のんきに介護

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日刊ゲンダイ(2月27日付記事) / 「大新聞のTPP報道について」

2013年02月27日 04時55分05秒 | Weblog

ジャーナリストの良心と言うべきでしょう。

2月27日付、日刊ゲンダイが

安倍表見首相が

訪米したときの模様を

大新聞は

「まるで大本営発表」、

すなわち、でたらめに報道しているという、

まことに適切な指摘をしてました。

では、大新聞の報道のどこが

どう不適切だったかーー。

大ウソ報道の本丸は、

安倍表見首相の直談判の成果など

みじめなほど

なかったということです。

そこを正確に伝えていないのです。

「TPPは国を滅ぼす」の著者、

小倉正行氏(ジャーナリスト)は

次のように述べられます。

米国はもともと、

『関税の完全撤廃の約束』を

日本に求めていません。

『すべての物品を完全撤廃の対象にして

交渉のテーブルに着く』

ことを要求しているだけです」と。

安倍氏は、

最初から求められていないことを、

さも米国から要求されているかのように

見せかけているんですな。

そして「ほれ、この通り」と

手を広げ、

オバマ大統領から

譲歩を引き出したかのように

演出してます。

これが日米首脳会議

「満額回答」の

真相です。

大新聞は

政府の詐欺の片棒を

担いでいるようなものです」

では、

今回の日米会談で

何にも決まらなかったのかと言うと、

そうではありません。

アメリカにとっては、

それなりに意義はありました。

「TPPの問題点――パイナップルさんのツイートを通して」

という記事において、

僕の記した事柄を思い出して頂きたいです。

(6)番目のTPPの条項、

【ネガティブリスト(否定される事柄リスト)】

に関する記述です。

こう書きました。

「交渉の対象にしないためには

ネガティブリストで掲げておくのが要件なようです」、と

(参照URL:http://blog.goo.ne.jp/nrn54484/e/0585fe718cc0fc34904cf539de117518)。

アメリカは、

この点、きちんと交渉のテーブルに

載せたくないものを

リストに掲げました。

たとえば、

自動車分野です。

ここを聖域にしたということは、

トヨタやホンダといった

大企業に

交渉のテーブルに載せたくないほどの

脅威を感じたからでしょう。

一方、日本の農産物・畜産物は、

リストに載せられていません。

そこが問題なんです。

それに、交渉して

恐るべきは、

農産物の問題ではありません。

アメリカは、

自動車分野以外に

保険分野を

懸案事項にリストアップしました。

これは、

日本の保険市場に

自国の

保険会社を保護しつつ

参入させ、

かんぽ生命を

飲み込んでやるという

腹積もりが

ある故のリストアップです。

大新聞は、

この危うさをこそ

伝えねばならないのに、

「首相の姿勢を評価」(朝日)、

「TPPで早く存在感を」(毎日)

といった具合に

ヨイショ、ヨイショ記事が

続きます。

2月27日付の日刊ゲンダイに

あるように、

タカ派首相に対し

大本営発表が続く日本の

今後が

恐ろしい、です。

 

 

 

 


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