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僕らが働く理由、働かない理由、働けない理由

2007-04-12 23:51:55 | 読書記録
稲泉 連著
2001年に発表し、今年の3月文庫本化した本。
ということで、タイトルしてはオンタイムなんだけれど、実は6年前にかかれた内容と言うことになる。

身近に、何人かの働けなくなって辞めていく若者がいた。彼らは、たぶん働きたかったんだと思う。でも、会社に来れなくなった。最寄の駅まで迎えに行って、一緒にコーヒー飲んで話したこともあった。
でも、私はそういう訓練を受けたこともなく、言っていいことと悪いことの区別もつかないから、力にはなれなかった。

彼らはこの先どうするんだろう?
いい年して、働くことができなくて、将来に不安をかかえたまま、毎日を過ごしていく。

題名に引かれ、手にとって見た。特に、3番目の理由が知りたくて。

内容は、著者が大学生だったときに、同世代の人たちにインタビューをして、「働くこと」についての思いを描いている。一生懸命考えて、将来のことを思うあまり、「社会」とか「労働」を巨大化してしまいすぎているように思える。そして、その中で自分が完璧でなければならないという思い込みも。
その時々で、環境にあった働き方を転々としてきた中途半端な社会人である私には、その真面目さがまぶしく痛い。
折り合いをつける、と、適当にする、は紙一重。

どうやったら、働きたくても働けない若者に、折り合いをつけることを伝えることができるのだろうか?

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