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イノベーション

2010-01-23 23:12:39 | Weblog
「イノベーション」
大変響きのよい言葉である。
官公庁でもよく使われる言葉であり、「環境技術によるイノベーションを促進させ...」
なんてのは、よく使われる文言である。

さて、イノベーションとは?
「新製品の開発、新生産方式の導入、新市場の開拓、新原料・新資源の開発、
 新組織の形成などによって、経済発展や景気循環がもたらされるとする概念。
 狭義には技術革新の意に用いる。」(Yahoo辞書より抜粋)

総合的にみると、新らしい技術によって、経済発展や新たな市場が形成されることを
総称しているようである。

小生も企業内弁理士の一員として、
イノベーションについて、勉強する必要があると思い、
「技術力で勝る日本が、なぜ事業で負けるのか」著:妹尾堅一郎 出版:ダイヤモンド社
を読ませて頂いた。

インテルインサイド型(コア技術をクローズして完成品をコントロールするタイプ)
アップルアウトサイド型(完成品から部品を従属させるタイプ)
が紹介されており、技術戦略の解析が大変面白く、また、考えさせられるものであった。
詳細は、本を読んでいただければと思う。

さて、この本の中で、もっとも印象に残っているのは、

(イノベーション)=(インベンション)×(ディフュージョン)という式である。

この式は、イノベーションを起こす上で常に頭に入れておくべき内容である。
すばらしい発明(invention)は、必要条件ではあるが、
イノベーションを起こす上で十分条件にはならないのである。
当然革新的な発明(ビジネスモデルも含め)することは、もちろん必要条件である。
しかし、その発明も「ディフュージョン」がなければ市場が形成されない。
市場を形成できないインベンションは、企業にとって価値がない。

知財が先導して、インベンションを促進することは、従来から種々検討されてきたが、
知財が先導して、ディフュージョンを促進することは、もっぱら事業部・営業部まかせで、
ほとんど検討されてこなかった。

この本の中には、ディフュージョンを促進するいくつかのパターンが紹介されており、
自分の所属する分野においても大変参考になった。
クローズ・オープンの使い分け、その時期、垂直・水平のアライアンスの仕方等々
検討すべき項目を教えてくれた一冊である。

知財は、
開発(インベンション)と事業(ディフュージョン)を知る
部署であり、どのような戦略をとるかが、会社の存続に関わる
大変やりがいのある仕事である。
今後、イノベーションの一翼を担えるように、十分に考えをまとめておくことにしよう。
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