
三峯神社(埼玉県秩父市)を掲載しました。
三峯神社(みつみねじんじゃ)
<通称>三峰山(みつみねさん)
【鎮座地】〒369-1902 埼玉県秩父市三峰298-1 旧武蔵国 秩父郡
【御祭神】伊弉諾尊 伊弉册尊
(配祀)天之御中主神 高皇産靈神 神皇産靈神 天照皇大御神 景行天皇
文武天皇 聖武天皇
【例祭】 4月8日 例祭
【旧社格等】県社(現別表神社)
【御由緒】
三峯神社
御祭神は伊弉諾尊・伊弉册尊で日本民族の始祖と仰がれる神さまです。日本では最初の夫婦神で、日本の国、民族はこの神によって産みなされました。
創祀は景行天皇四十一年(一一一)日本武尊によって祀られ、後に神佛混淆のお山となり別當観音院が設けられて山伏の修行場ともなりましたが明治維新で本来の神社に戻りました。
本殿は春日造、神のみ霊のお鎮まりになる御社殿で寛文元年(一六六一)再建昭和三十六年復元。拝殿は、祭典を行ったり皆さんが昇って拝禮するところで寛政十二年(一八〇〇)再建、昭和三十七年改築されました。
例大祭 四月八日
祈年祭 二月二十日
新嘗祭 十一月二十三日
冬季大祭 十二月二日
(境内案内板より)
埼玉県の最西端に位置する秩父市三峰(旧大滝村)にあります。
秩父市街地から荒川沿いに走る国道140号線を西におよそ30数km、旧大滝村に入り、「宮平交差点」で左折、秩父湖方面へ2~3km進むと「駒ケ滝トンネル」の入口、このトンネルは1車線(片側でなく両側?で)しかなく信号があり交互通行となっています。運が悪いとかなりの信号待ちとなります。
トンネルの途中にY字交差点があり左折して二瀬ダムに抜けます。このトンネルからダムを越えるまではかなりスリルがあります。
ダムを過ぎると神社への案内に従って三峰観光道路を登っていくと広い駐車場に到着します。参拝時は沿道に色鮮やかなつつじが満開で楽しめました。
景行天皇41年(111)日本武尊東征の際、甲斐国から上野国を経て、碓氷峠に向かう途中当山に登り、伊弉諾尊・伊弉册尊の国造りを偲んで祀られたのが当社の創始です。
その後、景行天皇の東国巡行の時、天皇は上総国で、当山が三山高く美しく連らなることをお聴きになり「三峯山」と名付けられ、お社に「三峯宮」の称号を賜りました。。
三峯三山とは雲取山(2017m)、白岩山(1921m)と妙法ケ岳(1332m)の三山、当社は妙法ケ岳の北西通称三峰山(1100m)に鎮座しています。
当社の狛犬は日本武尊の道案内をされ、眷属(神のお使い)とされたオオカミです。境内には多くの狛狼が奉納されています。
随身門
参道入口のみごとな三輪鳥居をくぐり、右手に寄進の石碑の並ぶ参道を10数分上ると左下に見えてきます。右上は奥宮遥拝殿への参道です。
元禄4年(1691年)建立、現随身門は寛政4年(1792年)再建され、昭和40年(1965年)春 改修されています。扁額は増山雪齋の書です。
参道から拝殿
随身門を通りしばらく進むと右手に石段の参道です。両脇に狛狼、正面拝殿前に弘化二年(1845)の建立の青銅鳥居、豪華な装飾の扁額が眼を引きます。
この青銅鳥居は江戸深川の竪川講中から奉納されたもの、荒川を筏で引いてきたということです。奉納者の中に初代塩原太助の名も見えます。(案内板より)
手水舎
階段を上ると左にあります。
嘉永六年(1853)の建立、龍の彫刻が見事です、良く見ると天井にもあります。
八棟木灯台
拝殿右手前にあります。
安政4年(1857)建立の飾り灯台で高さ六mあり、木製です。
金銅、石製灯篭の多い中、このような大型の木製灯篭は大変珍しく、精巧な彫刻が見事です。
拝殿

寛政12年(1800年)建立、昭和37年(1962年)改修されています。
正面に掲げられた大額は有栖川宮一品親王殿下の御染筆になります。
拝殿の彫刻

随所に極彩色の豪華な彫刻です。
本殿
寛文元年(1661)建立、昭和36年(1961)改修復元。一間社春日造り、総円柱で全体に漆が塗られ、斗組・虹梁・柱頭などには極彩色が施され豪華絢爛です。
社殿全景
平成14年~16年に創建1900年記念事業として、本殿、拝殿、随身門の漆塗替え・修理工事、境内整備などが行われています。
写真右端は本朝歴代の皇靈、神社創建以來宗祖の靈、當山代々奉仕者崇敬者の靈を祀る朱の鮮やかな祖霊社です。
国常立神社
祖霊社の右にあります。
御祭神は国常立尊、瓊瓊杵尊、神倭岩余彦尊が配祀されています、彫刻がみごとです。
日本武神社
国常立神社の右にあります。
御祭神は当社創始者とされる日本武尊、こちらもみごとな龍の彫刻が見られます。
伊勢神宮
日本武神社の右にあります。
御祭神は天照皇大御神と豐受姫大神、神明造の社殿が覆屋で保護されています。
境内社
伊勢神宮に続いて小さな祠が並んでいます、当社ゆかりの23社です。右端には東照宮などもあります。
神楽殿
明治41年5月奉納されました。
三峯の神楽は笛と太鼓の調和よく、その巧妙な撥さばきによって宮本武蔵が二刀流を開眼したと伝えられているとのことです。
日本武尊像

境内社のある広場から出ると、丘の上に日本武尊が右手を上げているのが見えます。この銅像は小山の頂上にあり、本体5.2m、地上からは15mの高さになります。周りには季節の花が咲き、野口雨情などの歌碑もあります。
「朝にやあさ霧 夕にや狭きり 秩父三峰 霧の中」
大正12年、霧の三峰に登拝した野口雨情が詠んだ歌です。
遥拝殿への参道
日本武尊像から参道に戻ると左上(随身門の反対側)に奥宮遥拝殿への参道です。つきあたりに鳥居があります。
遥拝殿から奥宮
妙法ケ岳山頂(標高1332m)の奥宮(寛保元年(1741年)創建)の遥拝所です。ここからは下界が一望できます。
駐車場から奥秩父の山々
参拝を終えて駐車場に戻ると、雲が沸き立っていました。
三峯神社(みつみねじんじゃ)
<通称>三峰山(みつみねさん)
【鎮座地】〒369-1902 埼玉県秩父市三峰298-1 旧武蔵国 秩父郡
【御祭神】伊弉諾尊 伊弉册尊
(配祀)天之御中主神 高皇産靈神 神皇産靈神 天照皇大御神 景行天皇
文武天皇 聖武天皇
【例祭】 4月8日 例祭
【旧社格等】県社(現別表神社)
【御由緒】
三峯神社
御祭神は伊弉諾尊・伊弉册尊で日本民族の始祖と仰がれる神さまです。日本では最初の夫婦神で、日本の国、民族はこの神によって産みなされました。
創祀は景行天皇四十一年(一一一)日本武尊によって祀られ、後に神佛混淆のお山となり別當観音院が設けられて山伏の修行場ともなりましたが明治維新で本来の神社に戻りました。
本殿は春日造、神のみ霊のお鎮まりになる御社殿で寛文元年(一六六一)再建昭和三十六年復元。拝殿は、祭典を行ったり皆さんが昇って拝禮するところで寛政十二年(一八〇〇)再建、昭和三十七年改築されました。
例大祭 四月八日
祈年祭 二月二十日
新嘗祭 十一月二十三日
冬季大祭 十二月二日
(境内案内板より)
埼玉県の最西端に位置する秩父市三峰(旧大滝村)にあります。
秩父市街地から荒川沿いに走る国道140号線を西におよそ30数km、旧大滝村に入り、「宮平交差点」で左折、秩父湖方面へ2~3km進むと「駒ケ滝トンネル」の入口、このトンネルは1車線(片側でなく両側?で)しかなく信号があり交互通行となっています。運が悪いとかなりの信号待ちとなります。
トンネルの途中にY字交差点があり左折して二瀬ダムに抜けます。このトンネルからダムを越えるまではかなりスリルがあります。
ダムを過ぎると神社への案内に従って三峰観光道路を登っていくと広い駐車場に到着します。参拝時は沿道に色鮮やかなつつじが満開で楽しめました。
景行天皇41年(111)日本武尊東征の際、甲斐国から上野国を経て、碓氷峠に向かう途中当山に登り、伊弉諾尊・伊弉册尊の国造りを偲んで祀られたのが当社の創始です。
その後、景行天皇の東国巡行の時、天皇は上総国で、当山が三山高く美しく連らなることをお聴きになり「三峯山」と名付けられ、お社に「三峯宮」の称号を賜りました。。
三峯三山とは雲取山(2017m)、白岩山(1921m)と妙法ケ岳(1332m)の三山、当社は妙法ケ岳の北西通称三峰山(1100m)に鎮座しています。
当社の狛犬は日本武尊の道案内をされ、眷属(神のお使い)とされたオオカミです。境内には多くの狛狼が奉納されています。
随身門

参道入口のみごとな三輪鳥居をくぐり、右手に寄進の石碑の並ぶ参道を10数分上ると左下に見えてきます。右上は奥宮遥拝殿への参道です。
元禄4年(1691年)建立、現随身門は寛政4年(1792年)再建され、昭和40年(1965年)春 改修されています。扁額は増山雪齋の書です。
参道から拝殿

随身門を通りしばらく進むと右手に石段の参道です。両脇に狛狼、正面拝殿前に弘化二年(1845)の建立の青銅鳥居、豪華な装飾の扁額が眼を引きます。
この青銅鳥居は江戸深川の竪川講中から奉納されたもの、荒川を筏で引いてきたということです。奉納者の中に初代塩原太助の名も見えます。(案内板より)
手水舎

嘉永六年(1853)の建立、龍の彫刻が見事です、良く見ると天井にもあります。
八棟木灯台

安政4年(1857)建立の飾り灯台で高さ六mあり、木製です。
金銅、石製灯篭の多い中、このような大型の木製灯篭は大変珍しく、精巧な彫刻が見事です。
拝殿


寛政12年(1800年)建立、昭和37年(1962年)改修されています。
正面に掲げられた大額は有栖川宮一品親王殿下の御染筆になります。
拝殿の彫刻


随所に極彩色の豪華な彫刻です。
本殿

寛文元年(1661)建立、昭和36年(1961)改修復元。一間社春日造り、総円柱で全体に漆が塗られ、斗組・虹梁・柱頭などには極彩色が施され豪華絢爛です。
社殿全景

平成14年~16年に創建1900年記念事業として、本殿、拝殿、随身門の漆塗替え・修理工事、境内整備などが行われています。
写真右端は本朝歴代の皇靈、神社創建以來宗祖の靈、當山代々奉仕者崇敬者の靈を祀る朱の鮮やかな祖霊社です。
国常立神社

御祭神は国常立尊、瓊瓊杵尊、神倭岩余彦尊が配祀されています、彫刻がみごとです。
日本武神社

御祭神は当社創始者とされる日本武尊、こちらもみごとな龍の彫刻が見られます。
伊勢神宮

御祭神は天照皇大御神と豐受姫大神、神明造の社殿が覆屋で保護されています。
境内社

伊勢神宮に続いて小さな祠が並んでいます、当社ゆかりの23社です。右端には東照宮などもあります。
神楽殿

三峯の神楽は笛と太鼓の調和よく、その巧妙な撥さばきによって宮本武蔵が二刀流を開眼したと伝えられているとのことです。
日本武尊像


境内社のある広場から出ると、丘の上に日本武尊が右手を上げているのが見えます。この銅像は小山の頂上にあり、本体5.2m、地上からは15mの高さになります。周りには季節の花が咲き、野口雨情などの歌碑もあります。
「朝にやあさ霧 夕にや狭きり 秩父三峰 霧の中」
大正12年、霧の三峰に登拝した野口雨情が詠んだ歌です。
遥拝殿への参道

日本武尊像から参道に戻ると左上(随身門の反対側)に奥宮遥拝殿への参道です。つきあたりに鳥居があります。
遥拝殿から奥宮

妙法ケ岳山頂(標高1332m)の奥宮(寛保元年(1741年)創建)の遥拝所です。ここからは下界が一望できます。
駐車場から奥秩父の山々


参拝を終えて駐車場に戻ると、雲が沸き立っていました。