社民党 京都府連合 野崎靖仁 副主席語録
社会民主党 中央規律委員 野崎靖仁、54歳。
日々の思いを綴ります。
 



河口慧海『チベット旅行記 抄』(中央公論新社)を読む。



明治時代にチベットへ旅をした僧侶の旅行記。
中公文庫版はダイジェストです。

日本に入ってきた仏典は漢訳のものであったため、
原書に近いチベット語訳の仏典を求めて、
日本から僧侶がチベットへと向かいました。

20世紀初めなので、チベットは清の支配下にありました。

慧海はインドからネパール経由でヒマラヤ山脈を越え、
チベットに入ることに成功します。

旅行記を読むと、チベットは「中国の一部」ではなく
インドの奥にある国、というイメージです。

『旅行記』は口述筆記のため、
わかりやすい文体になっています。

インドのダージリンという地名が出ますが、
紅茶で有名なダージリンです。

他にもチベットの風俗について
興味深い記述があります。

最後に、慧海が旅の途中で詠んだ和歌を一首紹介します。

ヒマラヤの雪の岩間に宿りては やまとに登る月をしぞ思ふ

お坊さんの一念というものは、すごいものです。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )


« 6月22日(火)の... 6月23日(水)の... »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。