愛」。
「自分を偽らず、人を疑わず、信じぬくことが、人生を楽しくする」ということを感じてもらいたい
と言っておられますが・・・周瑜と孔明に友情ってあり?


金城武演じる孔明 トニー・レオン演じる周瑜
トニー・レオンを主役にする為、周瑜と妻との愛情物語に時間をかけ過ぎだし、
女性を活躍させる為に孫権の妹を敵陣にもぐりこませ友情?淡い恋話?みたいなことになってるし・・・
果ては周瑜の妻小喬は一人曹操軍に乗り込んで色仕掛け・・・
曹操は色香に迷って戦に負けるような馬鹿野郎じゃあないぞー。
「三国志」の登場人物の中で、中国で人気があるのは「曹操と孔明」だそうです。
曹操はただの悪者ではなく、戦さ上手でなかなかの人物ってことで人気が高いらしいです。
クライマックスの火攻めの戦闘シーンや全員参加の戦闘シーンは確かに迫力満点だけれど、
ちょっと長くないか~い?

そして何より、「勝者はいない」って、「えぇ!」そりゃアカン。黒澤明リスペクト?
何のために命を懸けて戦ったのよ?
これ天下分け目の合戦だよね!?
とまあ、不満たらたらになってしまいましたが、
この映画をきっかけに知らなかった「三国志」の世界(漫画ですが…)を知ることができました。
ジョン・ウー監督、ありがとうございます

15巻読み終っても、でもまだ四分の一・・・

全60巻読了まで、道は遠いなぁ~。頑張るぞ

お姉ちゃん~、着払いで送ってね


・盾を使った戦車のようなフォーメーションは面白かった~。
・金城武の孔明は爽やか~、スマート~で

・中村獅童って、どう見ても悪役のお顔よね?まぁ、海賊上がりって設定だけど・・・
・小喬役のリン・チーリンは美しい~。まさに「手弱女(たおやめ)」って感じ。
「レイダース 失われたアーク」の中でインディーが長い刀を持ったアラビア人に相対し、
「ありゃ~絶対絶命?」かと思いきや、拳銃一発で相手を倒すシーンがありました。
まさに「飛び道具」、場内は結構笑いが起こっていたけれど、何となく憤りを感じて笑えなかったです。
これって腕っぷしの力

イスラエル

「三国志」の国取り物語は「刀と弓と知恵」の戦いだからできる
「やあやあ、我こそは・・・」式の戦さだから、80万

鉄砲や大砲は、革命的に戦いを変えてしまいましたね~。
あっ、「矢」も飛び道具だ


***** 今週 見た 映画 *****
4月14日 「コミュニストはSEXがお上手?」DVD ドイツ映画
タイトルはちょっと、でも・・・戦後、資本主義・社会主義体制下の
東西ドイツにおける性をめぐる真面目な社会学レポート
「レッドクリフ パート1」DVD
「幸せの1ページ NIM'S ISLAND」DVD
ジュディー・フォスター、ジェラルド・バトラー主演
マイケル・ダグラス主演の「ロマンシング・ストーン」お子様版
「マルタのやさしい刺繍」DVD スイス映画
田舎のおばあちゃんが保守的な村で偏見を乗り越えて昔の夢を叶える物語
元気をもらいました。人生まだまだ捨てたもんじゃない!
4月15日 「レッドクリフ パート2」@TOHOシネマズ海老名
ちょっと前ふりが長すぎには感じましたが、クライマックスは圧巻でした。
原作は自分には読めそうにありません(爆
ミスターシネマです!
コメントいただきありがとうございました。
いやぁ、上映中の私語や携帯電話の液晶画面と言うのは、たとえ自分の座席から遠くても気になってしまうものです…。
TOHOシネマは本編直前にNo smokingやNo kickingなどと「Noづくし」で注意事項を流してくれるんですが、僕が普段行っているワーナーマイカルは開演直後に注意を促すだけなので、大半の人は聞いてませんし、まだ入場すらしていません。
注意しなくとも分かるはずなんですが、どうもマナー違反は減らないものですね…。
僕は三国志を全く読んでいないため、原作の先入観にとらわれず、楽しんで見られました。
自身のブログでも書きましたが、三国志としてではなく、ジョン・ウー監督のオリジナルストーリーとして見た方が良いと思いますね!!
>ジョン・ウー監督のオリジナルストーリーとして見た方が良い
そうですね、「三国志」ではなくタイトルどおり「レッドクリフ」というオリジナル作品と見るべきでした。頑張って予習しちゃったもんだから力が入ってしまって・・・「あれれ~」になってしまいました。
漫画版で何とか赤壁の戦いまでです。
最後のド迫力の戦闘シーンは、流石に大スクリーンで見ないともったいないですね。
「新八犬伝」を見られていたという事は、恐らく自分とはほぼ同世代ですね。
「三国志」、自分の場合は横山光輝氏の作品で初めて知り、それによってすっかり嵌ってしまった次第。それ以降は小説を読み漁り、人形劇も見ました。(DVDも買い揃えてしまったのですから、もう病膏肓に入るという感じです。
こちらでも御指摘の通り、所謂「三国志」のストーリーとは異なる部分がこの作品には在りましたね。個人的に孔明が大好きなので、良くも悪くもあの人並み外れた智謀が薄く感じられたのは残念でしたが、あくまでも娯楽作品と割り切って楽しみました。孫尚香が間者として敵陣に・・・という展開は少々戴けなかったけれど(苦笑)。
今後とも何卒宜しく御願い致します。
懐かしい~!そうです、♪仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌、いざとなったら”玉”を出せ!不思議な玉を~♪ですね。歌えます。
ジュザブローさんのお作りになる人形は妖艶でした。
八犬伝の影響もあって、三国志は「勇気・友情・愛」じゃなくて「義とか仁、忠、信、智」でしょと息巻いてしまいました。
こちらこそ、今後ともよろしくお願いいたします