まつたけ山復活させ隊運動ニュース

 松茸は奈良時代から珍重されてきたが、絶滅が心配される.松茸山づくりは里山復活の近道であり里山の再生は松茸復活に繋がる.

まつたけ山復活させ隊 NEWSLETTER 1055

2015年10月27日 |  マツタケの林地栽培 

マツタケの真の「生産量」の捕捉は難しい.商品の流れが前近代的であるからと思う(マツタケと森林管理;森の生態史、古今書院).数値上は、子実体の発生量と生産量と流通量がある.それぞれについても問題があるのも事実だが、多くの情報はマスメディアによりもたらされる.それを取り扱うディレクターが全くそのことについては無知で尚且つ疑うことをしない.これも困ったものである.

 
 今年は、昨年の生産量42tをどのくらい上回ったのであろうか? 発生終盤に近づいて興味がある.現在、外国産は中国、韓国、カナダ、北米、メキシコ、トルコ.国産は岩手、京都、和歌山、山口、長野、岡山、兵庫などが市場に出ている(10月26日現在).今、全国的に雨不足の影響が強く出てきている.もう多くは望めないだろう.
 

 2014年の体験学習のものです.


 

 

2005年4月に岩泉まつたけ研究所を辞して京都に戻って以来、京都造形芸術大学環境学Cの講義を担当しています.長年、ヒトとアカマツとマツタケの相利共生関係が維持されることによって健全なアカマツ林が成立していた.しかし、里山林の利用がなくなり、木々が茂りすぎ土壌が富栄養化した.すると、アカマツは周りの木々との競争に喘ぎ、マツタケも追い出され、マツノザイセンチュウ病が林の交代を速めた.多くのアカマツ林は、いま極相林に代わりつつある.
 故に宿主をなくしたマツタケの年生産量は直近の10年では(52t)、最盛期(1930年代:7582t)の0.68%に激減した.京都・大阪では絶滅の恐れありとなっている. 
 そこで、その減少要因を調べ、その保全について考え、山づくりを実際に体験することは、さまざまな環境とさまざまな生物の相互関係の見方や理解を一歩進めてくれるはずである.

 そんな気持ちから、受講生を香川山に連れ出しマツタケ山づくりを体験していただいている.その際、まつたけ山復活させ隊の仲間に受講生の指導をお願いしています.今年は10月31日で受講生38名が体験します.まつたけ山復活させ隊メンバーの皆さん!特段のご配慮を願い上げます. 
 
里山体験実習の予定は次の通りです.
   09:00      京都造形芸術大学 集合. 班ごとに移動
   10:04      京都バス岩倉村松到着
   10:30~12:30  香川山の枯れマツ(ザイセンチュウ病枯損木、シカの食害木)の処理体験、岩倉焼き焼成見学、班独自作業等ガイダンス 
    昼食      カレーとサラダ
   13:30~16:00  作業体験
   16:30      香川山帰着.ピザなどおやつ、反省会
   17:00      香川山で解散

 10月31日(土)は、まつたけ山復活させ隊第511回活動日です.午前10時に京都市左京区岩倉 村松138-20 香川山(自称)にお集まり下さい.活動報告は池内 正憲さんです.当日夜、ブログで是非ご覧ください.

あせらず!むりせず!ゆっくり!とまつたけ山づくりを楽しみましょう!
こまめな水分補給と休憩を心がけましょう!
ダニや虫刺され、マムシなどに注意しましょう! 脱いだ衣服やリュックなどは地面に置かないように致しましょう(ダニ対策)!  


【お知らせ】まつたけ発生調査   追加や変更などがあります.最新ブログでご確認下さい!!

1)11月8日(日)ツガ種子集め 於鞍馬山 講師役土屋和三さん(植物分類学・生態学)同行.目的狙いはザイセンチュウの枯損を免れる樹種をアカマツ林内に混植しようと考えています.昔、岩手県岩泉にいた頃に、岩手山にツガタケと呼ばれるマツタケをみて閃いていたアイディアです.江戸時代には評価の低いマツタケと記載があります.昭和41年頃、応用植物学研究室が岩手山6合目で調査している.コメツガが宿主、ヒメコマツの混交林.子実体はツガのものともアカマツのものとも区別しがたい.シロ構造はアカマツのものと同じである.        叡電鞍馬駅午前10時15分集合(出町柳9時45分発乗車).弁当持参.詳細は榎本さんまで

2)11月15日(日)滋賀県長浜市(浅井地区)野瀬地区マツタケ山現地講習会  参加者募集します.自家用車(?)で移動予定(担当は榎本さん)
          10:00~ 集合・挨拶・講師紹介
          10:15~ 移動 (現地の山へ・今年はマツタケが比較的多くとれたそうです。)
          10:40~ 現地にて講義
          11:40~ 移動 (駐車場⇒上草野公民館)
          12:00~ 昼食
          13:00~ まつたけ山復活させ隊の方々と長浜市森づくり団体との交流会
          15:00~ 閉会

放映・放送日
1)10月29日 午後7時 KBS京都テレビ 京都・味の大捜査線(まつたけ山復活させ隊がまつたけを味わう)
 
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【まつたけ山復活させ隊とは!】
マツタケの生活する里山再生・保全のため集うものである.

 我々の仲間には、山づくりをする人、運ぶ人・軽トラを貸してくれる人、薪をつくる人、病害木を焼却する人、畑や水田を守る人、食事を作る人、道具類を整備する人、拠点を整備する人、道路を補修する人、バイオトイレを守る人、多機能窯を守る人、山を提供する人、ブログ読者など参加者と支援者がいる.すべての参加者は、運動の目的を実現するために互いに対等で支え合い助け合うことを必要とする.

活動には、目的はあっても参加者の行為を縛る規約らしいものはない.個の能力を最大限に発揮でき、参加者の数だけ面白いことが創造できるようにと願ってのことである.しかし何をしても良いわけでは断じてない.


§活動場所:
京都市左京区岩倉村松町138-20 香川山 (自称:京都バス停留所「岩倉村松」から北東へ450m徒歩6分)
活動開始は午前10時頃から、終わりは午後4時頃.自由参加可能 ただしコアータイム昼食時は必ず参加のこと.

アクセス:
京都バスの「岩倉 村松行き」に乗車.
このバスに乗車するには、
ア)阪急京都線四条河原町駅で市営地下鉄烏丸線に乗り換え、国際会館下車(エ)に続く
イ)京阪本線出町柳駅から(加茂大橋東詰め北へ上ル西側) 約30分
ウ)京都市営バス5系統に乗車、国際会館下車(エ)に続く
エ)京都地下鉄烏丸線国際会館から(3番出口からバスターミナル1番)約15分
(地下鉄烏丸線はJR京都駅、烏丸四条、烏丸御池、国際会館などに停車)

§参加費は無料;ただし、消耗品費は皆さんの浄財カンパで成り立つ、或いは必要に応じて徴收.メンバー参加者には、現在、食材費+消耗品費として400円を徴収.登録外参加者・見学者などは要500円(施設利用代などを含む).

§参加や見学希望の方は、ブログ画面左にあるカテゴリーから「まつたけ山復活させ隊とは」を左クリックでご覧下さる様にお願いします.また、参加日や人数などを主催者に電話下さい.
内容
まつたけ山復活させ隊の活動について 
§1 我々のまつたけ山再生運動とは? 
§2 まつたけ山復活させ隊に参加するには 
§3 私達のマツタケ山造り(作業方法の特徴)
§4 こんな活動をしています! 
§5 今年の予定と目標?

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まつたけ山復活させ隊活動日

2015年10-12月
回 開催日    報告担当者 男厨シェフ

511 10月31日(土) 池内       京都造形芸術大学 環境学受講生参加
512 11月07日(土) 三輪
513 11月13日(金) 榎本       JIDFラボ 松茸山再生と岩倉焼 第9回 まつたけ山づくり体験①
514 11月21日(土) 吉村  
515 11月27日(金) 内田   川崎・榎本班
516 12月05日(土) 池内
517 12月11日(金) 三輪
518 12月19日(土) 榎本  山祭
519 01月09日(土) 宮崎 2016年

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§カンパありがとう!

  
§カンパお願い: 運営は皆さんのカンパで成り立っています!
         みやこ松茸・里山復活! 京都の文化・景観を守るために、里山林備に努力しています.
   
カンパの振込先
 氏名:  まつたけ十字軍 代表 吉村文彦
 銀行名: 京都銀行 山科中央支店 口座No. 普通預金 3698173

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§主 催
まつたけ山復活させ隊
Group for Regeneration of Matsutake Forest
代表 吉村 文彦(マツタケ生態学)
京都市山科区御陵岡ノ西町38-27
090-6227-4305 miyakomatsutake@gmail.com

香川理化学研究所
代表 香川 晴男

 

 

 

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