情熱の薔薇

天幕旅団主宰:渡辺望が傾ける様々な情熱。

「キャラクターのTシャツ」の情熱

2015-04-27 23:14:38 | お題でエッセイ
「お題でエッセイ」です。
テーマを決めて、思うことを徒然に綴ってみます。
第一回のお題は、加藤晃子からの出題。
「キャラクターのTシャツ」、です。
それでは、どうぞ。

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♯1『キャラクターのTシャツ』

先月のことだが。
映画シリーズ35周年の記念で、タワーレコードがドラえもんとコラボしたTシャツを発売した。
どうしても手に入れたいと思っていたのに、
発売日から数日の後に店舗に足を運んだところ、
既にLサイズの大きなモノしか店頭には残っておらず。
諦めきれずにネット上で在庫を探して、Mサイズを発見。
本当は、Sサイズが一番いいのだけれどと思いつつ、
Mでもいいから欲しい、と注文し、やっと入手した。
赤字で大きく「No music,No life」と書かれたそれを着ていると、
3人に2人は、「タワーレコードの回し者?」と聞いてくるが、
着ている本人はえらく気に入っているのだから、いいぢゃないか、と思っている。

いつ頃からドラえもんが好きだったのかと聞かれることも多いのだが、
多分、生まれた時から、なのではないか、と答えることにしている。
本棚には単行本と大長編、全巻揃っているし、
幼い頃はアニメも毎週欠かさずに見ていた。
けれどもっと前、それこそ、物心付く前から、
おそらく僕は、ドラえもんを知っていたはずなのだ。
ただしそれは、少し変わった色をしている。
小さな赤い、ドラえもんだ。

手のひらぐらいの大きさのぬいぐるみを持っている。
今でも枕元に飾って大事にしている。
だいぶ擦り切れて汚れも目立つのだが、僕の宝物だ。
これは、祖母が手作りしてくれたものだ。
いつ貰った、とかそういうことは覚えていないのだが、
気がついた時にはそれは僕の手元にあって、以来ずっと持っている。
だから多分、僕と同じぐらいの年齢なんぢゃないかと思うのだ。

赤い身体をしている理由は、ホントによくわからない。
ミニドラ、なんていうキャラクターが登場するよりもずっと前に作られたモノだ。
たまたま赤い生地しかなかったのか、白黒の漫画を参考に作ったから色がわからなかったのか、
そんなところではないかと思う。

小さな赤い、ドラえもん。
これが僕の原体験だ。