社民党 京都府連合 野崎靖仁 副主席語録
社会民主党 中央規律委員 野崎靖仁、55歳。
日々の思いを綴ります。
 



ようやく左翼らしいタイトルになりました。

講師の仕事は、難解な学術用語をわかりやすく説明することです。
どうすればわかりやすい表現になるのか、常に考えています。

政治学や社会学でマルクスの説を教えることがあります。
そこで登場するのが、「ブルジョア」と「プロレタリア」という言葉です。

ブルジョアとは、
資本家階級(簡単に言えば「持てる人々」)のことであり、
プロレタリアとは、
労働者階級(簡単に言えば「持たざる人々」)を意味します。

ブルジョアによるプロレタリアの支配が、
資本制社会の土台(大前提)であり、
自由で平等な社会をつくるには、
革命によって「持つ」「持たざる」の区別を解消しなければならない。

公務員試験の対策としては、
「国有化・国営経済を主張した」と単純化して説明しますが、
そこがつらいところです。

ブルジョアとは、burg に住む人のこと。
burg とは、ドイツ語で「町」と言う意味です。
ザルツブルクやハンブルクの「ブルク」です。

町に住む人ですから、日本語に訳せば「町人」。
時代劇に登場する悪徳商人「越後屋」を想像してください。

進んだ知識と財力を身につけた町人たちが、
身分の壁を打ち破って、政治を動かすようになる。
これがブルジョア革命、教科書でいう「近代市民革命」です。

ちなみに、プロレタリアの語源は、古代ローマの「プロレタリー」。
納税も兵役もせず、
子供を生むだけの無産者(財産のない人)のことです。

「格差社会」の拡大によって、
マルクスの説に奇妙なリアリティを感じています。
まさか、「少子化対策」のために、
プロレタリアを増やそうとしているわけではないでしょうが。

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