徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

胸突雁木から紅葉を眺む

2022-11-23 18:02:10 | 熊本
 花園公民館の図書室に本を返却するついでに本妙寺の紅葉を眺めに行った。紅葉、黄葉ともにピークを過ぎたのかそれとも昨夜の雨のせいなのか落葉多し。胸突雁木を登りながらふり返って紅葉を眺めていると、ふと森鴎外の「小倉日記」を思い出した。
 鴎外は小倉の第十二師団軍医部長だった明治32年9月、熊本を訪問し、本妙寺浄池廟に参拝している。この胸突雁木にたどり着くまでの経路や、参道に物乞いやハンセン病患者が多かったことなどを記している。また、大本堂が改修工事中だったことや胸突雁木には三つの道があり、自分は真ん中を通ったことなどが書かれている。登り着いた浄池廟は「香花極めて盛なり」と記されている。鴎外先生、感じるところ多かった参拝だったに違いない。


胸突雁木から本妙寺・大本堂前を眺む


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