映画の話でコーヒーブレイク

映画の話を中心に、TVドラマや旅行の話などを綴ります

懐かしの「ユー・ガット・メール」  YOU'VE GOT MAIL

2013-10-06 | 映画 や行
昨夜、BSでチャンネルを変えていたら…懐かしい映画を放映中。
見るとはなしに終わりまでチャンネルを合わせました。
1998年製作の「ユー・ガット・メール」。トム・ハンクス、メグ・ライアン主演、ノーラ・エフロン監督作で
「めぐり逢えたら SLEEPLESS IN SEATLE 1993」と同じ顔合わせの作品でした。
いやぁ~、二人ともまだ若かったねぇ~っと見すすめているうちに、気が付いたことがありました。

 < ストーリー >
NYで小さな本屋を営むキャスリーンはネットで知り合ったメル友「NY152」とのチャットを
楽しみにしている。ある日、店の近くに大手の本屋チェーンがオープンし、経営危機に陥る。
大手本屋の経営者ジョーと何かと対立する中、メル友との会話だけが心の拠り所。
そして「NY152」から直接会う事を提案されるのだが、待ち合わせ場所に現れたのは…。

たかだか15年前の作品なのに、いま改めてみると時代の変遷を強く感じます。
 ・映画のタイトル「YOU'VE GOT MAIL」はAOLのメール到着を知らせるメッセージ。
 ・街の小さな本屋さんが大手本屋チェーンにの進出に閉店に追い込まれる。
 ・見ず知らずのネット上でのやり取りはEメールとチャット。
15年前は映画に描かれていることが時代の先端だったのよねぇ。

公開当時AOLはネットスケープなどを次々買収、2000年にはタイム・ワーナーを買収し、世界最大の
複合企業体へ。その後ITバブル崩壊により業績が悪化、2002年以降はタイム・ワーナーの一部門となり
新興企業の台頭で業績は伸び悩み、2009年タイム・ワーナーと正式に合併を解消後、独立企業として
再出発ということのようです。
携帯の着信音に「YOU'VE GOT MAIL」を使っている方、結構いらっしゃいましたものね。
斯く言う私のキッチンマグネットもパソコンの形でボタンを押すとこのメッセージが流れました。
電池切れとなり、先日の断捨離で処分しました。
IT企業の栄枯盛衰の激しさには目を見張ります。

今の時代、新しい本の購入も中古本もネットで購入することが多いし、中古本ならブックオフにも行くし、
kindleなど電子書籍の台頭も著しく、万引きによる損失など、大手の本屋さんも苦戦しているようです。
2011年にアメリカで大手本屋チェーン「ボーダーズ(Borders)」が400店舗すべてを閉店という
ショッキングなニュースがありました。
うちの近くでも3店の町の本屋さんが閉店、2駅先にあった大手の支店もパチンコ屋さんに代わってしまい
ました

日本でのパソコン世帯普及率は、1998年当時は30%弱、95年あたりから順調に上昇し
2005年あたりに80%を越えたようです(総務省調べ)。
最近はタブレットやスマートフォンが増え、パソコンは少し減少して横ばい状態のようです。
本作を見て、ネット上で見ず知らずの人とメールやチャットって怖いよなぁなんて思った記憶が。
今やTwitterにSNS、LINEが急速に広がり、いつでもどこでも手軽にネットで繋がる時代。
ネットから離れて取り残される不安を意味するFOMO(fear of missing out)や、
逆に、たまにはネットから離れてゆっくりすることを意味するデジタルデトックス(digital detox)なんて
言葉も流行っているらしいです。

本作の中で勝ち組だった大手本屋チェーンもパソコンも、新しいものに取って代わられ、
無くなってしまうかもしれません。
「10年ひと昔」という言葉。今の時代の変化は激しいから5年か3年が昔の10年に相当するのかも。

今回初めて知ったのですが、本作は1940年の「街角/ 桃色(ピンク)の店」のリメイクだったそうです。
ジェームズ・スチュアート主演、街角の雑貨店を舞台にしたストーリーでメールならぬ文通が二人を
取り持つ手段だとか。
昔の方が情緒があると思いませんか?
因みに、原題は「The Shop Around The Corner」。です。
「ユー・ガット・メール」では、キャサリーンの経営する街の本屋さんの名前になってました。
「街角/ 桃色(ピンク)の店」っていう日本語タイトルはあんまりです。
「桃色の店」って、怪しげな成人映画と間違われるよ~
    


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 ***** 見た 映画 *****

 10月4日「コバート・アフェア シーズン3 vol.8」 DVD アメリカTVドラマ

       「ダウントン・アビー ~貴族とメイドと相続人 第1話」DVD 
         「コバート・アフェア」のおまけでDVDに入っていたのですが、英米で大人気の
          英国TVドラマです。貴族の館で繰り広げられる相続がらみのストーリー。
          第1話を見ただけですが、波乱万丈、面白そう~です。近々DVDレンタルが始まる模様。

 10月6日 「奇跡」DVD 是枝監督作品 まえだまえだ主演の家族ドラマ


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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
懐かしい作品ですね。 (sheriock221b)
2013-10-07 08:10:46
文通から電子メールへと時代の返還と共に生活のツールも変わるわけですね。ラジオのリクエストハガキなども今や昔の話ですからね。遠く離れた見知らぬ同士が会話を交わして親交を深めるのは、それだけでロマンチックな要素がありますから。この映画の良さ、ウケる理由はそこにあるのでしょう。
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Unknown (sheriock221bさんへ(ryoko))
2013-10-07 09:44:16
コメントありがとうございます。
時代の流れ、産業の栄枯盛衰は激しいですね。
最近のツイッターやラインがらみの犯罪報道を見聞きするにつけ、怖いなぁ~っと思います。
15年前の作品に「こんな時代もあったねぇ」とすっかり様変わりした日常に、15年後はどうなるのか?付いていいけるかしら?っとちょっと心配になってしまいます。
本屋さんであれこれ見て本を買うという楽しみはなくなって欲しくないです。電子書籍タブレットを購入しようかどうしようか迷いつつ、やっぱり紙媒体の本がいいなぁ・・・と思ってます。
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Unknown (セレンディピティ)
2013-10-07 11:13:19
こちらにもこんにちは。
ユー・ガット・メール、懐かしい~☆ 大好きな作品でした。
この映画の影響ではありませんが、私も当時AOLを使っていて、ブログもAOLダイアリーから始めたのでした。
(実はPCメールは今も名残でAOLを使っています。最近はほとんどiPhone経由でPCメールをチェックしているので、You've got mailのコールを聞くこともなくなりましたが…)

本屋さんをめぐる状況は、ほんとうに様変わりですね…。
この作品がリメイクとは知りませんでした。
街角の雑貨店を舞台にしたストーリー… なんだかロマンティックです。
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Unknown (sogno)
2013-10-07 15:54:35
初めまして。映画大好きおばさんです。
ついでに言うと、本、珈琲大好きです。
映画で検索していたらラッキーにもこちらにたどり着きました。私もこの映画TVで見ました。
というか、DVDも持っていて今まで何回見たか分からない
くらい大好きな映画のひとつです。
1940年の「街角・・」の件、初めて知りました。文通
!!古風ですね~ でも好きかも~
もう縁はなくなりましたが(笑)
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Unknown (セレンさんへ(ryoko))
2013-10-07 23:18:08
こちらにも、ありがとうございます。
かつてはPCを開く度に、あのメッセージが聞けたのですね。
勿論本作は好きな映画ですが、「めぐり逢えたら Sleepless in Seatle」も大好きでした。あちらもケーリー・グラント、デボラ・カーの「An Affair to Remember」を絡ませたストーリーで主演のふたり・監督と同じ顔合わせで良かったですよねぇ。
オリジナル作品、DVDを探してみようと思ってます。
昔の映画ってロマンティックですよね~。
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Unknown (sognoさんへ(ryoko))
2013-10-07 23:33:59
 初めまして。
コメント残していただき、ありがとうございます。
映画好き・本好き・コーヒー好きおばさん、私もですよ、気が合いますねぇ。

私も以前見た時は全く知らなかったのですが、エフロン監督は昔の映画を絡ませて映画を作るのがお好きなのかもですね。「めぐり逢えたら」は設定だけでなく、ストーリーの中でも昔の映画について結構語ってましたものね。
送信キーを押したらすぐ相手に届く現在、手紙を書いて、相手に届くのに数日、相手が読んで返事を書いて戻って来るのにまた数日、トータル1週間な~んてなかなか待てなくなってしまいました。昔(といっても10年ほどですが)はそれが当たり前で、あれこれ想像しまだかぁ~?っという時間も楽しいものでしが・・・。
情緒が薄れてきましたねぇ。かといって、もう手書きの手紙には戻れませんねぇ。

お時間がありましたら、またお寄りくださいね。
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