アカデミー賞複数ノミネート、最終的には脚本賞受賞の本作、前評判も良く
公開されたら見に行こう楽しみ~と思っていたのに・・・
いつの間に公開始まっていたの?
というわけで、レディースデイに
@@@@@@@@@@@@@@@@@@
ジュノ JUNO
@@@@@@@@@@@@@@@@@@
主人公の名前「ジュノ」はローマ神話のジュピターの妻、光・誕生・女性・結婚の女神、
ギリシャ神話ならゼウスの妻ヘラということになる。
「堂々とした美人」な~んて意味もある。
ジュノを演じる21歳のエレン・ペイジは、美人じゃないけれどとってもキュートでチャーミング。
<ストーリー>
パンクとホラー好き16歳の高校生ジュノは同級生のポーリーと
たった一度のセックスで予想外の妊娠してしまう。
一度は中絶を考えるも思いとどまり、
友人のリーと新聞で養子縁組を希望するリッチなカップル、マークとヴァネッサを見つける。
出産までの9ヶ月間、学校に通いつつ、様々な出来事を経験しつつ周りの人たちに支えられ出産。
生まれた子供は・・・。
フォーク系のギター演奏音楽に合わせたオープニングの、
実写とクレヨン描きのようなアニメを融合した映像からほ~んわかとした雰囲気が漂う。
16歳の高校生が妊娠?!って日本じゃ、家族・学校・教育委員会などを巻き込んで
風紀の乱れとかなんとか、かなり深刻で、感傷的なストーリーをイメージしてしまいます。
アメリカといえども州や地域、コミュニティーによって反応が違うであろうことは当然だけれど、
地域のよっては高校に託児所が併設されているような地域もあるらしいから、
日本よりは受け入れられ易いかもしれません。
昔、妊娠中のアメリカの友人パットに「つわりは大変じゃないか」と聞いたことががあります。
母親の体質を受け継ぐらしいと言う彼女に、「お母さんはどうだったの?」と問うた時、
「私は養女だから、実の両親は知らないの。」とサラッと言われ驚きました。
日本ではタブー視される、個人的でヘビーなことを、
あまりにあっけらかんと告げられ、「まずい事聞いちゃった…?!」と私の方がドギマギ
彼女の年齢を考えると、出生は1960年前後かと思われますが、
「実の両親は高校生だったらしくて、出産後養子縁組をして養父母に育てられたのよ。
良い家庭でよかったわ」という言葉に、文化の違いを強く感じました。
キリスト教等宗教的な背景もあるだろうけれど、やはり日本との意識の差は大きい。
産科の前でプラカードを持って「もう胎児には爪が生えている!」と
中絶反対を訴える中国系(?)の同級生、
狂信的になると「胎児の命を守る」と称して産婦人科医を殺害するグループだっているくらいだからねぇ。
妊娠検査キットで陽性+が出たことから映画は始まる。
ジュノはちょっと風変わりでぶっきら棒、口は悪いがしっかり自分というものを待った女の子。
「ノーと言える子だと思っていた」と父が言うように、
どちらかといえば妊娠なんてしそうにないタイプ。
好奇心は強そうだが、浮かれたところはなく、パンクとホラーにめっぽう詳しい。
ツッパリ具合がなんともかわいい。
ジュノの「話しがあるの」と言う言葉に、「ドラッグ」か「退学」と聞く両親。
「妊娠」を打ち明けられ、驚くものの無理強いすることなく出産して養子に出すという
本人の意思を尊重する。
父・継母・友人のさり気ない協力具合いがイイ。
自分の子供を信じ、深く愛してなければ、こういう行動は取れないでしょう。
時々ぶつかることのある継母も、ジュノが馬鹿にされた時には烈火のごとく抗議する。
ジュノ本人も、家に帰ってこんなにホッとするなんてと感じるようになる。
里親希望のマークとバネッサは、ジェイソン・ベイトマンとジェニファー・ガーナー。
このお二人は「キングダム」でサウジアラビアに行き、テロと戦ったFBI捜査官じゃあないですか
ジェニファーは戦う女性かと思ったらさにあらず。今回別人のように清楚で美人です。
高級住宅街に住み、理想の里親に見えた二人だが、
一度土壇場で養子縁組をキャンセルされ精神的に少々不安定なバネッサと、
彼女に大人になってと言われしたい事を我慢しているマーク。
マークとジュノは共通の趣味である音楽とホラー映画を通して意気投合。
子供を強く希望するバネッサと、
ジュノとの関わりの中で本当に自分の求めるものは何かに気付き、気持ちが離れていくマーク。
しか~し、マークよ!16歳の小娘と友達になって人生を変える決断しちゃっていいのかよ?
脚本が女性ってことがあるかもしれないけれど、父親以外の男性はどうも情けない。
女性はやはり10ヶ月お腹で育み、苦痛に耐えることで母になる実感を持たざるをえないけれど、
男性は、まして養子では余程の覚悟がなければ難しいでしょう。
一方、継母もジュノもバネッサも、女は強~し。
16歳で好奇の目に耐えながら生んだジュノも、一人で育てる決心をしたバネッサも、逞しい
父親役は「スパイダーマン」シリーズでスパイダーマンを悪者に仕立てようとする
新聞編集長役のJ・K・シモンズ。
今回は、娘への愛をさり気なく表現するい~いお父ちゃんです。
「バツ1の僕が言うのもなんだか・・・」
と言いながら愛するっていう事はどういうことかを娘に話す父は素敵です。
この父の言葉で自分の気持ちに気付くジュノ。
16歳での妊娠を認めるわけではないけれど、絶対あかんと思うけれど、
この10ヶ月で好奇の視線に耐え、思いもよらない経験を通して大きく成長した姿に、
胸がホンワカあったか~くなりました。
母国語である日本の高校生言葉もついていけないんだから、英語なら尚のこと。
若者のスラングが満載とか・・・
わかればもっと楽しめるでしょうが、ネイティブじゃあないんだから已む無しですね。
パンクやフォーク音楽も詳しかったらもっとずっと楽しめただろうになぁ~。
変なアレンジのカーペンターズしかわからんかった
それにしても、日本で買ってきたアニメ「高校生妊婦ユキ」って、なんじゃらほい?
どう見たってアメコミでしょう?
***** 今週 見た 映画 *****
6月15日 「インベージョン THE INVASION」DVD 二コール・キッドマン、ダニエル・クレイグ主演
「アーネスト式プロポーズ」DVD コリン・ファース、リース・ウィーザースプン、ジュディー・デンチ主演
6月16日 「ランボー3 怒りのアフガン」DVD 言わずと知れたスタローン主演
6月17日 「生きる」DVD 黒澤明監督、志村喬主演
「栄光への脱出 EXODUS」 ポール・ニューマン主演
6月18日 「ジュノ JUNO」@TOHOシネマズ海老名
公開されたら見に行こう楽しみ~と思っていたのに・・・
いつの間に公開始まっていたの?
というわけで、レディースデイに
@@@@@@@@@@@@@@@@@@
ジュノ JUNO
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主人公の名前「ジュノ」はローマ神話のジュピターの妻、光・誕生・女性・結婚の女神、
ギリシャ神話ならゼウスの妻ヘラということになる。
「堂々とした美人」な~んて意味もある。
ジュノを演じる21歳のエレン・ペイジは、美人じゃないけれどとってもキュートでチャーミング。
<ストーリー>
パンクとホラー好き16歳の高校生ジュノは同級生のポーリーと
たった一度のセックスで予想外の妊娠してしまう。
一度は中絶を考えるも思いとどまり、
友人のリーと新聞で養子縁組を希望するリッチなカップル、マークとヴァネッサを見つける。
出産までの9ヶ月間、学校に通いつつ、様々な出来事を経験しつつ周りの人たちに支えられ出産。
生まれた子供は・・・。
フォーク系のギター演奏音楽に合わせたオープニングの、
実写とクレヨン描きのようなアニメを融合した映像からほ~んわかとした雰囲気が漂う。
16歳の高校生が妊娠?!って日本じゃ、家族・学校・教育委員会などを巻き込んで
風紀の乱れとかなんとか、かなり深刻で、感傷的なストーリーをイメージしてしまいます。
アメリカといえども州や地域、コミュニティーによって反応が違うであろうことは当然だけれど、
地域のよっては高校に託児所が併設されているような地域もあるらしいから、
日本よりは受け入れられ易いかもしれません。
昔、妊娠中のアメリカの友人パットに「つわりは大変じゃないか」と聞いたことががあります。
母親の体質を受け継ぐらしいと言う彼女に、「お母さんはどうだったの?」と問うた時、
「私は養女だから、実の両親は知らないの。」とサラッと言われ驚きました。
日本ではタブー視される、個人的でヘビーなことを、
あまりにあっけらかんと告げられ、「まずい事聞いちゃった…?!」と私の方がドギマギ
彼女の年齢を考えると、出生は1960年前後かと思われますが、
「実の両親は高校生だったらしくて、出産後養子縁組をして養父母に育てられたのよ。
良い家庭でよかったわ」という言葉に、文化の違いを強く感じました。
キリスト教等宗教的な背景もあるだろうけれど、やはり日本との意識の差は大きい。
産科の前でプラカードを持って「もう胎児には爪が生えている!」と
中絶反対を訴える中国系(?)の同級生、
狂信的になると「胎児の命を守る」と称して産婦人科医を殺害するグループだっているくらいだからねぇ。
妊娠検査キットで陽性+が出たことから映画は始まる。
ジュノはちょっと風変わりでぶっきら棒、口は悪いがしっかり自分というものを待った女の子。
「ノーと言える子だと思っていた」と父が言うように、
どちらかといえば妊娠なんてしそうにないタイプ。
好奇心は強そうだが、浮かれたところはなく、パンクとホラーにめっぽう詳しい。
ツッパリ具合がなんともかわいい。
ジュノの「話しがあるの」と言う言葉に、「ドラッグ」か「退学」と聞く両親。
「妊娠」を打ち明けられ、驚くものの無理強いすることなく出産して養子に出すという
本人の意思を尊重する。
父・継母・友人のさり気ない協力具合いがイイ。
自分の子供を信じ、深く愛してなければ、こういう行動は取れないでしょう。
時々ぶつかることのある継母も、ジュノが馬鹿にされた時には烈火のごとく抗議する。
ジュノ本人も、家に帰ってこんなにホッとするなんてと感じるようになる。
里親希望のマークとバネッサは、ジェイソン・ベイトマンとジェニファー・ガーナー。
このお二人は「キングダム」でサウジアラビアに行き、テロと戦ったFBI捜査官じゃあないですか
ジェニファーは戦う女性かと思ったらさにあらず。今回別人のように清楚で美人です。
高級住宅街に住み、理想の里親に見えた二人だが、
一度土壇場で養子縁組をキャンセルされ精神的に少々不安定なバネッサと、
彼女に大人になってと言われしたい事を我慢しているマーク。
マークとジュノは共通の趣味である音楽とホラー映画を通して意気投合。
子供を強く希望するバネッサと、
ジュノとの関わりの中で本当に自分の求めるものは何かに気付き、気持ちが離れていくマーク。
しか~し、マークよ!16歳の小娘と友達になって人生を変える決断しちゃっていいのかよ?
脚本が女性ってことがあるかもしれないけれど、父親以外の男性はどうも情けない。
女性はやはり10ヶ月お腹で育み、苦痛に耐えることで母になる実感を持たざるをえないけれど、
男性は、まして養子では余程の覚悟がなければ難しいでしょう。
一方、継母もジュノもバネッサも、女は強~し。
16歳で好奇の目に耐えながら生んだジュノも、一人で育てる決心をしたバネッサも、逞しい
父親役は「スパイダーマン」シリーズでスパイダーマンを悪者に仕立てようとする
新聞編集長役のJ・K・シモンズ。
今回は、娘への愛をさり気なく表現するい~いお父ちゃんです。
「バツ1の僕が言うのもなんだか・・・」
と言いながら愛するっていう事はどういうことかを娘に話す父は素敵です。
この父の言葉で自分の気持ちに気付くジュノ。
16歳での妊娠を認めるわけではないけれど、絶対あかんと思うけれど、
この10ヶ月で好奇の視線に耐え、思いもよらない経験を通して大きく成長した姿に、
胸がホンワカあったか~くなりました。
母国語である日本の高校生言葉もついていけないんだから、英語なら尚のこと。
若者のスラングが満載とか・・・
わかればもっと楽しめるでしょうが、ネイティブじゃあないんだから已む無しですね。
パンクやフォーク音楽も詳しかったらもっとずっと楽しめただろうになぁ~。
変なアレンジのカーペンターズしかわからんかった
それにしても、日本で買ってきたアニメ「高校生妊婦ユキ」って、なんじゃらほい?
どう見たってアメコミでしょう?
***** 今週 見た 映画 *****
6月15日 「インベージョン THE INVASION」DVD 二コール・キッドマン、ダニエル・クレイグ主演
「アーネスト式プロポーズ」DVD コリン・ファース、リース・ウィーザースプン、ジュディー・デンチ主演
6月16日 「ランボー3 怒りのアフガン」DVD 言わずと知れたスタローン主演
6月17日 「生きる」DVD 黒澤明監督、志村喬主演
「栄光への脱出 EXODUS」 ポール・ニューマン主演
6月18日 「ジュノ JUNO」@TOHOシネマズ海老名
JUNO、評判どおりに面白い映画でしたね。
アメリカと日本との文化の違いもあるんだとは思いますが、
日本でこの手の話を描くと大抵暗く重い作品になるので
こういう切り口はなかなか新鮮でした。
あのカーペンターズのアレンジは
地味にインパクトがありましたね(笑)
まだまだ二人には波乱万丈の人生が待ってるはず。
女性上位な二人の人生の続編なんかも期待したいところですねっ。
コメントありがとうございましたー。
いやー、女は強しですねー。
この題材がこんなに朗らかにうたい上げられたことにとても感動しました。(^^)
ご友人パットさんのお話も興味深いです。
私は普段はシネコンはしんゆりワナマイ利用なんですが、たまーにエビナのTOHOシネマズに行きますよー。
面白かったですね~。
とんでもない事が起こった時どう対処するかって、大事ですね。日本人の常識では計り知れない対応でしたが、この一件で家族の結びつきや、ボーイフレンドとの関係など、強く確かなものになりましたね。
ジュノにブリーカー、ヴァネッサと今回の赤ちゃん、それに家族を巻き込んで・・・面白いものになりそうですね~。
ホントに、女、いや~母は強し
えっ~、ニアミスしているかもしれませんね
他には横浜MM109シネマズ、川崎にも時々足を伸ばします。
でも、否定したり非難する気にはなりませんでした。
子供は育てられないから要らないとしても、
養子に出すのは次善の選択でしょう。
むしろ子供を持たなくてはならないと、
半ば強迫観念にとらわれているプレンダとの対比で、
新旧世代の価値観の差を見た気がします。
それを考えると、前回直前にダメになったということもあり、ブレンダの何としても子供がほしいという気持ちは理解できます。
また、マークもそれにずっと付き合ってきたのだと考えると、過酷な治療を考えると、二人の気持ちが少しずつ離れてしまったんだろうなというのもわからなくもありません。
「ここまでしてダメならもういい」という男性と、「ここまでしたんだから何とか」という女性の意地でしょうか。
思いもよらずできちゃったジュノとのことを考え合わせると、神様は罪なことをするな~と思わずにはいられませんね。
てなわけで、コメント・TBありがとうございましたm(__)m
監督も脚本家も、こういう反応が出ると困ってしまいますね。
もともと16歳で妊娠の時点で大間違いですが、起こってしまったことはどうしようもない、限られた選択肢の中で最良なものは何か?ということですよね。
ただ養子縁組など人種が違って明らかに養子とわかるような組み合わせでも躊躇がないということは、日本ほど血というものにこだわりがないのではないかと推察します。