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【071016】シカ肉料理を新名物に 諏訪商議所

2007年10月17日 | 獣害-利用
 諏訪商工会議所が、諏訪大社に伝わる鹿食免(かじきめん)、御作田社信仰の伝統を生かし、諏訪にしかない「食のブランド」をつくる新規事業に取り組む。シカ肉料理を諏訪の新しい食の名物として全国へ発信することを目指し、肉の流通体制の確立、名物料理の開発、情報発信の3本柱で事業を進める。

 鹿食免は、狩猟を禁忌としていた時代、当時の「お諏訪さま」が授けていた神符。「前世の因縁で宿業が尽きた生き物は人と同化して成仏できる」と説き、鹿食免があればシカ肉を食べても罰(ばち)が当たらないとされたため、全国的に諏訪信仰が広がった。また日本食の基本・米に関係の深い御作田社の伝統は、食育を重視する現代に通じる視点を持つ。

 同事業は、諏訪大社に伝わるこれらの食文化を、現在の地域活性化につなげる試み。神符の物語性に加え、シカ肉のヘルシー食材としての魅力、欧州で古くから親しまれた「ジビエ料理」としての付加価値も加え、観光客を呼び込める諏訪の鹿肉料理を作り上げていく。

 推進に向けて諏訪商議所では、地域資源の価値を再認識し、地域活性化につなげていくための事業構想を策定し、専門部会を設置。国、県の事業補助を受けて総合的に事業を進める。

 流通体制の確立では、ハンター・精肉業者・流通業者を支援し、料理を提供する飲食店や宿泊業者とのパイプ役となり需要と供給を安定。料理の開発は、市飲食店組合など関係機関と連携して進めていく。出来上がった「新名物」の情報発信では、料理研究科など専門家を交えた試食会、モニターツアーなどを計画。業者や雑誌による誘客宣伝も予定している。

 同商議所では「諏訪には温泉、湖、高原の観光資源がそろっている。さらに観光客が求める『食べる』ことの魅力を充実し、誘客率をアップさせたい」と話している。

(長野県)

長野日報
http://www.nagano-np.co.jp/modules/news/article.php?storyid=8630

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