ベトナムのチャン・ダイ・クアン国家主席が亡くなりました。
<ベトナム国家主席が死去=権力序列2位-5月に訪日>
(時事ドットコム 2018/09/21-18:41)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018092100659&g=int
ベトナム チャン・ダイ・クアン国家主席(61)死去(18/09/21)
ベトナムの国家主席は、他国の大統領にあたる国家元首です。
憲法上の権限はイタリアやドイツの大統領、中国の国家主席に似た、
象徴的・儀礼的なものですが、この中ではイタリアの大統領に近いでしょうか。
クアン主席は今年の5月に日本を訪問し、主上と会見されました。
両陛下がベトナム国家主席お出迎え 皇居で歓迎行事(18/05/30)
ベトナムは中国と同じ、共産党が支配する社会主義国です。
中国の国家主席は儀礼的な国家元首ですが、
共産党のトップである習近平総書記が就任しています。
ソ連でもブレジネフ以来、共産党書記長が
国家元首である最高ソビエト幹部会議長に就任していました。
民間団体の代表である政党の党首という資格では、
一国の代表として扱われないから、でしょうか。
ベトナムでは集団指導体制が確立しており、
共産党書記長、国家主席、首相、国会議長の「四柱」が
国家の最高指導部を形成しています。
党書記長:グエン・フー・チョン(序列1位)
国家主席:チャン・ダイ・クアン(序列2位)
首 相:グエン・スアン・フック(序列3位)
国会議長:グエン・ティ・キム・ガン(序列4位)
現在は国家副主席のダン・ティ・ゴック・ティンが
次の国家主席が選出されるまで職務を代行しています。
かつてベトナム(北ベトナム)では
ホー・チ・ミンが労働党主席と国家主席を兼務していました。
ホー・チ・ミンの時代でも集団指導体制だったので、
今後も変わることはないと思われますが、
次の国家主席の人事が注目されます。
映画「ホー・チ・ミン主席の国葬」(1969年製作)
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