社民党 京都府連合 野崎靖仁 副主席語録
社民党 京都府連合 幹事長・政策審議会長(近畿ブロック協議会副議長) 野崎靖仁、49歳。
日々の思いを綴ります。
 



白善 『朝鮮半島 対話の限界』(草思社)を読む。



白善将軍は1920年生まれの90歳。

満洲国軍中尉として終戦を迎え、
戦後は韓国軍人として朝鮮戦争で功績を挙げる。

退役後は外交官、閣僚、実業家として活動しました。

2003年に白将軍が講演用のメモを補筆し、
口述部分を加えて編集したのがこの本です。

おそらくは白将軍が日本語で著したのでしょう。

軍事的側面だけでなく、色々と示唆に富む記述があります。

白将軍は現在の北朝鮮にある平安道の出身。

北朝鮮の西側にある平安道と、
東側にある咸鏡道は険しい山脈で隔てられており、
北朝鮮内部にも地域対立の芽があることを
初めて知りました。

また、ナポレオン時代のリスボン攻略戦と
釜山橋頭保の戦闘を比較し、
海洋補給による支援を受けた防衛側が、
貧弱な陸上補給に頼る攻撃軍を撃退した事例を出して、
シーパワーの重要性を指摘しています。

白将軍は北朝鮮について、こう述べています。

「断固たる姿勢を示せば、折れてくる相手、
それが北だということを認識しておく必要がある」(195頁)

「韓国とアメリカの同盟関係があり、
海洋勢力が団結して対処するという姿勢を堅持している限り、
北朝鮮が暴走するとは考えにくい。
Ⅱでも述べたように、北は習性的に無意味なことはしない。
勝ち目のない戦いをあえてして、自爆してもよしとするような
集団ではないことを理解しておくべきである。」(198頁)

「そう考えれば、今は歴史的な必然性や
地政学的に見た韓半島のあるべき姿を心に描きながら、
警戒を怠ることなく、事態の推移を見守る姿勢が
求められているときなのであろう。」(198頁)

2003年当時と2010年現在が同じというわけではありませんが、
大局的には白将軍の認識が正しいと考えます。

齢八十を過ぎても冷徹なリアリズムに基づく明哲な思考。
名将とは、かくあるものなのでしょう。

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