まつたけ山復活させ隊運動ニュース

 松茸は奈良時代から珍重されてきたが、絶滅が心配される.松茸山づくりは里山復活の近道であり里山の再生は松茸復活に繋がる.

まつたけ山復活させ隊 NEWSLETTER 962

2014年11月25日 |  マツタケの林地栽培 

 11月22日 夜10時過ぎ、長野県北部を震源とするマグニチュード6.8の地震がありました.2011年の東北大地震で圧された日本列島が元に戻ろうとする.その力がフォッサマグナに集中する断層を刺激したそうである.震度6弱というと恐ろしい揺れであったろう.
 長野県は、現在、まつたけの主産地で僕もマツタケ山作りの講義などで出かけもし、また、見学にも来られる.そのような関係で知り合いも増えた.

 被災された皆さんに衷心よりお見舞いを申し上げます.一刻も早い復旧を祈念いたします.

 といっても、高齢化率の高い中山間地帯であるため、家を無くした老夫妻が多い.そんな方々は、再生の展望が見いだされないのではないだろうか!途方に暮れるのみである.東北においても、未だに仮設住宅をでられない人たちが多い.今回もそんな生活を強いられる人が多いと思える.その救済は政治の責任である.12月の衆議院選挙では熟慮の結果を表明せねばなるまい.そう願う.

 天気は良いようですが、寒さで体が硬くなります.暖かい服装でお越しください.事故のなきようあせらず無理せず、マツタケ山づくりを楽しみましょう! 
 11月28日(金)は、まつたけ山復活させ隊第466回活動日です.午前10時に京都市左京区岩倉 村松138-20 香川山(自称:下記の§活動拠点へのアクセスを御参照下さい)にお集まり下さい.

 本日は、恒例の食当解放デイで男厨派シェフ内田 正明さんが担当します.彼は、いつも洋風でせまります.期待しましょう!

 活動報告は、三輪 新造さんが、当日夜、ブログにて行います.是非ご覧ください.

 

話を変えますが、当ブログ読者の皆さんは、次の和歌をどう解釈されますか!

 昔の京都は、花粉分析によると、7世紀には現左京区深泥ヶ池あたりはアカマツが優占していた.
794年、京は都づくりが盛んとなる.人口も増える.材、肥料、薪炭などの需要は半端ではない.当然周りの山は はげ山と化した.そのような生態系にはアカマツがよく育ちます.

905年、古今和歌集 卷第5 309にこんな歌が見られます.

         素性法師が北山に僧正遍照と茸狩りにまかれりけるによめる
        「もみじばは 袖にこきいれて もていでなん 秋はかぎりと 見ん人のため」

現代訳(佐伯梅友校注 岩波文庫を参考とする):
         北山(衣笠山、船岡山、岩倉山などを指す)にキノコ狩りに行って一首お詠みになった.
     【秋はもうおしまいだと思う友人に、まだ終わっていない証として、紅葉を持ち帰って見せてやろう】
 
 この歌は変だと思いませんか? 山の方が、気温が低いので京よりはやく紅葉し始め、見頃も早く終わるはずだ.低地で紅葉が終わっているのだから、高い山の紅葉が低地より遅いとはどうなってるの? では、どう読めばいいのかと思っていました.
 
 2~3年前の秋、天竜寺の僧侶が、テレビのインタビューに答えて曰く.「京都は盆地で底冷えする.従って紅葉は京都市内から始まり山が遅くなります.」なるほどと頭で思った.

 今年は、8月の終りから急に寒くなり、平地のサクラやアメリカハナミズキの葉が10月の半ばには色づき始めた.岩倉でも10月25日には山桜の葉が色づいている(写真1).しかし、東山にはその気配がなかった.

1)
  左上に紅葉が見える 

 前回、11月22日、まつたけ山復活させ隊活動に参加するため、三条京阪から岩倉に向かうバスの中ら東山を見てはっとした. 山が紅葉しているのである(写真 2).先週の東山は普段通りだった.やはり市内(盆地の底)の紅葉が先に始まる.

                                          2)
                                            岩倉から東山を見る
 
 素性法師の歌が、実感として理解できた、底冷えとはそういうことなんだと.冷気は重いために下におりる.そして一番の冷気が盆地の底に溜まる.底ほど温度が低く、上へ行くほど温度が高くなるのだ.僕は、コップの底に住んでいると納得した.

前回活動の様子
 11月も終りとなり、一段と寒くなる.阿閉式湯沸かし器の準備が整った(3).新人の新堂さんがシンドーイといいつつ材を運んでいる(4).

3)                 4)
 
 
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【メール便り】
先日の視察研修は、大変お世話になりありがとうございました。

好天に恵まれた当日、早朝四日市を出発、実相院の参拝と紅葉観賞した後、やや不安な道のりを香川山ベースキャンプへ向かいましたが、偶然にも目的地手前で吉村先生とぴったり遭遇安堵しました。

ベースキャンプの雰囲気が、岡山とよく似ているのに親近感を覚え、先生のお話を聞き、さらに岡山との共通点、燃料変換による里山の変化、住宅地としての開発挫折(岡山はその後、ゴミの不法投棄場になる)、市街化調整区域としての様々な規制、野菜づくり、陶器窯・岡山は竹炭窯があること等。

しかし、里山復活の目標には桁外れの違いがあることに気付かさせられた。我々岡山を愛する会の目標は、半世紀前までは多くの小学生が遠足で訪れた里山が、開発挫折でゴミの不法投棄場と化した岡山を整備して「住民の交流の場」としたい。
我々は単に里山の外観づくりの整備だけに追われてきた感がある。「まつたけ山復活させ隊」の活動は、歴史ある京都にふさわしく、里山生態系の再生に取り組み、壮大なロマンある目標に向かって活動していることに驚く。

もう少し先の目標を設定し、自然再生活動の永続性を目指していくことが大切?バイオトイレは無臭で、岡山の簡易トイレよりもいい、岡山での活用?
岡山には、古窯祉がある、陶器窯の設置も検討したら?視察研修で得たヒントをもとに、岡山らしい活動を模索していきたい!

視察研修では、「まつたけ山復活させ隊」のみなさんにも大変お世話になりました。
皆様によろしくお伝えください。

グリーンパーク岡山を愛する会   会長     阿部 清一
県地区まちづくり委員会事務局   事務局長   藤波 義勝

 

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【新しい林業を作りだそう!!】 里山は、実に宝の山である.ダイアモンドもカットされ磨かれねばただのにぶい石に過ぎない. 
山の通年型立体活用の原型を作りたいと思っている.
 
 山の上と尾根筋はアカマツ林でまつたけ栽培、中腹の人工林帯では葉わさび、モミジガサなど山菜の栽培.広葉樹林帯では食用キノコ(アミタケ、ホンシメジ)の林地栽培も可能だ.クサソテツ(コゴミ)、オオバギボウシ(ウルイ)、ワラビなど山菜栽培の適地もある.里山林によくあるリョウブの若芽の天麩羅人気が急上昇中だ.タラノキ、コシアブラを凌駕する勢いである.
 山裾もしくは人工林内は草地化しヤギを飼育する.やぎ乳販売もその規制がとっぱわれる日も近い.若い山羊の肉は素晴らしい.ヤギ肉のジンギスカンも美味い.畑や水田に、山のあるいはヤギ糞の有機物を与えて作物を栽培する.いってみれば縄文風循環型農林業の営みである.
 ちょっと大きな資本が要るが、バイオマス発電装置を集落近くに設置する.林家は除間伐材を持ち込み運搬費を得る.持山も手入れが進む. 


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§活動場所:京都市左京区岩倉村松町138-20 香川山 (京都バス停留所「岩倉村松」から北東へ450m徒歩6分) 
 活動開始は午前10時頃から、終わりは午後4時頃.自由参加可能 ただしコアータイム昼食時は必ず参加のこと.
アクセス:
京都バスの「岩倉 村松行き」に乗車.
このバスに乗車するには、
ア)JR京都駅七条口から(バス停「C6」番、所要時間約60分)
イ)阪急京都線四条河原町駅から(四条河原町交差点河原町通り北へ上ル東側)40分
ウ)京阪本線出町柳駅から(加茂大橋東詰め北へ上ル西側、約30分)
エ)京都地下鉄烏丸線国際会館から(3番出口からバスターミナル1番)約15分
(地下鉄烏丸線はJR京都駅、烏丸四条、烏丸御池、国際会館などに停車)

§参加費は無料;ただし、消耗品費は皆さんの浄財カンパで成り立つ、或いは必要に応じて徴收.メンバー参加者には、現在、食材費+消耗品費として400円を徴収.登録外参加者・見学者などは要500円(施設利用代などを含む).

§参加や見学希望の方は、ブログ画面左にあるカテゴリーから「まつたけ山復活させ隊とは」を左クリックでご覧下さる様にお願いします.
内容
まつたけ山復活させ隊の活動について 
§1 我々のまつたけ山再生運動とは? 
§2 まつたけ山復活させ隊に参加するには 
§3 私達のマツタケ山造り(作業方法の特徴)
§4 こんな活動をしています! 
§5 今年の予定と目標?

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まつたけ山復活させ隊活動日

予定日  2014年11月~12月
回  開催日  報告担当者     男厨シェフ

466 11月28日金 三輪       内田
467 12月06日土 宮崎
468 12月12日金 内田
469 12月20日土 榎本     忘年会(会費3000円)
470 2015年1月10日土 池内

里山再生と岩倉焼とマツタケ JIDF共催
第3回予告
【月 日】 (2014年12月予定)
【時 間】 (未定)
【会 場】 香川山BC(京都市左京区岩倉村松.まつたけ山復活させ隊) 
【テーマ】 松茸山再生とまつたけ山復活させ隊の2015年を語る
【ゲスト】 未定
【定 員】 30名 
【参加費】 昼食代(一般500円)
【一 般】 参加可能※ 申し込みは陶芸班世話人内田(090-2459-7528)
                           

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§カンパありがとう!
  
  
§カンパお願い: 運営は皆さんのカンパで成り立っています!
         みやこ松茸・里山復活! 京都の文化・景観を守るために、里山林整備に努力しています.
   
カンパの振込先
 氏名:  まつたけ十字軍 代表 吉村文彦
 銀行名: 京都銀行 山科中央支店 口座No. 普通預金 3698173

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§主 催
まつたけ十字軍運動
代表 吉村 文彦(マツタケ生態学)
京都市山科区御陵岡ノ西町38-27
090-6227-4305 redpinemushroom@gmail.com

香川理化学研究所
代表 香川 晴男

 

 

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