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【071205】シカ肉の魅力発信 知事ら和・仏・中華10品を試食

2007年12月07日 | 獣害-利用
 諏訪大社に伝わる「鹿食免(かじきめん)」「御作田社信仰」の伝統を生かし、諏訪にしかない食のブランドづくりを目指す諏訪地域資源価値創造委員会(会長・有賀昭彦諏訪商工会議所会頭)は4日、諏訪産のシカ肉を使った「プレゼンテーション食事会」を諏訪市のRAKO華乃井ホテルで開いた。和・仏・中華の各料理界で活躍する料理人が考案した10品を出席者に試食してもらい、観光活性化の起爆剤として期待するシカ肉の魅力と可能性を発信した。

 村井仁知事、山田勝文市長ら行政関係者、観光、飲食など各種団体代表者、料理研究家、食の雑誌編集者ら52人が出席。提供した料理は「時雨煮とスモークいろいろ」「シカ肉のパイ包み焼き」「レバービネガー風味」など10品で、信州みそ、赤米、そば、ヤマイモなど信州の食材も数多く使った。

 村井知事は「酒のさかなから本格派料理までシカ肉の多彩な魅力を味わった。シカ肉を観光手法に取り込み、信州の良さを発信する諏訪の事業に期待している」と感想。フードコラムニストの小石原はるかさんは「ジビエ料理のエゾジカと比べ、諏訪産シカは優しい味。多くの人が受け入れやすいのでは」と話した。また雑誌「marisol(マリソル)」副編集長の博多玲子さん(集英社)は「臭みがなく女性好みで、くん製とレバーは絶品。シカ肉はヘルシーと聞いた。諏訪の温泉や自然と組み合わせ、女性の美しさや健康をかぎに商品化すれば人気が出そう」と話していた。

 食事に先立ち、有賀会長は「観光に重要な食の充実を目指し、地元にゆかり深い神符を生かした料理を-と進める事業。湖、高原などの魅力とともに諏訪ブランドの発信につなげたい」とあいさつ。同委員会地場食材活用部会の広橋正弘部会長も「諏訪の食文化継承、ブランド化による地域活性化を願う」と話した。

 「鹿食免」は、狩猟神事を連綿と伝える同社の神符で、狩猟や殺生が禁忌とされた時代も、お諏訪さまが授けた同神符と鹿食箸(はし)があれば食べてもばちがあたらないとされた。

 同委員会では、食の大切さや命の尊さなど神符が伝える物語性に加え、ヘルシー食材として注目されるシカ肉を、諏訪の新たな食ブランドに育てようと、▽肉の流通体制の確立▽名物料理の開発▽情報発信-の3本柱で事業を進めている。

 食事会を受け、地元の諏訪湖温泉旅館組合では近く検討会を開き、この日の料理などから数品をピックアップしてメニュー化を目指す。また市内飲食店では既にシカ肉料理を提供する店舗もあり、それぞれに趣向を凝らしていく計画だ。
(長野県)

長野日報
http://www.nagano-np.co.jp/modules/news/article.php?storyid=9128

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