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まつたけ山復活させ隊運動ニュース

 松茸は奈良時代から珍重されてきたが、絶滅が心配される.松茸山づくりは里山復活の近道であり里山の再生は松茸復活に繋がる.

まつたけ「十字軍」運動NEWSLETTER-421-

2009年07月14日 |  マツタケの林地栽培 
引っ越し強制代執行完了


第199回(7月18日) 開催のお知らせ

マツタケとニホンミツバチは似ている!
 「この題は何じゃ?」といぶかしげに思われる方も多いであろう!?
 それは終わりまで読めば分かると信じて・・・・・続けます.
 
 この春、見事に分蜂中の群れを捕獲した我がミツバチGは、鼻高々であった.順調に(Nikon写真集をご覧下さい)白く規則正しく本当に美しい6角形の巣が2枚、3枚、4枚・・・・と増え、みんな大喜びであった.
しかし、巣箱が小さい為か、蜂たちが外にあふれる様子は何とも痛ましく、何とか大きな家に引っ越しさせてやりたいと願わずにはおられない気持ちであった.いずれは、常連メンバー30人が一つの巣箱を持つようにするには、ニホンミツバチの生理生態を十分に研究しておく必要もあり、引っ越しを英断した.

ニホンミツバチGの杉山廣行さんのレポートを見てみよう!

 梅雨の合間の天候が安定している11日午後に、ニホンミツバチの引っ越しを内田、榎本、杉山で行いました。
 今まで捕獲箱で飼育していた。しかし、この群れは大変勢いが良く、巣箱が満杯になり、ハチが巣箱の外壁にへばりつくように休んでいた.従って、サイズの大きな飼育用箱に引越しを決意した次第です。
 移動作業はキャンプ用のメッシュテントの内部に巣箱を置き、新旧の巣箱の口を合わせて、目張りする.ついで古い箱をたたいてハチを追い出すことにした。
 
これで完璧だぁー!(これは報告者の弁)

 女王の逃亡などがあると、失敗に終わるのでテント内で慎重に作業を進めた.蜜の蓄えられた巣を慎重に取り出し、なるべくミツバチの犠牲を少なくするように配慮しながら、作業をすすめた.
 しかし、蜜が付着して動けなくなったり、巣にへばり付いているハチを刷毛で落としたりしながら古い巣箱から新しい巣箱へ移動させたが、少なからず犠牲はあった.
 あまりにも個体数が多いので女王が何処にいるか解らなかった。箱内部のハチ玉の中に必ずいるだろうとハケで強制的に新しい箱に移動させた。
テント内にも、新しい巣箱に移動しないハチが天井部に小さなはち玉になっている。それを手などで箱の入口付近に移したりしながらハチが落ち着くのを見計らい、入口に目張りをして最初に置いてあった所に再設置した。
 
 移動中のハチの羽音は砂浜に打ち寄せる波のように引いたり寄せたり、規則的だが不思議な音がする。これは感激ものです。今度、是非聞いてみて下さい.

 元の設置場所に、蜜を取りに行っていたハチが帰ってきた。しかし巣箱が無いので近くの木の根元にはち玉になっている。しばらくすると、それも無事仲間のいる巣箱に入ってくれた。

 住環境が変わったので女王の逃亡を防止するため、巣箱の入口にトラップを設置した。

 まつたけ十字軍運動では、初めての作業でしたが、なんとか移動作業が完了しました。作業などの様子はブログからNIKON写真集をご覧ください。

蜂蜜絞りは時間の関係から後日にすることになりました。

 無事 引っ越しが終わり、蜂たちも安定したかに思われた.やれやれ一安心だ.
翌日から、ミツバチG のメンバーは観察に明け暮れた.もちろん蜂も平常通りに見える.
 が、しかしである.13日にミツバチの姿が消えたのである.
 
レポートは続く.

 今朝、ツトムちゃんからハチの出入りがないとの報告があった。逃亡した可能性があり、内田さんに確認のため岩倉に行ってもらう。結果は夕刻に判明すると思われる。

 その報告は、我々には重い.ニホンミツバチは、新しい家が気に入らないらしい.全員逃亡したとのこと.
結局、強制代執行は、成功せずである.懲りずにこれからも、ニホンミツバチの生理生態を勉強しよう!

 菌根性の代表キノコであるマツタケは、人のコントロールを拒否している.皆さんもご存じであろう.ニホンミツバチは 人にコントロールされるのを厭がっているように見える.その原因は、人はミツバチのせいにする.ニホンミツバチは西洋ミツバチと違って、神経質だからと.

 マツタケは、何故人工栽培できないかと問われたときに、同じように答えている.マツタケのせいにしてごまかしている.要は、勉強が足りないからなんだと思うのだが.

 まつたけ十字軍運動として、ニホンミツバチを飼育することが、何かぴったりに思えてくる.人のコントロールを拒否する二大生物を飼育しようとがんばっているのだ!?

次いで、後日談がある.外来種対策を本気でやらねばならない.

 ミツバチを観察に出かけて、岩倉BCに外来種を発見.どうもアナグマのような感じだ。ネットで調べたところ顔の様子やシッポがアナグマようなものです。
捕獲しないと判明しませんが。トラップを掛けましょう。

7月18日(土)の作業予定
関東甲信も梅雨明けだ.ここ京都もこれからしばらくがうっとうしい.熱中症に気をつけて下さい.人目を気にせず休息と水分を摂取下さい.

参加者の皆さんは、自らの予定を決めて 活動日以外にも岩倉に集まり、畑や山や水田などの整備をされている.予定はあくまで予定である.
山づくりエリアや作業内容を変更するときは、事前に連絡下さい.

1)香川山皆伐区も予定どおりに再生が進み、アカマツ幼樹の群落が美しい.斜面の
地掻など補整作業を実施している.マツのザイセンチュウ病による枯損木が3本ほど目立っている.伐倒焼却の要あり.

2)澤田山は、この秋にでも、まつたけの発生調査をするつもりであるが、アカマツ林でマツタケの生息地を再生するというエリアとコナラ林を整備するエリアとがある.各整備地ごとにネライを定めて各班ごとに独自に作業を進めている.

第1整備地は、京都府のホンシメジ接種試験が相当前に行われ、そのとき整備もされたが、菌根性のきのこの発生には土壌上の問題があるのかもしれない.若いアカマツの導入も考慮すればいかがでしょう.
 その奥は、やはりアカマツ林帯で、別のグループが手入れが始まっている. やがて第1整備区につなげるという.

ヤマガラの里整備地.以前から整備を始めているところは「ヤマガラの里A地区」と呼び整備が完了している.その西に当たるところを尾根部(アカマツ林を再生)、傾斜地部(コナラ林にする)など3区に分け、それぞれ生態的特徴を生かした整備を進めている.ここは「ヤマガラの里と呼ばれる.

第3整備地の作業エリアでは、どのような林づくりがなされるのか注目をしているところである.アカマツも減少しているようだが、アカマツ林再生を考えている.シイタケの原木栽培を 「ヤマガラの里」についで 行っている.

3)玉城山は、昔は、山全体がマツタケの発生に適したアカマツ林であったが、林道が造られたためにその下のエリアからマツタケが消えた.岩泉まつたけ研究所の向林試験林内で、全く同じことを経験している.林道を一つ通すだけのように考えがちだが、周りの環境ががらりと変わってしまうのである.
マツタケの生活するアカマツ林の再生作業に取り組んでいる.地表の堆積物を堆肥化するコーナーを作った.マツのザイセンチュウ病害木の伐倒焼却活動が一旦終了.
ここは、市民によるマツタケ山づくりのお手本として有名になった.今まで、プロによる手入れで、マツタケ発生の復活は、「有から有は簡単である」と実証されている.しかし、市民による手入れでマツタケ発生の成果が出たケースはここが日本初の地である.撒水実験にも取り組むという意欲的作業が見られる.

4)田圃の草取り作業
草取り・・・7・8月、大勢の応援参加が必要。

1)祇園祭・太子山を寿ぐ会
 7月15日(水)午後6時から9時頃まで.場所は京都市下京区太子山町610 ロワイヤルマンション前庭(油小路通り仏光寺下がる).参加費は無料で、ご存じ江指さんが簡単な料理を作ると聞いています. ただし生ビールは1杯200円.

<メール便り>
内田 正明さんから
 踝の骨折でギプス固定していましたが、先週やっと外すことが出来て、解放感を味わっています。腱などに縮んでいるところがあって、自主トレやむなしです。
入れ替わり?のようにKKさんが腰痛で入院されました、高野川畔の病院に。
回復状態も、外出許可証をもらえる位だとの事で大げさにはしたくない様子でしたが、
とりあえずはひと安心。で、看護師さんに菌類教科書の解説をせがまれておられました。

<まつたけ十字軍運動に参加するには>
下記の1から7を了承の上、参加下さい.また、 “まつたけ十字軍運動とは?”も併せてご理解下さい.尚、初めての方は事前に連絡が必要(連絡先は下記主催者).
1)参加資格は問わない. 参加時間は自由、ただし、コアタイム(昼食時)の参加は必須.
2)事故を起こさないように各自勤めること.傷害保険等は各自加入のこととし、事故の責任は当事者に帰するものとする.
3)服装等:山で軽作業できる服装(運動靴か長靴か地下足袋、雨具、タオルなど).ノコ・ナタを持参が望ましい.
4)降水確率(京都府南部、午前7時)が60%以上の日は、原則的に山づくり作業は
中止.しかし、山や畑にも、「雨の日には雨の、雪の日には雪の景色がある」といって、皆さんは補修や軽作業などされます.
5)持参するもの:昼食は作るので、MY皿と椀と箸、コップなど、料理の持ち帰り容器、飲料水(お茶があるので水筒)など.

5)用いた道具類は洗った後、保管場所に戻すこと.また、使用した食器やコップ類は洗って戻すこと.出したゴミ等は各自持ち帰ること.

7)参加費は無料;ただし、消耗品費は皆さんの浄財カンパで成り立つ、或いは必要に応じて徴收.食材費(実費)+消耗品費として現在 400円を徴収.

<活動拠点へのアクセスなど>
8)集合場所:京都バス「岩倉 村松」行き終点「村松」.あるいは現地アカマツ林(京都市左京区岩倉村松町138-20バス停「村松」から北東へ450m徒歩6分).
叡山電鉄「岩倉」駅から現地アカマツ林へ2.3Km(徒歩30分)
アクセス:
京都バスの「岩倉 村松行き」に乗車.このバスに乗車するには、
ア)JR京都駅七条口から(バス停「C6」番、所要時間約60分)
イ)阪急京都線四条河原町駅から(四条河原町交差点河原町通り北へ上ル東側(40分)
ウ)京阪本線出町柳駅から(加茂大橋東詰め北へ上ル西側、約30分)
エ)京都地下鉄烏丸線国際会館から(3番出口からバスターミナル 1番、約10分)
(地下鉄烏丸線はJR京都駅、烏丸四条、烏丸御池、国際会館などに停車) 

9)<皆さんの活動の様子を見ることができる>
Nikonまつたけ復活・里山再生運動のウェブサイトの大幅な改訂がなされ、パスワードなど不要で閲覧できます.ブログ画面左下ブックマーク(Bookmark)中のNikonまつたけ復活・里山再生運動を左クリックすると、ニコンオンライン写真集の画面に飛ぶ.ログインの必要はありません.写真一覧からお好きな写真を選び、<大きくみる>を左クリック.大きい写真を印刷したり保存したりできます.

開催予定日 2009年7月-8月
活動場所は岩倉香川山. 活動開始は、午前10時頃.終わりは午後4時頃.
第199回07月18日(土)ブログ報告:池内
第200回07月24日(金)ブログ報告:三輪   
第201回08月01日(土)ブログ報告:榎本 4周年記念パーティー
第202回08月07日(金)ブログ報告:三輪
第203回08月21日(金)ブログ報告:宮崎
第204回08月29日(土)ブログ報告:榎本

<カンパ! ありがとう>

氏名: まつたけ十字軍 代表 吉村文彦 
銀行名: 京都銀行 山科中央支店 口座No. 普通預金 3698173


<お知らせ>
1) まつたけ十字軍運動4周年記念行事を8月1日(土)に 挙行.イベントを募集.
きっと、恒例のように食べ物はリッチだろう.和歌山市の(株)ヒロイワグループから群馬牛の差し入れがある. 飲食物の差し入れは何でも大歓迎.参加費は3000円.

午前10時15分から 近藤高弘さんの「ポスト民芸(岩倉焼制作)」の説明.
昼から作陶.本焼はアカマツの釉薬づくりが終わり次第、スタート.
午前10時45分から「濱稔の碑」詣 
下山後は、 暑気払い大宴会にしよう!

各イヴェントは;
a)尼吹山に建立されている[濱稔の碑]参り.
草刈りと献酒と豊作祈願
b)精油(フィトンチッド)入りの石けんをつくる.
c)近藤高弘さんの提案
テーマは、「ポスト民芸」
簡単に説明すると、「まつたけ十字軍 京都岩倉焼き」を起こすというものです。
もちろん、皆様素人さんですが、作り方、デザインなどのカタチ、また釉薬(松灰の釉薬)などは、私がある程度指導、監修します。
興味のある方や好きな方にご賛同いただければと思います。窯を使うモチベーションもあがるのではと思っています。

d)橋本敏夫さん自作の本物の「苔玉」プレゼント(抽選)

まつたけ十字軍運動とは?
今、1年間に40,000種もの生物が絶滅(約13分に1種)していると推測されている.生き物1種の絶滅は、10種から30種の生き物の絶滅を呼ぶという.
日本で、802種の動物が絶滅危惧種とされ、7000種の維管束植物の24.1%(4種に1種)が絶滅危惧種に挙げられている(2007年).
環境省によれば、絶滅危惧種の50%強に当たる生物の生息地は、人里離れた奥山でなく里地里山と呼ばれる私たちの生活の場である.緑が豊かになって生き物が追われている!
私達の周りにありふれた生き物であったフクジュソウやヒメシャガなど、メダカやチョウ類やニホンウサギなど、またオオタカやイヌワシなどが、消え続けている.マツタケも、京都府では絶滅危惧種に指定されている.
生物の保全・多様性上危機に瀕する里山(アカマツ林)をマツタケ山に戻すことが目的である.私たちのマツタケ山づくりは、山-川-畑・水田(-海)のつながりを重視する.マツタケ山づくりで生まれるバイオマスの利用を、「自然」との共生型すなわち徹底した有機物循環型「農林業」に組み込む.また、我々の成果は、情報として正しく発信し、全国に230万haあるアカマツ林に普及させることを願っている.
近代的マツタケ学発祥の地、京都市左京区岩倉を活動拠点として、我々は循環型農林「業」を楽しむ.「楽しむ」ということにおいて、いわゆる農林業的作業と異なる.
時折のイヴェントや開催日のコアタイムに集まることによって、作業の情報などを共有し、互いの知恵や技術を学び、また、里山復活の喜びをともにする.
運動は、食事を作る人、木を伐る人・運ぶ人、薪をつくる人、病害木を焼却する人、畑や水田を守る人、設備を造る人、道具類を整備する人、多機能窯を守る人、拠点を整備する人、道路を補修する人、バイオトイレを守る人などすべての参加者が、互いに対等で支え合い助け合って維持運営されている.
まつたけ十字軍運動全体は、アリストテレス風に言えば、個の参加者の総和以上の意味を持つ.それ故、参加者はこの運動の全体性を見失わないようにしたい.

主 催 
まつたけ十字軍運動
代表 吉村 文彦(マツタケ生態学者)  
〒607-8421 京都市山科区御陵岡ノ西町38-27.
075-581-8932, 090-6227-4305

共 催 
京都大学マツタケ研究会
代表 大石 高典(京都大学こころの未来研究センター)
TEL/FAX 075-753-9682 / 携帯 080-6123-4706
香川理化学研究所

協賛
NPO市民環境研究所
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