徒然なか話

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夏目漱石未発表の句!

2010-09-12 18:23:08 | その他
 夏目漱石の未発表の句が、熊本の漱石研究家によって発見されたそうだ。明治32年12月20日付の九州日日新聞(熊本日日新聞の前身)に掲載された句のうち、「無名氏」の号を使って投稿された19句が漱石の句に間違いないらしい。漱石が五高教授として熊本に赴任していたのは、明治29年4月から明治33年7月までの4年3ヶ月。時期的にもちょうど合う。この19句のうち12句は全集にも収録されていないことが判明した。つまり漱石の作としては未発表というわけだ。熊本時代の4年余りは漱石にとって、結婚、長女の誕生、夫人の自殺未遂など、いろんな出来事があり、また、「草枕」や「二百十日」などの題材を得たのもこの時代であり、生涯の中で最も想い出深い時期だったのかもしれない。

発見された「無名氏」号の19句。このうち12句が未発表。