５,６年ぶりに車で九州自動車道を走った。車窓から高良山を遠望しながら遠い昔のことを思い出していた。僕がブリヂストン防府工場に勤めていた１９７７年、工場建設の第一期工事が終わり開所式が行われた。その関連行事として久留米工場の吹奏楽団を招き、開所式および防府市公会堂での演奏会を開催した。
その演奏会の前日、吹奏楽団員の一人から悩みを聞く機会があった。彼は高校時代、吹奏楽部で活躍し、その腕をさらに磨きたいと、実業団ではトップクラスの吹奏楽団を持つブリヂストンに入社した。しかし、入社後数年経過し、このまま会社員の余技として吹奏楽を続けて行くのか、はたまたプロの音楽の世界にチャレンジするべきか悩んでいた。僕はその時、何のサジェスチョンもできなかったが、演奏会では生き生きとしていた彼らが日頃そんな悩みを抱いていることを初めて知った。それ以来、高校や中学の吹奏楽部の演奏を見る度に、彼らは卒業後、どんな希望を抱いてどんな道へ進んで行くのだろうと気になるようになった。そして一人でも多くの吹奏楽部ＯＢ・ＯＧたちが自己実現できればいいなと願っている。
いいですね～。
そこそこの年齢の団員さんだと思いますが、今の私から見れば青春に思えます。
そのような人生の岐路に立った悩みを聞いた記憶はないですが、私は悩んでいる人の話はよく聞いた気がします。
そこでアドバイスが出来るわけではないですが、当人はすでに、ひとつの方向を決めて話しているのだと思います。
聞いてくれる人を探していたのだと思いますが、私はその人の気持ちに寄り添って聞くのでそんな相手に選ばれたんでしょうね。
義姉が私に「カウンセラーになれるわよ」なんて言った言葉も本気にしていました(笑)
FUSAさんに打ち分けたその吹奏楽団員の人も話すことによって落ち着いたのではないでしょうか？
そんなことを思い出しました。
有難うございました。
業界知識もないのにいい加減にプロへの道を勧めたりできませんし、逆に夢を潰すようなことも言えませんよね。
結局彼はプロへは進まなかったと記憶しています。
自己実現の形は人それぞれですから、彼は会社にとどまっても自己実現はできたのではないかと思います。